今回は、コニカミノルタの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。

ネット上では「コニカミノルタ やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか？

本記事では、コニカミノルタの業績や市場環境、労働環境面から「コニカミノルタ やばい」の真偽を総合的に判断していきます。

【コニカミノルタはやばい？】会社概要

まず、コニカミノルタの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。

事業内容は下記のとおりです。

コニカミノルタは日本を代表する電機メーカーです。主にオフィス向けのデジタル複合機・印刷機、医療用画像診断システム、色や光を測定する製品といった幅広い機器の開発・製造・販売やそれらに関わるサービスの展開を行っています。特に複合機や印刷機は、中国や東欧州、インドといった国々で高いシェアを誇っています。またコニカミノルタは初の国産プラネタリウムを完成させた企業でもあり、現在全国五か所にあるプラネタリウム施設の運営にも取り組んでいます。

参考：シューカツFAQ「【コニカミノルタの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」

参考：コニカミノルタ「会社概要」

ここまでの情報を踏まえると。コニカミノルタは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め4万名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。

続いて、業績の観点から「コニカミノルタ やばい」の真偽を掘り下げていきます。

【コニカミノルタはやばい？】業績

コニカミノルタの過去6年間の業績は、下記の通りになります。

参考：コニカミノルタ 会社HP「有価証券報告書」
（※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て）

コニカミノルタは、2023年3月期において売上高約1兆1303億円/当期純利益約-1031億円となっています。

コニカミノルタは、当期純利益では赤字であるものの多額の売上高を計上できていることから、業績面で大きく懸念すべき材料は少ないと考えられます。

また、コニカミノルタの総資産・純資産の過去推移についても、ほぼ堅調に推移していることが伺えます。

（参考：売上高/当期純利益とは）

売上高：売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している

当期純利益：当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している

参考：Money Forward クラウド会計「売上高とは？意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」

続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約34.5％であり、他人資本（主に借入金などの負債項目）が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定しているほうと言えます。

（参考：自己資本比率とは）

自己資本比率＝純資産/総資産で算出

自己資本比率：自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何％を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい

参考：doda「自己資本比率とは？業種別では何％くらいが目安なの？」

下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもコニカミノルタの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。

業種	自己資本比率
建設業	39.5％
製造業	45.6％
情報通信業	58.6％
運輸業、郵便業	36.3％
卸売業	38.3％
小売業	36.7％
不動産業、物品貸借業	32.7％
宿泊業・飲食サービス業	14.4％
サービス業（ほかに分類されないもの）	44.9％

ここまででコニカミノルタは、業績面からほぼ安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。

次に、コニカミノルタの将来性について記載します。

【コニカミノルタはやばい？】将来性

コニカミノルタの業績に影響を及ぼすと考えられる複写機・複合機・プリンター市場は、下記の通り推移すると考えられます。

複写機・複合機・プリンターの業界概要について

市場縮小で再編気運高まる
複写機・複合機・プリンターなど事務機器の市場は伸び悩みが目立つ。中国、東南アジアなど新興国は緩やかな成長需要が続くとみられるが、先進国向けは頭打ちだ。
国内では、企業の間で携帯端末を使って資料を閲覧・配布するのが当たり前になり、ペーパーレス会議も広がる。紙印刷の必要性がますます低下し、本体・消耗品を販売あるいはリースする従来のビジネスは急速にパイが縮小していくとみられる。ＩＤＣジャパン（東京・千代田）は、プリンター機器や印刷用紙・インクなどの消耗品を含むプリント市場への国内支出額が、２１年の1兆３９３７億円から２６年には1兆１７４６億円に減少するとみる。(2023/06/12調査)

参考：Nikkei Compass「複写機・複合機・プリンター」

複写機・複合機・プリンター市場は順風満帆とは言えないものの、コニカミノルタの今後の業績に、大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。

【コニカミノルタはやばい？】年代別年収

コニカミノルタの平均年収推移は下記のとおりです。

参考：コニカミノルタ 会社HP「有価証券報告書」

また、年代別の平均年収は下記のとおりです。

また、国税庁とコニカミノルタの有価証券報告書をもとにJobQが年代別年収を独自で算定すると以下のようになりました。

20代は457〜638万円
30代は709〜770万円
40代は824〜863万円
50代は908〜896万円

参考：Job Q「コニカミノルタ」

また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。

参考：国税庁「民間給与実態統計調査結果」
（※千円以下は切り捨てで記載）

日本全体の平均年収と比較してもコニカミノルタの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。

【コニカミノルタはやばい？】福利厚生

コニカミノルタの福利厚生は下記のとおりです。

コニカミノルタでは、社員それぞれのライフステージで、よりよいワークライフバランスが実現できるよう、さまざまな取り組みを行なっています。特に出産・子育て面では、子育てサポートの取り組むトップ企業に厚生労働大臣から与えられる「プラチナくるみん」の認定を受けています。

