【マルハニチロはやばい?】年収・採用大学・業績・将来性・激務など
今回は、マルハニチロの年収・採用大学・業績・将来性・激務等の評判について解説します。
ネット上では「マルハニチロ やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、マルハニチロの業績や市場環境、労働環境面から「マルハニチロ やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【マルハニチロはやばい?】会社概要
まず、マルハニチロの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
マルハニチロ株式会社(英語名 Maruha Nichiro Corporation)
池見 賢
1943年3月31日
東京都江東区豊洲三丁目2番20号 豊洲フロント
連結社員数 12,352名(2022年3月末時点)
単独社員数 1,647名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
マルハニチロは、「本物・安心・健康な食を提供し、人々の豊かなくらしとしあわせに貢献する」というミッションを掲げる、「食」のグローバルカンパニーとして安定した業績を収めています。
事業内容は、9つあります。
・漁業ユニット:水産物を世界中の漁場で漁獲、生産し、良質で健康的な食材を日本を含めた世界市場に供給
・養殖ユニット:クロマグロの完全養殖技術をはじめ、天然水産物資源への負荷を極力低減し、海洋環境にやさしく持続的な養殖を行う
・水産商事ユニット:水産物の安定供給を通じて、日本市場をはじめ世界各国の市場からのニーズに応える
・海外ユニット:アラスカにおける天然水産資源の調達・加工や欧州での水産物販売、タイでのペットフード製造、中国・ベトナムの水産加工・冷凍食品販売などグローバルにビジネスを展開
・加工食品ユニット:安定した原料調達力と商品開発力、技術力を融合させ、ロングセラー商品の多い缶詰、フィッシュソーセージなどを提供
・食材流通ユニット:グループにおける原料調達力、商品開発力、加工技術力を結集し、多種多様な業態ニーズに応えられる差別化された価値ある商品を提案
・畜産ユニット:牛肉・豚肉・鶏肉とその加工品を、国内外において調達・加工・販売
・ファインケミカルユニット:水産原料由来で開発されたDHA・DNAといった医薬品素材や健康食品素材、化粧品素材などを提供
・物流ユニット:水・畜・農産品・冷凍食品など幅広い商品の保管・輸配送・通関等、流通を包括的にサポート上記のように、マルハニチロは様々な事業をを国内外に展開する、グローバル企業です。社会経済の環境予測がさらに難しい時代に直面している中、今後も持続的成長を遂げるために積極果敢にイノベーションに挑み、100年後もマルハニチロが存在し発展し続けるための礎を築いていきます。
参考:シューカツFAQ「【マルハニチロの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:マルハニチロ「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。マルハニチロは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め12,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「マルハニチロ やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【マルハニチロはやばい?】業績
マルハニチロの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:マルハニチロ 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
マルハニチロは、2022年3月期において売上高約8667億円/当期純利益約169億円となっています。
マルハニチロは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、マルハニチロの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年3月期末時点で約29.2%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもマルハニチロの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででマルハニチロは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、マルハニチロの将来性について記載します。
【マルハニチロはやばい?】将来性
マルハニチロの業績に影響を及ぼすと考えられる水産市場は、下記の通り推移すると考えられます。
極洋の水産商事部門、4~12月期減収
参考:Nikkei Compass「水産・水産加工品」
マルハニチロは欧州、北米、東南アジアで水産物や加工食品の生産能力を拡充、海外展開を加速する。2024年度に21年度実績を4割上回る2150億円の海外売上高を目指す。21年1月にベトナムの水産加工会社サイゴンフードを子会社化した。ベトナムでの事業展開の足がかりにする。22年5月には英国の水産加工会社ノースコーストシーフーズを買収した。英国市場に本格進出する。一方でサケ・マス加工販売の米ピーターパンシーフーズは20年末に売却。経営不振が続き米国のサケ・マス事業からは撤退を決めた。
国内では21年9月にマグロ加工会社のマリンアクセス(静岡県吉田町)を子会社化した。22年4月には缶詰製造子会社のマルハニチロ北日本(北海道釧路市)の釧路第3工場が稼働した。22年4~12月期の水産資源事業は前年同期比25%の増収。主要魚種の相場が上昇した。外食・業務向け販売も回復した。(2023/04/06調査)
