【AGCの採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
今回は、AGCの採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
AGCは、世界2位のシェアを誇る大手ガラスメーカーため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【AGCの採用大学】会社概要
基本情報
まず、AGCの会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
AGC株式会社
平井 良典
1950年(昭和25年)
東京都千代田区丸の内一丁目5番1号
7,412名
(2022年3月末時点)
123,840(百万円)
(2022年3月末時点)
参考:AGC「企業ホームページ」
AGCは、国内大手化学メーカーで、「フロート版ガラス」「自動車ガラス」など世界シェア1位の製品を多くもつ世界最大手のガラスメーカーです。
1909年に日本で初めて板ガラスの国産化に成功し、現在は世界市場トップレベルのシェアを有しています。現在ではグローバルに事業を拡大し、更なるガラスの高機能化や環境対応など、新たな需要にも対応しています。
事業内容は大きく分けて4つあります。
・ガラス事業:建築用ガラス、自動車用ガラスの製造
・電子事業:スマートフォンやデジタルカメラ向けのカメラ用赤外線吸収ガラスフィルターや世界トップレベルのシェアを誇る合成石英などのオプトエレクトロニクス用部材などを中心に事業を展開
・化学品事業:苛性ソーダやPVC(塩化ビニル樹脂)、フッ素ゴム、フッ素樹脂フィルムなど幅広い産業分野に必要不可欠な製品を安定供給
・セラミックス事業:地球環境を護ることを目指して、高温装置向けの耐火物や無機材料を活用した機能部材などを提供
上記のように、AGCはガラスから電子部品、更には化学品などを通して、あらゆる製品に携わっています。
経営理念
AGCの経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
“Look Beyond”
“Look Beyond” は、
AGCグループのすべての事業活動、社会活動を貫く企業理念です。
この言葉には、次の想いが込められています。“Look Beyond” 将来を見据え
引用:AGC「グループビジョン」
“Look Beyond” 自らの領域を超えた視点を持ち
“Look Beyond” 現状に満足せず飽くなき革新を追求し
グループ全体が持つ大きな潜在力を発揮し、世界に価値を提供し続けます。
平均年収
AGCの平均年収推移は下記のとおりです。
2021年3月期 | 約800万円 |
2020年3月期 | 約796万円 |
2019年3月期 | 約809万円 |
2018年3月期 | 約817万円 |
2017年3月期 | 約858万円 |
2016年3月期 | 約809万円 |
AGCは平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【AGCの採用大学】採用人数1位は早稲田大学
採用大学
AGCの採用人数1位は早稲田大学です。
1位 | 早稲田大 | 11人 |
2位 | 東京工業大 | 9人 |
2位 | 京都大 | 9人 |
2位 | 慶應義塾大 | 9人 |
5位 | 九州大 | 8人 |
6位 | 東北大 | 7人 |
6位 | 神戸大 | 7人 |
8位 | 北海道大 | 4人 |
8位 | 東京大 | 4人 |
8位 | 名古屋大ほか | 4人 |
過去の採用大学一覧は下記になっており、全国から幅広く採用していることが分かります。
<大学院>
大阪大学、岡山大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、名古屋大学、名古屋工業大学、新潟大学、北海道大学、横浜国立大学、早稲田大学、千葉大学、長岡技術科学大学、広島大学、関西学院大学、岐阜大学、九州工業大学、高知工科大学、芝浦工業大学、上智大学、電気通信大学、東京海洋大学、東京電機大学、東京都市大学
<大学>
早稲田大学、慶應義塾大学、一橋大学、神戸大学、東京外国語大学、名古屋大学、国際教養大学、大阪大学、上智大学、立命館大学、香川大学海外
引用:マイナビ 「AGCの新卒採用・会社概要」
・南洋理工大学(大学院)
・ロンドン大学(大学)
採用人数
2021年卒の合計採用人数は110名です。そのため、全体の約10%が早稲田大学から採用されています。
引用:マイナビ 「AGCの新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、AGCの学歴フィルターの有無について記載します。
AGCは過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
AGCの採用倍率は約38倍だと考えられます。
(ご参考:算出方法)
47倍(同じメーカーの積水化学工業の採用倍率)×約89名(積水化学工業の採用人数)÷110人(AGCの採用人数)
参考:マイナビ 「積水化学工業の新卒採用」
引用:マイナビ 「AGCの新卒採用・会社概要」
参考:俺の転職活動塾「有名企業採用倍率ランキング」
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、AGCの採用倍率は高いと考えられます。
採用倍率だけで見るとAGCへの就職は難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口からAGCの就職難易度について記載していきます。
【AGCの採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
AGCの就職難易度は62.0で、有名企業427社の中39位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
38位:商船三井(62.0)
39位:AGC(62.0)
40位:東急不動産(61.9)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
AGCの就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【AGCの採用大学】選考フロー
AGCの選考フローは下記記載の通りです。
1. プレエントリー
2. 本エントリー
3. 技術系向け説明会「AGC Tech Fair」
4. 社員面談(複数回)
5. 最終面接
6. 内々定
引用:「AGC新卒採用サイト」
では、AGCに内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、AGCの内定獲得のための対策方法について解説します。
【AGCの採用大学】内定獲得のための対策方法
AGCの選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
AGCの内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
AGCの2023年度における筆記試験・適性検査はSPIです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
AGCの内定を獲得する上で一番重要なので複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、AGCを受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
AGCの志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「AGCで実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するためにAGCのリソースを使いたい。だからAGCを志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「AGCで実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「AGCに入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなくAGCである理由を伝える
「他社ではなくAGCの理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、AGCが力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
AGCのガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「AGCが求める人材像」を調べましょう。
AGCが求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
AGCの求める人材像は下記だと考えられます。
引用:AGC「求める人物像」
創業の精神「易きになじまず難きにつく」を持ち続けているAGCは、これからも新しいことにどんどん挑戦していきます。若いうちから一人ひとりが責任ある仕事を担うため、自ら考え、意見・行動し、挑戦できる人を求めています。
引用:AGC「求める人物像」
上記のように、AGCは情熱・チャレンジ精神・革新・インテグリティ・巻き込む力を持った人材を求める人物像としています。これらの要素が含まれたエントリーシートを作成することが重要だと考えられます。
また、AGCはグローバルに事業展開しているため、海外志向をPRすることも重要だと考えられ、留学経験やTOEICの点数、また学問で海外について調べた経験を記載すると良いでしょう。
AGCが掲げる長期経営戦略に共感できる人材もAGCが求める人物像だと考えられます。
AGCグループは、2021年2月に長期経営戦略「2030 年のありたい姿」を新たに設定し、「独自の素材・ソリューションの提供を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献するとともに、継続的に成長・進化するエクセレントカンパニーでありたい」としました。この「2030年のありたい姿」実現のために、サステナビリティ経営の推進と事業ポートフォリオ変革に取り組むことで、継続的に社会的・経済的価値を創出することを目指しています。
引用:媒体名「2030年のありたい姿」
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことでAGCの内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、AGCに入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、AGC入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. AGCへの内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特にAGC攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
AGCの選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースをAGCに集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間をAGC含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。
③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点でAGCの登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。
【AGCの採用大学】終わりに
本記事では、AGCの採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
AGCの就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。