【三菱重工業はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、三菱重工業の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「三菱重工業 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、三菱重工業の業績や市場環境、労働環境面から「三菱重工業 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【三菱重工業はやばい?】会社概要
まず、三菱重工業の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 77,283名(2023年3月末時点)
単独社員数 21,634名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
三菱重工業は、航空・宇宙機器、船舶、発電プラント、環境装置、産業用機械、エアコンなどの製造・販売・エンジニアリングなどの幅広い事業を手がけています。特に、フォークリフト・製鉄機械・化学プラント・商船などを中心とする事業に強みがあり、売上高の5割以上が北米やアジアを始めとした海外市場にあることで有名です。また、営業利益は、パワードメインが最も多く、インダストリー&社会基盤ドメインが続きます。エネルギー系の事業に強みがあるのが三菱重工業の強みの一つであり、今後も注力事業の一つとなりそうです。
参考:シューカツFAQ「【三菱重工業の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:三菱重工業「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。三菱重工業は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め9万名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「三菱重工業 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【三菱重工業はやばい?】業績
三菱重工業の過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:三菱重工業 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
三菱重工業は、2023年3月期において売上高約4兆2027億円/当期純利益約1304億円となっています。
三菱重工業は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、三菱重工業の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約31.8%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても三菱重工業の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで三菱重工業は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、三菱重工業の将来性について記載します。
【三菱重工業はやばい?】将来性
三菱重工業の業績に影響を及ぼすと考えられる総合重機市場は、下記の通り推移すると考えられます。
総合重機の業界概要について
「H3」打ち上げ失敗 航空・宇宙で競争力低下懸念
参考:Nikkei Compass「総合重機」
火力発電では米ゼネラル・エレクトリック(GE)や独シーメンスが圧倒的なシェアを握っていたが、脱炭素の流れで逆風が強まり、両社とも撤退した。三菱重工業は日立製作所との共同事業を解消し、三菱日立パワーシステムズを21年10月に吸収した。
航空機は米ボーイングの「787」の部品の約35%を担当するなど日本勢が強い。三菱重工は主翼部品や胴体の生産を担う。川崎重工業も大型航空機向け部品などを手がけ、IHIは航空機エンジンの世界大手。新型コロナウイルス禍が一段落し、旅客需要の持ち直しでボーイングや欧州エアバスが生産拡大に動き出し、国内の航空機関連各社の受注は上向いている。(2023/06/10調査)
総合重機市場は現在、堅調に進んでおり、三菱重工業の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【三菱重工業はやばい?】年代別年収
三菱重工業の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:三菱重工業 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
また、国税庁と三菱重工の有価証券報告書をもとにJobQが年代別年収を独自で算定すると、以下のようになります。
20代:521〜728万円
参考:Job Q「三菱重工業」
30代:809〜878万円
40代:939〜984万円
50代:1,022〜1,035万円
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても三菱重工業の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【三菱重工業はやばい?】福利厚生
三菱重工業の福利厚生は下記のとおりです。
三菱重工では、仕事と出産・育児・介護などとの二者択一を迫られることなく働き続け、かつキャリアを形成できる環境整備を整えています。ちなみに現在、育児休業取得後の復職率は99.8%です。ライフイベントからの早期復帰や、キャリアを中断させない支援策として、育児休業や育児勤務はもちろんのこと、在宅勤務制度やフレックスタイム制度のコアタイム廃止、配偶者の海外赴任にともなう休職制度などを充実させています。
参考:三菱重工業「ワークスタイル 福利厚生」
三菱重工業は、チャイルド・プラン休業、キャリア・リターン制度、在宅勤務など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、年間休日は126日で、ゴールデンウィークは9日、夏季は6日、年末年始も7日と休暇が充実しています。
【三菱重工業はやばい?】激務
三菱重工業の平均残業時間は約32時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、三菱重工業の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても三菱重工業の残業時間は少ないほうで、激務ではないと言えるでしょう。
【三菱重工業はやばい?】採用大学
三菱重工業の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【三菱重工業はやばい?】広報
三菱重工業の広報媒体はこちらです。
4万フォロワーを誇る公式Twitterです。関連記事のシェアや、展示会情報、社員インタビュー、三菱重工クイズなどユーザーとの交流もしっかりと行っています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【三菱重工業はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、三菱重工業の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、三菱重工業で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【三菱重工業はやばい?】①:ワークライフバランス
三菱重工業のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
どこに配属されるかによって雲泥の差があると思います。私のいる部署では残業も休日出勤もそれなりにありますが、有給は希望通り取得できていますし、予め申請していなくても直前に取得することもできるので、プライベートとのバランスを調整しやすいと思います。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
三菱重工業は、部署によるところがありそうです。土日出勤は少ない、平日は23時頃まで働いている人も多い、組合の働きかけもあるといった情報を把握できました。
【三菱重工業はやばい?】②:働きがい・成長
三菱重工業の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
当社は国内原子力のトップメーカーであり、他社のこれまでの業務を奪っていく気概で業務展開を進めている。国内で原子力の最先端を身近に感じて働ける。国家プロジェクトなどに携わる機会も少なくない。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
個人の成長は個人に委ねられているが、普段の業務が忙しく自己研鑽に積極的になれている社員は多くない。会社もキャリア開発に力をいれようとしているが、計画する人事側と設計部署の上層部の間では意思統一がされていないため、仕事が優先され、成長キャリア開発は二の次にされる文化があると思う。
三菱重工業は、業務多忙という言葉が合いそうです。若手が成長できるような制度が整っているものの、どうしても仕事優先となり、自身の成長やキャリア形成は二の次、時間をかけられないのが現状なのかもしれません。
【三菱重工業はやばい?】③:退職検討理由
三菱重工業の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
成果に関わらず年功序列で昇給し、リストラもなく、三菱のネームバリューにより外面的な印象も良好であり、安定した生活のために割り切って働くにはいい会社だと思うが、仕事に楽しさを求めてしまったため。社内で周りを見渡したときに誰一人として楽しそうにいきいきと仕事をしている人がいなかった。
参考:openwork 「退職検討理由」
三菱重工業では、上記のほか、事業の中止で異動、転勤の可能性、希望する仕事に就けなかった、課長以上の昇進は運では?といったことを退職検討理由としているようです。
【終わりに】三菱重工業の内定獲得方法について
本記事では、三菱重工業がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、三菱重工業は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
三菱重工業の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。