水産市場は堅調に推移しており、マルハニチロの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【マルハニチロはやばい?】年代別年収
マルハニチロの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:マルハニチロ 会社HP「有価証券報告書」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもマルハニチロの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【マルハニチロはやばい?】福利厚生
マルハニチロの福利厚生は下記のとおりです。
●総合職・エリア職
参考:マルハニチロ「募集要項」
[制度]
在宅勤務制度、コアタイム無しフレックスタイム勤務制度(工場除く)、ジョブリターン制度、育児・介護休職制度、従業員持株制度等
[社会保険]
雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
マルハニチロは、在宅勤務制度やフレックスタイム勤務制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、2019年からは借上社宅制度が始まっており、住宅手当も手厚いそうです。
【マルハニチロはやばい?】激務
マルハニチロの平均残業時間は約23時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、マルハニチロの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもマルハニチロの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【マルハニチロはやばい?】採用大学
マルハニチロの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【マルハニチロはやばい?】広報
マルハニチロの広報媒体はこちらです。
このアカウントでは主に就活生に向けたコンテンツを発信しており、マルハニチロの社員の就活アドバイスや内定者の声を見ることができます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【マルハニチロはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、マルハニチロの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、マルハニチロで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【マルハニチロはやばい?】①:ワークライフバランス
マルハニチロのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
休暇はしっかり休めるため、 自分の趣味ややりたいことに時間を当てることができる。 また、 部活動なども盛んで、参加することで社内の従業員と会話することができるため、 自分の知り得なかったことを知識として蓄積できる。仕事を着実にこなし、責任を持って業務と向き合うことで、チーム内での信頼関係にも繋がり、自分の休みたい日に計画休暇を遠慮なく入れることができる。 プライベートと仕事とのバランスは調整しやすい会社であると感じる。 他の会社のワークライフバランスを知ってるわけではないが、この会社の良い点の一つであることには間違いないだろう。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
マルハニチロは休暇をしっかりととることができ、またフレックスタイム制や在宅勤務制度も導入されているため、プライベートと仕事の両立がしやすい企業であるといえるでしょう。
【マルハニチロはやばい?】②:働きがい・成長
マルハニチロの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい : 部署によって環境が全く変わるので、一概に言えませんが、 若いうちから海外出張などやる気があれば経験できる機会があります。 その分大きなミッションを課される場合もあり、 負荷がかかることもありますが、 働きがいはあると思います。
成長・キャリア開発: 人事異動が希望通りに叶う人とそうでない人と差が大きいため、適度に人事ローテーションを挟みながらキャリア開発をうまくできている人もいれば、本人の希望でなくても同じ部署に長い間所属し、同じ仕事をする人もいるので、 運次第なところもあります。
参考:openwork 「働きがい・成長」
マルハニチロは、若いうちから経験を積める機会も設けられているため、若手社員にとっても働きがいが十分にあるといえます。
【マルハニチロはやばい?】③:退職検討理由
マルハニチロの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
超年功序列であり、 30台後半まで一律に上がっていく。上も多くなかなか管理職にたどり着けない。 挑戦を後 押しする体質がなく、 皆現状維持を目的としている。 新規事業への取り組みもなく、会社としての先が見えない。私生活を優先する社員が多く、仕事への熱意を感じない。 (プライベートを大切にしたい方には非常に良い 企業である)
参考:openwork 「退職検討理由」
マルハニチロは年功序列体制が強い点や新規事業への取り組みがないといった点が難点であるようです。管理職を志望する人にとっては向いていないかもしれません。
【終わりに】マルハニチロの内定獲得方法について
本記事では、マルハニチロがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、マルハニチロは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
マルハニチロの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。