今回は、住友商事の年収、激務度、福利厚生、将来性などの評判について解説します。

ネット上では「住友商事 やばい」という記載もありますが、実態はどうなのでしょうか？

本記事では、住友商事の業績や市場環境、労働環境面から「住友商事 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。

【住友商事はやばい？】会社概要

まず、住友商事の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。

参考：住友商事「会社概要」

住友商事は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め70,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。

まずは、業績の観点から「住友商事 やばい」の真偽を掘り下げていきます。

【住友商事はやばい？】業績

住友商事の過去6年間の業績は、下記の通りになります。

参考：住友商事 会社HP「有価証券報告書」
（※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て）

住友商事は、2022年3月期において売上高約5兆4,950億円/当期純利益約4,637億円となっています。

住友商事は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。

また、住友商事の売上高・当期純利益の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。

（参考：売上高/当期純利益とは）

売上高：売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している

当期純利益：当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している

参考：Money Forward クラウド会計「売上高とは？意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」

住友商事の2203年3月期末時点の自己資本比率は約33.4％であり、他人資本（主に借入金などの負債項目）が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。

（参考：自己資本比率とは）

自己資本比率＝純資産/総資産で算出

自己資本比率：自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何％を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい

参考：doda「自己資本比率とは？業種別では何％くらいが目安なの？」

下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても住友商事の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。

業種	自己資本比率
建設業	39.5％
製造業	45.6％
情報通信業	58.6％
運輸業、郵便業	36.3％
卸売業	38.3％
小売業	36.7％
不動産業、物品貸借業	32.7％
宿泊業・飲食サービス業	14.4％
サービス業（ほかに分類されないもの）	44.9％

住友商事は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。

次に、住友商事の将来性について記載します。

【住友商事はやばい？】将来性

住友商事の業績に影響を及ぼすと考えられる世界の石炭市場は、下記の通り推移すると考えられます。

石炭の世界市場規模について
石炭の世界市場規模は、2022年段階の1兆5000億ドルから、2027年には2兆3000億ドルへと拡大することが予測されます。同市場の2022-2027年の平均年成長率（CAGR）は8.6%と推計されます。

参考：Dream News「リサーチステーション」

CAGR約8~9%成長と、石炭市場は堅調に推移しており、住友商事の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。

住友商事の業績や将来性は悪くないと理解した中で、労働環境面はどうなのでしょうか。

次以降、年収や福利厚生、激務度、社員の口コミなど含め労働環境面について記載します。

【住友商事はやばい？】年収

住友商事の平均年収推移は下記のとおりです。

参考：住友商事 会社HP「有価証券報告書」

また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。

参考：国税庁「民間給与実態統計調査結果」
（※千円以下は切り捨てで記載）

日本全体の平均年収と比較しても住友商事の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。

【住友商事はやばい？】福利厚生

住友商事の福利厚生は下記のとおりです。

退職年金制度、財形貯蓄制度、借上げ社宅制度、公的資格取得支援制度、社内融資制度、育児介護休業制度、通信教育受講料支援制度、社外福利厚生施設、各種グループ保険ほか

参考：住友商事　会社HP「リクナビ　採用HP」

住友商事は、退職金制度や、有給休暇医制度・長期休暇制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。

【住友商事はやばい？】激務

住友商事の平均残業時間は約10時間/月です。

勤務時間はコアタイムを採用しており、完全週休2日制で毎週土日、祝日が休日となっています。

また、Vorkersによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、住友商事の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。

同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。

参考：MONOist 「キャリアニュース」

さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。

出典元：⽇本の残業時間 定点観測　OpenWork　働きがい研究所

他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても住友商事の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。

【住友商事はやばい？】口コミ・評判について

ここまで、住友商事の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。

最後に、住友商事で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。

【住友商事はやばい？】①：ワークライフバランス

住友商事のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。

住友商事は、有給休暇取得率が高く、残業も少ないためワークライフバランスに優れていると考えられます。

【住友商事はやばい？】②：働きがい・成長

住友商事の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。

住友商事は、海外に行く機会もあり手を挙げれば任せてもらえる風土があるため、成長を求める人にとってもおすすめな環境であると考えられます。

【住友商事はやばい？】③：退職検討理由

住友商事の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。

住友商事は、ワークライフバランスに優れている一方、キャリアに一貫性が無く、住友商事内でしか活きないスキルを習得していくことに危機感を感じる人もいるようです。

【終わりに】住友商事の内定獲得方法について

本記事では、住友商事がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。

総合的に判断すると、住友商事は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。

住友商事の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。