【キヤノンはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、キヤノンの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「キヤノン やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、キヤノンの業績や市場環境、労働環境面から「キヤノン やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【キヤノンはやばい?】会社概要
まず、キヤノンの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 24,717名(2022年12月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
キヤノンは大手精密機器メーカーです。カメラやビデオ、プリンタや複合機などの製造を行っています。キヤノンの製品を使用したことがある、家電量販店等で見たことがある人も多いのではないでしょうか。個人向けの製品だけにとどまらず、法人向けにも様々なサービスや製品を提供し、幅広い企業の課題解決に貢献しています。主に事業はプリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアルの4つのユニットに分かれています。
参考:シューカツFAQ「【キヤノンの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:キヤノン「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。キヤノンは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め180,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「キヤノン やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【キヤノンはやばい?】業績
キヤノンの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:キヤノン 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
キヤノンは、2022年12月期において売上高約40,314億円/当期純利益約2,645億円となっています。
キヤノンは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、キヤノンの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年12月期末時点で約61.9%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもキヤノンの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででキヤノンは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、キヤノンの将来性について記載します。
【キヤノンはやばい?】将来性
キヤノンの業績に影響を及ぼすと考えられる複写機・複合機・プリンター市場は、下記の通り推移すると考えられます。
複写機・複合機・プリンターの業界概要
参考:Nikkei Compass「複写機・複合機・プリンター」
22年の複合機・複写機出荷額は29%増
プリンターには、筒状のドラムに吹き付けたトナー(色粉)を用紙に押し付けて印刷するレーザープリンターと、インクを直接噴きつけて印刷するインクジェットプリンターがある。オフィスでは低コストで大量印刷ができるレーザープリンター、家庭では解像度の高いインクジェットプリンターという大まかな住み分けがあった。しかし、近年はオフィスでもインクジェットプリンターの導入が増えている。
精密機械やトナーの化学合成技術を背景に日本メーカーが世界で高いシェアを保つ。リコー、キヤノン、富士フイルムホールディングス(HD)、コニカミノルタなどの大手メーカーは国内外に販売会社を展開し、コピーにプリンターやファクシミリ、スキャナーなどの機能を統合したデジタル複合機を売り込む。(2024/02/04調査)
複写機・複合機・プリンター市場は堅調に推移しており、キヤノンの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【キヤノンはやばい?】年代別年収
キヤノンの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:キヤノン 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は506万円で、 30~34歳になると583万円と平均年収が77万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると664万円で、40~45歳になると710万円、40~45歳になると759万円となります。 そして、50~54歳になると820万円、55~59歳になると819万円となります。
参考:年収チェッカー「キヤノン」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもキヤノンの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【キヤノンはやばい?】福利厚生
キヤノンの福利厚生は下記のとおりです。
◆フリーバカンス制度
1年間の任意の時期に、年次有給休暇を拠出し、1週間の連続休暇を取得する制度
◆リフレッシュ休暇制度
勤続5年ごとに、3~10日の連続休暇が付与される特別休暇制度社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))
参考:リクナビ「リクナビ 採用HP」
福利厚生:各種社会保険、企業年金、持株会、共済会、入社時支度金、転勤時支度金、保養所、スポーツ施設、診療所など
キヤノンは、入社時支度金や転勤時支度金など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、フリーバカンス制度やリフレッシュ休暇などもあり、休みはしっかり取ることができそうです。
【キヤノンはやばい?】激務
キヤノンの平均残業時間は約19.2時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、キヤノンの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもキヤノンの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【キヤノンはやばい?】採用大学
キヤノンの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【キヤノンはやばい?】広報
キヤノンの広報媒体はこちらです。
キヤノンの製品やソリューションを紹介する動画が多数アップロードされており、キヤノンならではの特徴や取り組みを知ることができるはずです。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【キヤノンはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、キヤノンの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、キヤノンで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【キヤノンはやばい?】①:ワークライフバランス
キヤノンのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
残業を前提としない働き方や業務設計がなされており、とてもワークライフバランスが保ちやすい。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
新卒で入社した2006年~2010年までは残業もあったが、 当時でも水曜日と金曜日は残業しないで帰るノー残業デーが徹底されていた。
17時以降、残業する場合は15時までに上長に残業予定時間とその業務内容、 その理由を申請する必要があり、とても管理されている。
土日に出勤することはめったになく、非常に働きやすい。
キヤノンは残業が非常に少なく、土日出勤もほぼないため、平日でもワークライフバランスが取りやすいようです。10年以上前からノー残業デーが徹底されていたことからも、長く働きやすい会社であり続けることは間違いなさそうです。
【キヤノンはやばい?】②:働きがい・成長
キヤノンの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい :社会的認知度が高く、 事業規模も大きい。 しかし、事業に対する個人の貢献度は見えにくい部分がある。 自分の関わった製品が世の中で使用されているのを見ると、やりがいを感じる。
参考:openwork 「働きがい・成長」
成長・キャリア開発:研修は充実しているが、業務上有益な研修があるかというと、そうでもないようだ。近年のソフトウェア研修は、とても充実しているように見える。若手には、積極的に研修を受けさせようという雰囲気はある。 希望すれば、外部の研修であっても受講させてもらえる。
キヤノンは自分が携わった製品が社会に与える影響が大きいことからも、やりがいは感じられやすいようです。また研修が充実しているとのことで、意欲があれば成長できる環境は整っていると考えられます。
【キヤノンはやばい?】③:退職検討理由
キヤノンの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
給与制度に納得ができないため。 一般社員は昇格試験の合否によって大きく給与が異なる。 昇格試験は小論文と知識試験であるが、 知識試験については解答が公表されないため、対策をすれば必ず受かるものでもなく、何度も落ち続けている人も多く存在する。設計・企画などの間接業務を担当する社員だけでなく、 製造や組み立てなどの直接業務を担当する社員も同様の試験内容であるため、 仕事はできないが勉強はできる人が昇格
参考:openwork 「退職検討理由」
ていくケースもあり、不満の声が出ている。
キヤノンでは昇格試験について、試験の解答が非公開であったり、業務内容に関わらず全社員が同じ試験内容であったりすることから、不満がある社員も一定数いるようです。
【終わりに】キヤノンの内定獲得方法について
本記事では、キヤノンがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、キヤノンは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
キヤノンの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。