【東宝はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、東宝の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「東宝 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、東宝の業績や市場環境、労働環境面から「東宝 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【東宝はやばい?】会社概要
まず、東宝の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 357名(2023年2月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
東宝は、日本のメジャー映画製作会社です。
東映、松竹とともに日本のメジャー映画会社「御三家」とされており、幅広いジャンルの映画を取り扱っています。
映画館で映画を見た時、本編が始まる前にスクリーンに映し出される「東宝」のロゴを見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
映画の企画や製作にまつわる事業のイメージが強い東宝ですが、他には演劇や不動産といった事業も展開しています。
参考:シューカツFAQ「【東宝の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」映画:
映画の企画、製作及び製作請負
映画の配給及び売買
映画その他の興行
テレビ及びインターネット等で放送又は配信される番組の企画、制作、制作請負、販売及び賃貸
出版物、オーディオソフト、ビデオソフト及びキャラクター商品等の企画、制作、販売及び賃貸
著作権、商品化権、商標権その他の知的財産権の取得、使用、利用許諾その他の管理演劇:
演劇の企画、製作及び製作請負
演劇の興行不動産経営:
引用:東宝「主な事業内容」
土地及び建物の賃貸、管理、売買及びこれらの仲介並びに駐車場の経営
参考:東宝「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。東宝は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め3,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「東宝 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【東宝はやばい?】業績
東宝の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:東宝 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
東宝は、2023年2月期において売上高約2,442億円/当期純利益約334億円となっています。
東宝は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、東宝の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年2月期末時点で約76.6%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても東宝の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで東宝は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、東宝の将来性について記載します。
【東宝はやばい?】将来性
東宝の業績に影響を及ぼすと考えられる映画制作市場は、下記の通り推移すると考えられます。
映画制作の業界概要について
参考:Nikkei Compass「映画制作」
興行収入、コロナ前まで回復
映画の企画、製作、配給を手がける。映画配給大手で構成する日本映画製作者連盟(東京・中央)によると、2023年の国内興行収入が前年比4%増の2214億円だった。「THE FIRST SLAM DUNK」や「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」などアニメがけん引し、実写も堅調だった。00年以降で5番目の成績で、新型コロナ禍前の平均水準に回復した。
映画公開までのプロセスは大きく3つに分けられる。必要な資金を調達、スタッフと出演者を組織して映像作品を作り上げる「製作」。作品を映画館に提供する「配給」。映画館で作品を上映する「興行」の3つである。邦画各社では東宝、東映、松竹の大手3社と角川書店が、3つの一連の流れを手掛けている。(2024/03/14調査)(2023/03/05調査)
映画制作市場は堅調に推移しており、東宝の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【東宝はやばい?】年代別年収
東宝の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:東宝 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は551万円で、 30~34歳になると667万円と平均年収が116万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると776万円で、40~45歳になると880万円、40~45歳になると962万円となります。 そして、50~54歳になると1073万円、55~59歳になると1149万円となります。
参考:年収チェッカー「東宝」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても東宝の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【東宝はやばい?】福利厚生
東宝の福利厚生は下記のとおりです。
育児・介護サポート
参考:東宝「福利厚生」
東宝健康保険組合診療所
文体部
社宅補助
社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)
退職金制度
確定給付企業年金
企業型確定拠出年金
積立貯蓄制度
従業員持株会
住宅資金融資
スポーツ施設補助制度
旅行補助制度
カフェテリアプラン
職場厚生行事補助制度
東宝は、積立貯蓄制度やカフェテリアプランなど充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
またコアタイムなしのフレックスタイム制やテレワーク制度も導入されており、働きやすい環境が整っているようです。
【東宝はやばい?】激務
東宝の平均残業時間は約54.0時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、東宝の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても東宝の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【東宝はやばい?】採用大学
東宝の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【東宝はやばい?】広報
東宝の広報媒体はこちらです。
東宝が配給する映画の告知動画などがアップロードされています。東宝が配給する作品ジャンルの幅広さを知ることができます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【東宝はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、東宝の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、東宝で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【東宝はやばい?】①:ワークライフバランス
東宝のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
部署により全く異なる。 花形と見られる製作や宣伝、演劇は相応に忙しくワークisライフ感満点。制度としてはフレックスや半休など奨励されており、全社的にもホワイト志向であるため柔軟性はある。 が、いかんせん人員が少なく仕事の絶対量が多いため残業がかさんでいる人が多い。一方で管理系など定時帰りが大半のホワイト部署もふつうにある。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
東宝は制度としてフレックスや半日休暇なども推奨されておりホワイト志向ではあるものの、仕事量が多いため残業せざるを得ない社員は多いようです。ただ部署によっては定時で帰れるところもあるとのことでした。
【東宝はやばい?】②:働きがい・成長
東宝の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
参考:openwork 「働きがい・成長」
業界一位の映画会社で様々な刺激や才能に触れられることが最も良い経験を与えてくれる。 多くの人に対して作品を通し貢献できるのは他にはない楽しさや働きがいがあるように感じている。
成長・キャリア開発:
自発的に動けばかなり自由度は高い印象…一方で、指示待ち状態であると何もできないかもしれない
東宝は業界一位ということもあって多様な経験ができるため、働きがいは大きいようです。指示待ち状態だと厳しいものの、自発的に動けばキャリアの自由度は高いとのことでした。
【東宝はやばい?】③:退職検討理由
東宝の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
残業しないと給料が低い。実際、社内婚で共働きというパターンが多い。 年次がかなりかさまないと一人では安心して賄えない証拠。
参考:openwork 「退職検討理由」
東宝では、年次の低いうちは残業なしだと給料が十分ではないと感じたことで、退職を検討する社員もいるようです。
【終わりに】東宝の内定獲得方法について
本記事では、東宝がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、東宝は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
東宝の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。