ワーク・ライフ・バランスを実現いただく為の、様々な取り組みを行っています

出産・育児支援（妊娠前）

不妊治療の入院・通院・療養時にストック休暇※1を利用する事ができます。また不妊治療費用、婦人科検診費用など、カフェテリアプラン※2で補助が受けられます。

出産・育児支援（産後期）

産前産後の母性保護の為の休暇・休憩に対し、充実した賃金補償（80%保障）を行っています。また、男性従業員は、妻の出産時に5日間の有給の休暇（年次有給休暇とは別設定）を取得できます。

出産・育児支援（育児期）

育児休職は最長で2年3ヵ月取得可。また、子どもの小学校卒業まで短時間勤務（最大2時間の就業時間の短縮）が認められ、小学校卒業まで在宅勤務を選択できます。その他、ベビー用品、保育所、学習塾の割引なども用意しています。

※1　ストック休暇：有効期間内に使い切らなかった年次有給休暇を積立て、長期の入院治療やボランティア等の特定の事由に限って有給で利用する事ができる休暇制度。
（年次有給休暇は2年で失効しますが、最大40日まで積立が可能です。）

※2　カフェテリアプラン：一定の補助額の中で、従業員個々が自身のニーズに応じて、自己啓発や福利厚生のメニューを選択できる制度。

参考：コニカミノルタ「人事制度」

コニカミノルタは、男性も育児休業でき、妻が出産した場合の夫への有給休暇など、充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。また、自分で自己啓発など利用したい制度をカスタマイズできるカフェテリアプランも用意しています。

【コニカミノルタはやばい？】激務

コニカミノルタの平均残業時間は約28時間/月です。

また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、コニカミノルタの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。

同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。

参考：MONOist 「キャリアニュース」

さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。

出典元：⽇本の残業時間 定点観測　OpenWork　働きがい研究所

他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもコニカミノルタの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。

【コニカミノルタはやばい？】採用大学

コニカミノルタの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。

是非お読みください。

【コニカミノルタはやばい？】広報

コニカミノルタの広報媒体はこちらです。

コニカミノルタジャパン/KONICA MINOLTA JAPANでは、会社紹介／ブランド、オフィスプロダクツ、プロダクション&グラフィック、ソリューション&サービス、ヘルスケアなどに関する動画を多数、公開しています。

就職を少しでも考えている人は、一度は見た方がいいと思います。

【コニカミノルタはやばい？】口コミ・評判について

ここまで、コニカミノルタの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。

最後に、コニカミノルタで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。

【コニカミノルタはやばい？】①：ワークライフバランス

コニカミノルタのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。

部署によるところもあるが、基本的には全社を通して有給取得の推奨が行われており、職場内でも有給取得を行いやすい雰囲気や環境づくりがなされている点は非常に良いと感じる。男性の育児休職に関しても、取得期間の個人差はあれど各職場で多くの方が取得されていることから、育休が取得しやすい環境であることは間違いない。

参考：openwork 「ワーク・ライフ・バランス」

コニカミノルタは、先ほどから述べてきたように男性社員、女性社員共に育児しやすい環境が用意されているほか、会社が率先して推奨しているとのことで、有給も取りやすいようです。

【コニカミノルタはやばい？】②：働きがい・成長

コニカミノルタの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。

働きがい：
社会貢献ができているとは感じにくい。ビジョンが明確では無いままテーマが決まるので暗闇を手探りで歩くような研究開発が続く。ボトムアップの意見を取り入れるとは言うものの、実際はそれを成長させようという雰囲気を感じない。

成長・キャリア開発：
研修はたくさんあるので、自発的にスキルを高めることはできる。(職場による)
一方、それを実践できる場があまり無いため成長している実感はあまり湧かない。

参考：openwork 「働きがい・成長」

コニカミノルタでは、成長できそうな支援はある、しかし成長を実感できない（成長は厳しい）といった同様の声がいくつか見られました。世代交代をして若返りできたらやりがいが…と、幹部への不満を漏らす声もありました。

【コニカミノルタはやばい？】③：退職検討理由

コニカミノルタの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。

企業風土はよいが、競争力に欠ける点が不安。収益の大半を占めていた情報機器事業が技術の熟成とペーパーレス化により、想定以上の落ち込みに直面しつつある。新規事業の伸びがいまのところなく、大きな構造改革を必要とするものの、何を柱にして稼ぐ力を醸成したらよいのかが不透明に映っている。
経営陣の刷新が必要な状況であるものの、伝統的なエスカレータ式の役員人事が継承されており、身を削って社員を鼓舞するような強いリーダーシップが見られない。

参考：openwork 「退職検討理由」

コニカミノルタは、業績の面でもお伝えしたように赤字が続いているため、退職を検討し始めた際、稼ぎ頭となるような新規事業の醸成、旧態依然の幹部やスキルを高めようとしない古参社員の意識変革が急務と考えるようで、そこを強く不満に思っている可能性が高いように感じました。

【終わりに】コニカミノルタの内定獲得方法について

本記事では、コニカミノルタがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。

総合的に判断すると、コニカミノルタは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。

コニカミノルタの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。