【大日本印刷はやばい?】年代別年収・勝ち組?・潰れる?・辞めたい・評判など
今回は、大日本印刷の年代別年収・勝ち組?・潰れる?・辞めたい等の評判について解説します。
ネット上では「大日本印刷 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、大日本印刷の業績や市場環境、労働環境面から「大日本印刷 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【大日本印刷はやばい?】会社概要
まず、大日本印刷の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
北島 義斉
1894(明治27)年1月19日
東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
連結社員数 36,542名(2022年3月末時点)
単独社員数 10,082名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
大日本印刷の事業内容は大きく分けて4つあります。
・情報コミュニケーション部門
雑誌や書籍の印刷、加工のほかデジタルマーケティングの推進や、キャッシュレス決済関連事業の拡大、企業等の業務を代行するBPO事業などを推進・生産、産業部門
食品や飲料、日用品・医薬品パッケージの高機能化など、生活者の日常に密着した身近な製品・サービスを国内外に数多く提供・エレクトロニクス部門
第5世代通信規格(5G)のサービス開始などから、人々のニーズの変化を先取りしてディスプレイ関連製品および電子デバイスの事業を国内外で展開・飲料部門
コカ・コーラブランドを活かして、独自の製品開発を行うほか、自動販売機事業、量販店向けの販売促進活動などを展開上記のように、大日本印刷では雑誌や書籍の印刷・製本だけでなく、リチウムイオン電池や太陽電池用の部材のほか、5G時代の到来など社会変化をとらえ、また環境問題などの社会課題に貢献する高機能フィルムなどを提供しています。
参考:シューカツFAQ「【大日本印刷の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:大日本印刷「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。大日本印刷は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め30,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「大日本印刷 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【大日本印刷はやばい?】業績
大日本印刷の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:大日本印刷 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
大日本印刷は、2022年3期において売上高約13,441億円/当期純利益約971億円となっています。
大日本印刷は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、大日本印刷の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年3月期末時点で約58.1%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても大日本印刷の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで大日本印刷は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、大日本印刷の将来性について記載します。
【大日本印刷はやばい?】将来性
大日本印刷の業績に影響を及ぼすと考えられる印刷・製版市場は、下記の通り推移すると考えられます。
印刷・製版の業界概要
参考:Nikkei Compass「印刷・製版業界」
20年の市場規模、4兆1700億円に
印刷産業は書籍、雑誌といった出版物やカタログ・パンフレット、チラシ、ポスターなどの広告媒体、新聞のような一般印刷物のほかに、帳票(ビジネスフォーム)、シール・ラベル、紙器、軟包装材、建材、工業品(テレビ、PC、携帯電話、自動車部品、電子部品等)など需要は多岐にわたる。これらに対応する印刷方式はそれぞれ異なり、平版オフセット印刷、グラビア印刷(凹版印刷)、凸版印刷、スクリーン印刷(孔版印刷)などが代表的な印刷方式である。
一部大手を除く大半の印刷会社は各印刷方式の専業者であり、それぞれ独自の業界を形成している。また印刷工程を担う印刷事業者のほか、前工程にあたる製版、後工程にあたる製本加工、光沢加工など、印刷工程以外の各工程においてもそれぞれの専業者がいる。経済産業省の令和3年経済センサスによると、2020年暦年の印刷業(全事業所)の製造品出荷額は4兆1758億7200万円となった。内訳はオフセット印刷(紙に対するもの)が3兆798億7300万円、紙以外のオフセット印刷が3376億5500万円、紙以外の印刷が7583億4300万円などだった。(2023/04/02調査)
印刷・製版市場は堅調に推移しており、大日本印刷の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【大日本印刷はやばい?】年代別年収
大日本印刷の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:大日本印刷 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は511万円で、 30~34歳になると589万円と平均年収が78万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると671万円で、40~45歳になると717万円、40~45歳になると767万円となります。 そして、50~54歳になると828万円、55~59歳になると828万円となります。
