【アステラス製薬はやばい?】年代別年収・勝ち組?・将来性・潰れる?・激務など
今回は、アステラス製薬の年代別年収・勝ち組?・将来性・潰れる?・激務等の評判について解説します。
ネット上では「アステラス製薬 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、アステラス製薬の業績や市場環境、労働環境面から「アステラス製薬 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【アステラス製薬はやばい?】会社概要
まず、アステラス製薬の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
アステラス製薬株式会社(英語名 Astellas Pharma Inc.)
岡村 直樹
1923年
東京都中央区日本橋本町2-5-1
連結社員数 14,484名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
事業内容は大きく分けて5つあります。
・研究:医薬品創製の基礎研究から前臨床研究を実施。社内の研究チームに加えて、外部の多様なパートナーとの協働により、さまざまな研究機会を探索し、臨床開発候補品を創出。
参考:シューカツFAQ「【アステラス製薬の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
・開発:研究段階で創出された臨床開発候補品について、有効性や安全性を評価するための臨床開発計画を立案
・製造:医薬品の製法・処方を設計し、構築された製造プロセスに基づいて医薬品を製造。医薬品のもととなる原料の調達、製造プロセスの理解、設備や品質の管理を徹底することで、高品質な医薬品の安定供給を実現。
・販売:医薬品を適正に使用してもらうため、医師や薬剤師などの医療関係者に医薬品の情報を提供。また実際に患者さんに処方されてから報告される、医薬品の有効性、品質、副作用などの安全性に関する情報を収集。
・ライフサイクルマネジメント:医療関係者や社外の研究者、医学専門家などから得た情報をもとに、新たな研究機会の探索や製品の改良、さらなる適正使用の推進へと繋げる。
参考:アステラス製薬「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。アステラス製薬は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め14,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「アステラス製薬 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【アステラス製薬はやばい?】業績
アステラス製薬の過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:アステラス製薬 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
アステラス製薬は、2023年3月期において売上高約1兆5186億円/当期純利益約987億円となっています。
アステラス製薬は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、アステラス製薬の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約61.4%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもアステラス製薬の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででアステラス製薬は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、アステラス製薬の将来性について記載します。
【アステラス製薬はやばい?】将来性
アステラス製薬の業績に影響を及ぼすと考えられる医療用医薬品市場は、下記の通り推移すると考えられます。
医療用医薬品の市場動向
参考:Nikkei Compass「医療用医薬品」
製薬8社、創薬へデータ相互開放
基礎研究段階の新規物質が実際の医薬品として承認される確率は約3万分の1とされ、臨床試験(治験)にたどり着いても有効性や安全性が確認・証明されなければ開発が中止される場合もある。このため、各社が重視しているのが「パイプライン(開発候補品)」の整備。パイプラインの不足部分を補い、継続的に新薬を供給するための体制を構築する「ポートフォリオマネジメント」も重要になっており、M&A(合併・買収)や他社から開発候補品の権利を取得するライセンス契約もこれを基準に進めるケースが多い。
医療用医薬品市場は新興国などで引き続き拡大が見込める一方、先進国では高齢化の進展などを受けて医療費を抑制する動きが強まり、成長が鈍化する見通し。国内でも後発医薬品への切り替えや薬価制度の見直しなどの抑制策が進むとみられる。政府は想定以上に販売額が増えた製品などに、薬価を最大50%下げられる「特例拡大再算定」を導入。2021年度からは薬価改定を毎年すると決めるなど、製薬会社に厳しい状況が続いている。23年度予算で薬価は48%の品目で価格が引き下げられた。(2023/04/05調査)
医療用医薬品市場は薬価改定による厳しい局面もあるものの、一般用医薬品市場は堅調に推移しており、アステラス製薬の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【アステラス製薬はやばい?】年代別年収
アステラス製薬の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:アステラス製薬 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は758万円で、 30~34歳になると874万円と平均年収が116万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると996万円で、40~45歳になると1064万円、40~45歳になると1138万円となります。 そして、50~54歳になると1229万円、55~59歳になると1228万円となります。
※こちらの試算は、アステラス製薬株式会社が発表をしている有価証券報告書と、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算をしています
参考:年収チェッカー「アステラス製薬」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもアステラス製薬の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【アステラス製薬はやばい?】福利厚生
アステラス製薬の福利厚生は下記のとおりです。
財形貯蓄制度、持株会制度、共済会制度、社宅制度、他
参考:アステラス製薬「採用情報」
アステラス製薬には共済会があり、同会が加入・提供する福利厚生サービス、クラブオフの利用もでき、福利厚生面では優良企業と言えるでしょう。
【アステラス製薬はやばい?】激務
アステラス製薬の平均残業時間は約26時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、アステラス製薬の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもアステラス製薬の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【アステラス製薬はやばい?】採用大学
アステラス製薬の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【アステラス製薬はやばい?】広報
アステラス製薬の広報媒体はこちらです。
YouTubeチャンネルでは、CEOメッセージや、オープンフォーラム、経営計画などに関する動画を公開しています。就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【アステラス製薬はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、アステラス製薬の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、アステラス製薬で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【アステラス製薬はやばい?】①:ワークライフバランス
アステラス製薬のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
通常の就業時間は8時45分~17時45分であるが、毎週金曜日は16時まである。これはファミリーフライデー(名前はあまり浸透していない)という施策で家族や自分自身の時間を有意義に使うために10年以上前から導入されている。そのため金曜日は17時には7~8割は退社している。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
有休はかなり取りやすい。発生する有休の7割(14日)を1年間で消化することを求められているため。メール一本でお休みができるため、介護や子育て中の社員は活用している。
アステラス製薬は、有休が取りやすく、金曜日は自分や家族のために比較的早く退社できることから、ワークライフバランスに優れている会社だと考えられます。
【アステラス製薬はやばい?】②:働きがい・成長
アステラス製薬の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
患者さんのためになる治療提案を評価してもらうことができ、大きなやりがいになっている。
最近は専門性の高い薬剤が増えており、ドクターとのディスカッション機会は他社に比べても多くできる環境にある。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
MRそのものの将来性に問題はあるものの、人材育成には投資をしている会社と言える。
MRの数が余っているため、MR→他職種への社内異動のハードルが高い。目指す場合は、それに見合う実績と長期的なプラン実現に向けた努力が必要。
2019年の口コミですが、アステラス製薬は専門性の高い薬を多く生み出しており、その点で働きがいがある。人材育成にも力を入れている会社だということがわかりました。
【アステラス製薬はやばい?】③:退職検討理由
アステラス製薬の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
会社の方針がここ数年コロコロと変わり、一貫性がない。現場はトップダウンの指示に振り回され、顧客からの信頼は無くし、以前のような輝きは感じない。現場と本社の温度感が違う。
参考:openwork 「退職検討理由」
以前はパイプラインも充実しており、会社として将来性があったが今はその多くが開発中止に至っており先行きが不安。新しいデータもほとんど出てこず、顧客への情報もマンネリ化している。
働きながら育児をするには業務量が多く時間を要するものが多く、向いていない印象。
2022年の口コミです。アステラス製薬は、トップダウンの命令系統の会社で、上下の温度差があるようです。ほかにも将来性に不安を感じるクチコミが見られました。
【終わりに】アステラス製薬の内定獲得方法について
本記事では、アステラス製薬がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、アステラス製薬は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
アステラス製薬の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。