【AGCはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など

今回は、AGCの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「AGC やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、AGCの業績や市場環境、労働環境面から「AGC やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【AGCはやばい?】会社概要

まず、AGCの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 57,609名(2022年12月末時点)
単独社員数 7,412名(2022年12月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
事業内容は大きく分けて4つあります。
・ガラス事業:建築用ガラス、自動車用ガラスの製造
・電子事業:スマートフォンやデジタルカメラ向けのカメラ用赤外線吸収ガラスフィルターや世界トップレベルのシェアを誇る合成石英などのオプトエレクトロニクス用部材などを中心に事業を展開
・化学品事業:苛性ソーダやPVC(塩化ビニル樹脂)、フッ素ゴム、フッ素樹脂フィルムなど幅広い産業分野に必要不可欠な製品を安定供給
・セラミックス事業:地球環境を護ることを目指して、高温装置向けの耐火物や無機材料を活用した機能部材などを提供上記のように、AGCはガラスから電子部品、更には化学品などを通して、あらゆる製品に携わっています。
参考:シューカツFAQ「【AGCの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:AGC「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。AGCは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め65,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「AGC やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【AGCはやばい?】業績
AGCの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:AGC 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
AGCは、2022年12月期において売上高約2兆358億円/当期純利益約-31億円となっています。
AGCは昨年、赤字計上をしていますが、あくまで投資活動の一環であり、一方の売上高に関しては2兆円超えで順調に推移しており、業績面で不安な点はあまり無いと考えられます。
また、AGCの総資産・純資産の過去推移についても、かなり堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年12月期末時点で約49.4%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもAGCの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででAGCは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、AGCの将来性について記載します。
【AGCはやばい?】将来性
AGCの業績に影響を及ぼすと考えられるガラス・ガラス製品市場は、下記の通り推移すると考えられます。
ガラス・ガラス製品の業界概要について
AGC、CO2出さないアンモニア使ったガラス製造の実証実験開始へ
参考:Nikkei Compass「ガラス・ガラス製品」
ガラスの用途は自動車や建築にとどまらず、液晶テレビの基板や近年はタッチパネルの基板や表面の保護などに広がっている。液晶のガラス基板は世界で米コーニング、AGC、日本電気硝子、アヴァンストレートの4社しか大量生産できない分野。寸法の狂いを少なくする高い技術が求められる。
かつては利益率4割とも言われ収益を支えたが、価格競争が激しくなり各社の利益も落ちている。ただ新興国向けなどに液晶テレビの需要は中長期的には伸びる。各社とも中核事業の1つとして力を入れる姿勢は変わらないとみられる。(2023/07/05調査)
AGCはガラス・ガラス製品市場で大きな強みを持っていると言え、AGCの今後の業績について、大幅に悪影響を与える不安材料はないと考えられます。
【AGCはやばい?】年代別年収
AGCの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:AGC 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は533万円で、 30~34歳になると614万円と平均年収が81万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると700万円で、40~45歳になると748万円、40~45歳になると800万円となります。 そして、50~54歳になると864万円、55~59歳になると863万円となります。
参考:年収チェッカー「AGC」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもAGCの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【AGCはやばい?】福利厚生
AGCの福利厚生は下記のとおりです。
制度
財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄、教育ローン、持株制度、雇用保険、健康保険、労災保険、厚生年金、企業年金基金、団体保険割引、団体長期障害所得補償保険、カフェテリアプラン(通常ポイント分 年間最大12万円+学びポイント分 年間最大12万円)など
施設
独身寮、社宅、既婚の希望者は外部借上社宅制度(家賃補助)あり
その他
会員制福利厚生サービスにより宿泊施設、リゾート施設、スポーツ施設などの利用が可能
参考:AGC「募集要項・よくあるご質問」
AGCは、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄、教育ローンなど充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。また、2023年度の年間休日数は121日と、年末年始・GWは連休も取れ、1月あたり10日ほど休める計算となっています。
【AGCはやばい?】激務
AGCの平均残業時間は約29時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、AGCの残業時間はかなり少なく、激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもAGCの残業時間は少ないほうであり、激務ではないと言えるでしょう。
【AGCはやばい?】採用大学
AGCの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【AGCはやばい?】広報
AGCの広報媒体はこちらです。
YouTube『AGC公式チャンネル』は、登録者8000人以上です。企業メッセージ、広告、展示会、ガラス、化学品に関する動画を多数、公開しています。広告には広瀬すずさんが出演しています。そのほか業績説明に関する動画も載せています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【AGCはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、AGCの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、AGCで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【AGCはやばい?】①:ワークライフバランス
AGCのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
サービス残業などはさせないようきちんと管理されているため、忙しい時期でも基本的に残業は月45時間未満であり、プライベートとのバランスは取れる状況である。自身の場合(研究所ではなく事業部門の開発職)、基本的に顧客が付いており納期や要求性能が決まっているプロジェクトを担当することが多く、担当プロジェクトの時期や難易度によって忙しさにはばらつきが出る。仕事のピーク時期がいつ来るかは担当プロジェクトの納期次第なので、忙しい時期を自分でコントロールすることは難しいことがある。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
繁忙期が読めない点は大変かもしれませんが、会社としてサービス残業をさせない、過重労働をさせない取り組みが徹底されているようですのでAGCは、ワークライフバランスに優れていると考えられます。ただ工場の稼働状況が最優先で、家族の大切な日の有休取得を諦めないといけなかった社員もいるようです。
【AGCはやばい?】②:働きがい・成長
AGCの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
チャレンジする環境は与えられている。基本の仕事を捌けて好きにやれる能力があれば自由には動けるが待ちの姿勢の人には合わないかもしれない。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
基本はジェネラリストを作りたがる傾向があるので異動は多い。その中でも本当に専門性が高い人は動かされない人が出てくるがそれがわかるのが10年位かかるので本人で把握するのは難しいイメージ。
AGCは、チャレンジできる土壌があるものの、深く掘り下げて探求するタイプよりも、浅く広く守備範囲を拡大していけるタイプの方が合っているのかもしれません。他の口コミでは、まだ働きがいを見出せていない、キャリア開発はほとんど皆無といった声が見られました。
【AGCはやばい?】③:退職検討理由
AGCの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
上司ガチャで外れ、社内でやりたいことも無かったため。中途を募集している部署には要注意です。定期的に社員が辞めている可能性もあります。
参考:openwork 「退職検討理由」
AGCに限らず、相性の合わない上司の下に付いてしまうと、キャリアアップへの道を閉ざされたり、耐えきれず辞めてしまったりする方も少なくありません。そのような上司に当たった場合は、なるべく早く部署異動を希望したり、総務・人事に相談したりし、一旦遠回りになるかもしれませんが、プランBの用意をして柔軟に動き、リスクヘッジし、キャリアプランを温存することをおすすめします。
【終わりに】AGCの内定獲得方法について
本記事では、AGCがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、AGCは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
AGCの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。