【三井化学はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、三井化学の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「三井化学 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、三井化学の業績や市場環境、労働環境面から「三井化学 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【三井化学はやばい?】会社概要
まず、三井化学の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 18,933名(2023年3月末時点)
単独社員数 5,042名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
三井化学は文字通り化学製品を製造・販売しており、口にする食品から、機械や素材まで実に幅広く取り扱っていて、ライフ&ヘルスケア・ソリューション/モビリティソリューション/ICTソリューション/ベーシック&グリーン・マテリアルズという4領域で、事業を展開しています。
ライフ&ヘルスケア・ソリューションでは、スペシャリティケミカル事業、食品・健康関連事業、医療関連事業を。モビリティソリューション事業では、エラストマー重合製品、複合材料製品、ソリューション型ビジネスを行っています。
またICTソリューション事業では、 半導体・電子部品工程部材、光学材料、リチウムイオン電池材料、高機能食品包装材料を。そしてベーシック&グリーン・マテリアルズ事業では、フェノール/PTA事業、ポリウレタン事業、グリーンケミカル事業を展開しています。
参考:シューカツFAQ「【三井化学の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:三井化学「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。三井化学は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め2万名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「三井化学 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【三井化学はやばい?】業績
三井化学の過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:三井化学 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
三井化学は、2023年3月期において売上高約1兆8795億円/当期純利益約829億円となっています。
三井化学は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、三井化学の総資産・純資産の過去推移についても、ほぼ堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約38%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても三井化学の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで三井化学は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、三井化学の将来性について記載します。
【三井化学はやばい?】将来性
三井化学の業績に影響を及ぼすと考えられる総合化学市場は、下記の通り推移すると考えられます。
総合化学の業界概要について
脱炭素化にアイデア競う
参考:Nikkei Compass「総合化学」
総合化学メーカーにとって避けて通れないのが脱炭素化だ。化学産業は鉄鋼業と並ぶCO2排出産業といわれる。日本化学工業協会は22年春発表のレポートで、「2050年カーボンニュートラル実現に向けての化学産業に求められる投資額は7.4~9.7兆円」との試算結果をまとめた。7.4兆円投資の前提には、①基礎化学品製造の半分程度の原料を化石資源から廃プラ等に転換②ナフサクラッカーの燃料全量をアンモニアに転換③石炭などを主燃料とする火力自家発電設備等の燃料全量をバイオマス、LNGに転換、などが挙げられている。
化学各社の経営転換策が具体化し始めた。(2023/05/24調査)
総合化学市場は脱炭素化に向け推移しており、三井化学の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【三井化学はやばい?】年代別年収
三井化学の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:三井化学 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
また、国税庁と三井化学の有価証券報告書をもとにJobQが年代別年収を独自で算定したものが以下の通りです。
20代は507〜708万円
参考:Job Q「三井化学」
30代は787〜854万円
40代は914〜958万円
50代は1,008〜994万円
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても三井化学の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【三井化学はやばい?】福利厚生
三井化学の福利厚生は下記のとおりです。
休日・休暇
・年間休日数122日
・完全週休2日制(土・日)
・祝日
・年末年始
・年次有給休暇(20日)
・単身赴任帰宅休暇
・結婚休暇(連続8日)
・リフレッシュ休暇(連続2日/毎年)※
・介護休暇(有給)※
・看護休暇(有給)※
・社会活動休暇(有給)※
※印は法定を超える施策働き方改革
○育児・介護支援制度三井化学では、育児・介護を行いながら働く方への支援も充実しております。 各種取り組みの詳細
○在宅勤務制度
ワーク・ライフ・バランス向上などを目的に、育児・介護に限定せず、在宅勤務の活用を推奨していきます。
○配偶者海外転勤時休職(最長3年以内)
海外に転勤する配偶者を持つ社員を対象に、配偶者とともに海外に居住・同居することができる制度です。
○PM年休取得サポートデー
各部署においてプレミアムフライデー当日午後からの半日年休を取得しやすい環境を整備。
【取り組み例】
参考:三井化学「福利厚生」
・会議を入れない。
・すぐやらなくてもよい業務指示を出さない。
・管理職自らが率先して年休を取得する。
・管理職から年休取得を促すメッセージを発信する。
三井化学は、年間休日122日、プレミアムフライデーに年休、在宅勤務制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、三井化学保育園「いちはら・夢広場」や、事業所ごとに独身寮、社宅を用意しています。
【三井化学はやばい?】激務
三井化学の平均残業時間は約23時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、三井化学の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても三井化学の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【三井化学はやばい?】採用大学
三井化学の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【三井化学はやばい?】広報
三井化学の広報媒体はこちらです。
公式YouTubeチャンネルを公開しています。ブランドムービー、炭鉱電車、DX、社長メッセージと実に幅広いテーマの動画を出しています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【三井化学はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、三井化学の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、三井化学で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【三井化学はやばい?】①:ワークライフバランス
三井化学のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
ワークライフバランスはこの上無いほど良い。本業はそれなりの給与で良く、副業等をしながら私生活を充実させたい人にとっては天国のような職場かと思う。昼夜問わず働きその分高年収を得たい人には全く向かない。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
三井化学は、副業も大丈夫なのでしょうか。他の口コミでは、有給が取りやすい、テレワークも活用できる、部署による、祝日と有給をうまく利用して海外旅行に行く人もいるという情報を、把握できました。
【三井化学はやばい?】②:働きがい・成長
三井化学の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
業績評価の仕方が形骸化している。形だけの書式に毎年同じようなことを埋めるだけの無駄な作業と感じている。業績評価の基準も曖昧。将来のキャリア・ビジョンを毎年記入する作業もあり上司面談等でも今後どのようにしたいのか問われるが、どのように答えてもそれがなにかに影響したことはない。一般的なキャリアプランから外れるようなことを望むことを嫌う。自分の担当業務は職場の業務を回す都合上から毎年同じような仕事を担当する状況が何年も続いている。成長を感じるような場面はほとんど無い。
三井化学では、画一的なキャリアプランがあり、そのレールに乗って進む社員の姿が目に浮かびました。しかし、若手はOJTで成長できる機会がある、上司の信頼を得られれば仕事の裁量が広がる、若くして大きな仕事を任せられるチャンスもあるといった声も確認できました。
【三井化学はやばい?】③:退職検討理由
三井化学の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
30半ば~40半ばくらいの中堅層が薄く、若手に仕事の負荷が集中している。待遇は悪いままで、次第に疲弊していき、心身に不調を来たしたり会社を離れる新入社員が後を絶たない。
労働組合は完全に会社の言いなりになっており、会社と交渉する力は持っていない。
執行部の中核である専従者が、手当により管理職並みの収入を得ており、処遇改善のインセンティブを削がれているためである。新卒で入るのは損だと思う。
参考:openwork 「退職検討理由」
上記のほか、本人の意思に基づかない転勤や異動がある、同じ仕事をしているのに給料に差がある点が納得できないといった口コミが、見受けられました。
【終わりに】三井化学の内定獲得方法について
本記事では、三井化学がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、三井化学は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
三井化学の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。