参考:年収チェッカー「大日本印刷」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても大日本印刷の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【大日本印刷はやばい?】福利厚生
大日本印刷の福利厚生は下記のとおりです。
福利厚生制度
参考:大日本印刷「採用情報」
企業年金、個人積立年金、提携住宅資金融資、従業員持株会、共済会、財形貯蓄(補助制度あり)、各種団体保険(生保・損保)制度、ジョブ・リターン制度 など
リゾート施設
国内2か所(箱根、塩原)、その他契約・提携施設あり
スポーツ施設
体育館、温水プール、フィットネスクラブ、運動場、テニスコート、その他契約施設あり
医療施設
診療所(全国15か所)
各種相談室
相談室(住宅・法律・財務その他)、ライフプラン相談室、キャリア相談室、電話健康相談サービス、メンタルヘルスカウンセリング、栄養・運動相談室、介護相談サービス
大日本印刷は、ジョブ・リターン制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、リゾート施設やスポーツ施設、医療施設など幅広いサービスが利用できるのも嬉しいポイントです。
【大日本印刷はやばい?】激務
大日本印刷の平均残業時間は約37時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、大日本印刷の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても大日本印刷の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【大日本印刷はやばい?】採用大学
大日本印刷の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【大日本印刷はやばい?】広報
大日本印刷の広報媒体はこちらです。
企業の紹介や事業内容、他にも独自の取り組みなどに関する動画をアップしており、大日本印刷についての理解を深めることができます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【大日本印刷はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、大日本印刷の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、大日本印刷で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【大日本印刷はやばい?】①:ワークライフバランス
大日本印刷のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
一般職の多くはフルフレックスであるため、 出退勤時間を自分でコントロールできます。 私の所属部署では昼 休憩の直前に出勤される方もいれば朝の通勤ラッシュよりも早い時間に来られる方もいます。 また、退勤時間 も人によってバラバラです。 1ヶ月のトータル勤務時間が所定時間を上回っていればシステム上問題ないの で、予定があり業務を早く終わらせたい場合8時間勤務せずに退勤することも可能です。 ただ、部署によっては残業時間が多いところもあるためあまり参考にならないかもしれません。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
大日本印刷は、フレックスタイム制が取り入れられているため、自分の予定に合わせた勤務が可能です。ワークライフバランスはかなり取りやすいといえるでしょう。
【大日本印刷はやばい?】②:働きがい・成長
大日本印刷の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい、やりがいは配属部署によると思います。 配属面談時にある程度の希望は聞かれますが、 事業領域がかなり広いため、各事業部内に多数の部署がありま す。 営業志望で希望の事業部に配属されても、 事務処理中心の業務を任されたり、 スタッフ部門に配属されたとしても、たとえば研修プログラムの検討プロジェクトなどに入り、外部との関わ りが多くなったりします。 一度配属されると事業部を変えた異動は(若手の文系は特に)ないため、 やりたいことがあるのであれば社内公 募や副業申請など自分から動く必要があるかと思います。
参考:openwork 「働きがい・成長」
大日本印刷は、配属部署によっても異なりますが、働きがい、やりがいは十分に感じられる環境であるといえるでしょう。ただしやりたいことがある場合は、自分から動く必要があるそうです。
【大日本印刷はやばい?】③:退職検討理由
大日本印刷の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
大きな会社なので、実務に従事している人の意見がなかなか反映されにくく、スピード勝負に弱い。 特に新しいことを始めようとするときは何重もの上層部の説明が必要になり、そのための資料作成など、余分 な時間が多い。 配属される部署によって違いはあると思うが、 仕事の繁忙度合いも人によって極端に異なってしまう。 かといって忙しい人が給料が高いかというと、その辺りは年功序列がある程度の年齢までは強く残っているの で、 なんとも言えない。 30代後半ごろからは実力主義な評価となる。 また、受注産業を脱却しようともがいているが、実際は受注重視になってしまい、 実務者への負荷は高くなっ てしまっている。
参考:openwork 「退職検討理由」
大日本印刷は、大企業であるがゆえにスピード感がないという弱みがあるそうです。またある程度の年齢までは年功序列が強く残っているようです。
【終わりに】大日本印刷の内定獲得方法について
本記事では、大日本印刷がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、大日本印刷は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
大日本印刷の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。