【ファナックはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、ファナックの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「ファナック やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、ファナックの業績や市場環境、労働環境面から「ファナック やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【ファナックはやばい?】会社概要
まず、ファナックの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
ファナック株式会社
代表取締役社長 兼 CEO 山口 賢治
1972年
山梨県南都留郡忍野村忍草3580
連結社員数 8,675名(2022年3月末時点)
単独社員数 4,527名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
ファナックは基本技術であるNCとサーボ、レーザからなるFA事業と、その基本技術を応用したロボット事業およびロボマシン事業を展開しています。 そして、IoT/AI技術をFA・ロボット・ロボマシンの全ての分野に積極的に適用していくことで、お客様がファナックの商品をより効率的に利用できるよう事業展開を行っています。また、ファナックは世界の工場の稼働率向上を目指しています。そのため、アメリカおよびヨーロッパでFA事業を展開しています。行き届いた顧客サービスを行うと共に、開発と製造は一極集中で、販売は地域に密着して行うことが理想との考えとのことから、現在は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアに集中して事業を展開しています。
参考:シューカツFAQ「【ファナックの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:ファナック「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。ファナックは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め1万名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「ファナック やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【ファナックはやばい?】業績
ファナックの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:ファナック 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
ファナックは、2023年3月期において売上高約8519億円/当期純利益約1705億円となっています。
ファナックは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、ファナックの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約86.2%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもファナックの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででファナックは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、ファナックの将来性について記載します。
【ファナックはやばい?】将来性
ファナックの業績に影響を及ぼすと考えられる産業用ロボット市場は、下記の通り推移すると考えられます。
産業用ロボットの業界概要について
世界の稼働台数は約300万台 中国勢が台頭
参考:Nikkei Compass「産業用ロボット」
国際ロボット連盟(IFR)が公開した「WorldRobotics2021レポート」によると、20年の世界の産業用ロボットの稼働台数は約300万台で、前年から10%増加した。新型コロナウイルスのまん延で投資が手控えられる中、38万4000台が導入された。
アジアは世界最大の産業用ロボット市場で、20年に新たに配備された産業用ロボットの71%がアジアでの設置だった。特に中国へは前年比20%増の16万8400台が出荷され、過去最高となった。日本は中国に次ぐ世界で2番目のロボット市場だが、20年の出荷台数は新型コロナ禍の影響で前年比23%減の3万8653台にとどまった。(2023/06/09調査)
産業用ロボット市場は堅調に推移しており、ファナックの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【ファナックはやばい?】年代別年収
ファナックの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:ファナック 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は890万円で、 30~34歳になると1026万円と平均年収が136万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると1169万円で、40~45歳になると1248万円、40~45歳になると1335万円となります。 そして、50~54歳になると1442万円、55~59歳になると1441万円となります。
参考:年収チェッカー「ファナック」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもファナックの平均年収は圧倒的に高すぎる事から優良企業であると言えるでしょう。
【ファナックはやばい?】福利厚生
ファナックの福利厚生は下記のとおりです。
主な制度
参考:ファナック「働きやすい職場づくり」
仕事と育児の両立支援
育児休職制度(復職率100%/復帰後1年の定着率100%)
介護休職制度
不妊休職制度
特定不妊治療費補助制度
育児短時間勤務制度
リフレッシュ休暇(勤続10年、15年、20年、25年、30年、35年、40年で取得可能)
配偶者転勤に伴う休職制度
在宅勤務制度
ファナックは、リフレッシュ休暇(勤続10年以降、5年おきに取得可能)など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、2019年には企業主導型保育所を立ち上げており、社員・子会社社員の子を優先的に受け入れている『ファナック保育園』を運営しています。
【ファナックはやばい?】激務
ファナックの平均残業時間は約46時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、ファナックの残業時間は、多くも少なくもないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもファナックの残業時間は多いほうではなく、激務であるとは言いきれないでしょう。
【ファナックはやばい?】採用大学
ファナックの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【ファナックはやばい?】広報
ファナックの広報媒体はこちらです。
ファナックの主力製品は産業用ロボットで、BtoB向けの製品販売を行っていますので、商材のイメージが少しつきにくいですが、YouTube上では商品紹介、導入事例などの動画が挙がっています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【ファナックはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、ファナックの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、ファナックで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【ファナックはやばい?】①:ワークライフバランス
ファナックのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
月60時間の残業が常態化しており、平日のプライベートはほぼ無い。また、フレックスやテレワークは全く浸透していないため、プライベートとの調整しにくさに拍車をかけていると感じる。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
ファナックは、たしかに年収も高めですし、平均残業時間が可も不可もなくで、60時間残業している人もいるというのも数値からはありえるのですが、有給は取りやすい、働きやすいという声も見受けられました。
【ファナックはやばい?】②:働きがい・成長
ファナックの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
特に働きがいは感じたことはありません。目新しいことがないのでよく言えばあんていしている。同僚に嫌われなければ問題ないが、みんな早々に結婚退職してしまう。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
成長は特に期待しない方がよい。年功序列があり、特に業務はとりあえず毎日こなしているだけ。自身の成長を望むなら違う会社の方が良いと思う。
ファナックは、高給が魅力的であるものの、働きがいを見出せていない社員の方は少なくないようです…また、年功序列のカラーが色濃く、毎日同じような仕事をしているというような口コミも散見できました。
【ファナックはやばい?】③:退職検討理由
ファナックの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
全くと言っていいほど、下の意見が上に通ることはありません。それを悪い意味で社員全員が理解しており、それに従うがままに仕事をしている印象。近年、若い人材が、どんどん増えていってはいるが未だ古き風習が残っており、せっかくの若い人材が台無し。それを上は理解しているのか気になるところです。また、働き方も古く、大企業ならではのトップダウン気質。上が働いてるんだから下も働け。残業が偉い。などの馬鹿げた教えがいまだにあります。また、転勤が多いため、その土地で地盤を固めることが出来ず、将来の不安を感じます。
参考:openwork 「退職検討理由」
ファナックは、昔ながらの日本的企業であり、トップダウン型の組織体制のようです。退職検討理由には、あくまでも社員の感想にすぎないのですが、意外と忖度なき実情が露わとなっていたりしますので、気になる企業の口コミ(退職検討理由)は、よくチェックしたほうがいいです。
【終わりに】ファナックの内定獲得方法について
本記事では、ファナックがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、ファナックは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
ファナックの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。