【デンソーはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、デンソーの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「デンソー やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、デンソーの業績や市場環境、労働環境面から「デンソー やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【デンソーはやばい?】会社概要
まず、デンソーの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 164,572名(2023年3月末時点)
単独社員数 44,758名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
デンソーは、最先端の自動車技術、システム・製品を提供する、グローバル自動車部品メーカーです。
主力事業としては、カーエアコンなどに使用される「サーマルシステム」(熱の貯蔵と伝達を行うシステム)、また自動車のコアとなる駆動システムの「パワトレインシステム」(動力源のエネルギーを適切にマネジメントするシステム)、バッテリーなど自動車の電動化に必要不可欠な「エレクトリフィケーションシステム」、ADASなどの「モビリティ」の4事業となっています。
参考:シューカツFAQ「【デンソーの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:デンソー「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。デンソーは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め20万名を超えていることから、超のつく安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「デンソー やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【デンソーはやばい?】業績
デンソーの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:デンソー 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
デンソーは、2023年3月期において売上高約6兆4013億円/当期純利益約3146億円となっています。
デンソーは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、デンソーの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約59.1%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもデンソーの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででデンソーは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、デンソーの将来性について記載します。
【デンソーはやばい?】将来性
デンソーの業績に影響を及ぼすと考えられる自動車部品(エンジンパーツ・補機類)市場は、下記の通り推移すると考えられます。
自動車部品(エンジンパーツ・補機類)の業界概要について
車部品会社の業態転換、経産省が支援
参考:Nikkei Compass「自動車部品(エンジンパーツ・補機類)」
エンジンの小型化による気筒数の減少に伴い、エンジンバルブやインジェクターなどの生産数量は、横ばいから微増で推移している。一方で高効率化で高圧インジェクターや高圧ポンプ、電動可変バルブ、電動化補機類(パワステポンプ、オイルポンプ等)などの需要は拡大しそうだ。
しかし環境問題から主要国では「脱内燃機関」の動きが加速している。エンジンで走る自動車は約3万点の部品でできているが、電気自動車(EV)はガソリン車よりも部品が4割少ないという。エンジン関連で約6900点、駆動や伝達、操縦で約2100点が不要になるとの試算もある。当面はハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に頼らざるをえないが、「脱ガソリン」は業界に突き付けられた課題だ。(2023/05/20調査)
自動車部品(エンジンパーツ・補機類)市場は脱ガソリンという課題が現状ありますが、デンソーの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【デンソーはやばい?】年代別年収
デンソーの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:デンソー 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は524万円で、 30~34歳になると604万円と平均年収が80万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると688万円で、40~45歳になると735万円、40~45歳になると786万円となります。 そして、50~54歳になると849万円、55~59歳になると848万円となります。
参考:年収チェッカー「デンソー」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもデンソーの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【デンソーはやばい?】福利厚生
デンソーの制度は下記のとおりです。
研修制度
新入社員研修、工場実習、階層別研修、職能別研修、職場内教育、語学・コミュニケーションスキル研修 など自己啓発支援制度
語学・ビジネス等の各種講座キャリアコンサルティング制度
入社直後人事担当者によるキャリア等に関する相談を実施社内検定制度
参考:マイナビ2024「(株)デンソー」
技能、技術検定等
デンソーは、研修・キャリアコンサルティングなど充実した制度があり、優良企業と言えるでしょう。
また、デンソーHP上の新卒採用情報ページはかなり充実していますので、ぜひ一度アクセスして確認されてみてください。
【デンソーはやばい?】激務
デンソーの平均残業時間は約24時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、デンソーの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもデンソーの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【デンソーはやばい?】採用大学
デンソーの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【デンソーはやばい?】広報
デンソーの広報媒体はこちらです。
企業公式YouTubeのDENSO Official Channelでは、企業情報、技術、デンソー社員座談会に関する動画がアップロードされています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【デンソーはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、デンソーの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、デンソーで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【デンソーはやばい?】①:ワークライフバランス
デンソーのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
大企業なので他の企業から比べたらワークライフバランスは良い方だと思います。有給休暇は取りやすく、半日有給があるので、例えば、午前中に子供の行事に参加して、午後出社ということが柔軟にできます。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
デンソーは、有給が取りやすいようですが、休むからといって自分の業務を同僚にお願いするのは難しい(みな手一杯な雰囲気)、フレックス制度もある、残業がある部署にいて頑張って早く終わらせても同僚のフォローに回るように言われるので帰れない日もあるといった旨の口コミが見られました。
【デンソーはやばい?】②:働きがい・成長
デンソーの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
配属先にもよるが自分の製品が社会に出て行く様を実感できる。BtoBだと珍しいのではないか。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
社内の教育は充実している。ただし自らアクセスしないといけないのと、業務に追われるので活用するには上手く時間を調整して教育の機会を作らないといけない。社外教育への補助もあるので、必要に応じて利用できる。
たしかにデンソーの製品は、多くの一般消費者の知るところだと思います。BtoBの場合、製品は内蔵されていて外からは見れない、実感できないというケースは多々あります。車両に登載されたのを見たときに働きがいを感じた方、若手時代に大きな仕事を任せてもらった方もいて、成長・キャリア開発については、有志による学習会も存在するようです。
【デンソーはやばい?】③:退職検討理由
デンソーの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
上司の仕事を見ていて、数年後の自分のなりたい姿と違ったため。具体的には、自分の手を動かして設計開発をしたいが、年次が上がるにつれて管理業務が主になってくるため。また、トヨタのようにテレワークの普及で勤務地の制限がなくなると思ったが、特にその動きが見られず、時代の変化に対する柔軟性の無さを感じたため。
参考:openwork 「退職検討理由」
デンソーは、一言で言えば保守系の企業なのかもしれません。独立するといったポジティブな声や、心が休まるときがないといったネガティブな声も見られました。
【終わりに】デンソーの内定獲得方法について
本記事では、デンソーがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、デンソーは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
デンソーの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。