【中外製薬の採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
今回は、中外製薬の採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
中外製薬は、日本の大手医薬品メーカーの一社であるため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【中外製薬の採用大学】会社概要
基本情報
まず、中外製薬の会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
参考:中外製薬「企業ホームページ」
中外製薬は日本の大手医薬品メーカーです。2002年にスイスのロシュ社と提携を開始したことで、ここ20年ほどで収益・利益を大幅に伸ばしています。中外製薬はドラッグストア等で販売されている一般向けの医薬品は一切取り扱っておらず、医師の処方箋に基づいて使用が認められる医療用医薬品に特化しています。そのため社名に聞き馴染みがないかもしれませんが、実はがん領域の医薬品・交代医薬品で国内シェア一位を誇っています。
経営理念
中外製薬の経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
ミッションステートメント(Mission Statement)
存在意義(Mission)
革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献します価値観(Core Values)
1.患者中心
患者さん一人ひとりの健康と幸せを最優先に考えます
2.フロンティア精神
自らを磨き、新たな発想で、イノベーションを追求します
3.誠実
常に誠実な行動で、社会の期待に応えます目指す姿(Envisioned Future)
引用:中外製薬「ミッションステートメント」
ロシュとの協働のもと、独自のサイエンス力と技術力を核として、患者中心の高度で持続可能な医療を実現する、
ヘルスケア産業のトップイノベーターとなります
平均年収
中外製薬の平均年収推移は下記のとおりです。
2022年12月期 | 約1214万円 |
2021年12月期 | 約1156万円 |
2020年12月期 | 約1100万円 |
2019年12月期 | 約1017万円 |
2018年12月期 | 約984万円 |
2017年12月期 | 約953万円 |
2016年12月期 | 約954万円 |
中外製薬は平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【中外製薬の採用大学】採用人数1位は大阪大学
採用大学
中外製薬の採用人数1位は大阪大学です。
1位 | 大阪大 | 11人 |
2位 | 東京大 | 9人 |
3位 | 京都大 | 6人 |
4位 | 早稲田大 | 5人 |
4位 | 東京理科大 | 5人 |
4位 | 北海道大 | 5人 |
7位 | 東北大 | 4人 |
7位 | 東京工業大 | 4人 |
9位 | 上智大ほか | 3人 |
過去の採用大学一覧は下記になっており、全国から幅広く採用していることが分かります。
青山学院大学、大阪大学、大阪薬科大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、北里大学、京都薬科大学、近畿大学、慶應義塾大学、神戸学院大学、神戸薬科大学、滋賀大学、静岡県立大学、昭和大学、昭和薬科大学、上智大学、西南学院大学、摂南大学、拓殖大学、中央大学、中京大学、東京大学、東京外国語大学、東京歯科大学、東京農工大学、東京農業大学、東京薬科大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、同志社女子大学、名古屋市立大学、日本大学、福岡大学、法政大学、星薬科大学、北海道大学、北海道医療大学、武蔵野大学、明治大学、明治学院大学、明治薬科大学、名城大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学、筑波大学
引用:マイナビ「中外製薬の新卒採用・会社概要」
採用人数
21年卒の合計採用人数は144名です。そのため、全体の約8%が大阪大学から採用されています。
引用:マイナビ 「中外製薬の新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、中外製薬の学歴フィルターの有無について記載します。
中外製薬は過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
中外製薬の採用倍率は22倍だと考えられます。
(ご参考:算出方法)
60倍(同業の小林製薬の採用倍率)×約52名(小林製薬の採用人数)÷144人(中外製薬の採用人数)
参考:マイナビ 「小林製薬の新卒採用」
参考:マイナビ 「中外製薬の新卒採用」
参考:俺の転職活動塾「有名企業採用倍率ランキング」
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、中外製薬の採用倍率はやや高いと考えられます。
採用倍率だけで見ると中外製薬への就職は難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口から中外製薬の就職難易度について記載していきます。
【中外製薬の採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
中外製薬の就職難易度は61.4で、有名企業427社の中61位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
60位:NTTデータ(61.4)
61位:中外製薬(61.4)
62位:スカパーJSAT(61.3)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
中外製薬の就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【中外製薬の採用大学】選考フロー
中外製薬の選考フローは下記記載の通りです。
1. ホームページよりエントリー
2. 会社説明会
3. エントリーシート提出
4. 適性検査
5. 面接(個別)
6. 面接(個別)
7. 内々定
引用:「中外製薬新卒採用サイト」
では、中外製薬に内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、中外製薬の内定獲得のための対策方法について解説します。
【中外製薬の採用大学】内定獲得のための対策方法
中外製薬の選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
中外製薬の内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
中外製薬の23年度における筆記試験・適性検査はSPIです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
中外製薬の内定を獲得する上で一番重要なのは複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、中外製薬を受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
中外製薬の志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「中外製薬で実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するために中外製薬のリソースを使いたい。だから中外製薬を志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「中外製薬で実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「中外製薬に入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなく中外製薬である理由を伝える
「他社ではなく中外製薬の理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、中外製薬が力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
中外製薬のガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「中外製薬が求める人材像」を調べましょう。
中外製薬が求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
中外製薬の求める人材像は以下の通りです。
当社が目指す”ヘルスケア産業のトップイノベーター”を実現するためには、効果的にイノベーションを生み出し続けることが不可欠だと考えています。
引用:中外製薬「採用に関するご質問」
だからこそ、物事を俯瞰的かつ論理的に捉えて考えられ、考え抜いたことを主体的に行動できる人、異なる意見にも謙虚な姿勢で耳を傾けた上で、自分の意見をしっかり発信できる人、社会課題の解決に関心を持ち、行動できる人、このような方を私達は求めています。
ロシュ社との連携の中で、日本市場だけでなく世界の市場を視野に、“ヘルスケア産業のトップイノベーター”という目標に向かって自分自身に何ができるかを考え、一つひとつの仕事に真剣に向き合い、将来中外製薬のリーダーとして活躍される人財と出会えることを楽しみにしています。
中外製薬はこれまで数々の革新的な医薬品を開発してきました。これからもそのような取り組みを続け、「ヘルスケア産業のトップイノベーター」を目指すためには、論理的な思考力を持つ人、考えたことを積極的に行動に移せる人、多様な意見を尊重し自分の意見も主張できる人、社会貢献に向けて行動できる人が必要とされています。また「中外製薬のリーダーとして活躍される人財」とあることからも、仕事に対する意欲があり、自分から主体的に行動できる人も求められているといえるでしょう。
また、中外製薬が掲げる価値観に共感できる人材も中外製薬が求める人物像だと考えられます。
価値観(Core Values)
引用:中外製薬「価値観」
1.患者中心
患者さん一人ひとりの健康と幸せを最優先に考えます
2.フロンティア精神
自らを磨き、新たな発想で、イノベーションを追求します
3.誠実
常に誠実な行動で、社会の期待に応えます
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことで中外製薬の内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、中外製薬に入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、中外製薬入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. 中外製薬への内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特に中外製薬攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
中外製薬の選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースを中外製薬に集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間を中外製薬含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。
③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点で中外製薬の登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。
【中外製薬の採用大学】終わりに
本記事では、中外製薬の採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
中外製薬の就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。