【住友化学はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、住友化学の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「住友化学 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、住友化学の業績や市場環境、労働環境面から「住友化学 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【住友化学はやばい?】会社概要
まず、住友化学の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 6,637名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
住友化学は、大手化学メーカーで、エッセンシャルケミカルズ、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品の5部門に分かれて、自動車、家電製品、IT関連部材、建築・土木、農業・畜産、生活、工業用化学品、環境・エネルギー、医薬・医療に関する製品を世に送り出しています。
参考:シューカツFAQ「【住友化学の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」住友化学は、1913年、愛媛県新居浜の別子銅山で銅の製錬の際に生じる排ガスの煙害を解決するため、その原因である亜硫酸ガスから肥料を製造することを目的に設立されました。
別子銅山の煙害解消と食糧増産への貢献をともに図ることを目的として設立された当社は、その設立の経緯とも通じる、自社の利益のみを追わず、事業を通じて広く社会に貢献するという理念を脈々と受け継ぎながら、時代の変遷にあわせて事業の変革を遂げてまいりました。
引用:住友化学「トップメッセージ」
参考:住友化学「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。住友化学は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め33,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「住友化学 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【住友化学はやばい?】業績
住友化学の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:住友化学 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
住友化学は、2023年3月期において売上高約28,952億円/当期純利益約69億円となっています。
住友化学は、近年赤字計上をしていますがあくまで投資活動の一環であり、一方の売上高に関しては順調に推移しており、業績面で不安な点はあまり無いと考えられます。
また、住友化学の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約28.1%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても住友化学の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで住友化学は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、住友化学の将来性について記載します。
【住友化学はやばい?】将来性
住友化学の業績に影響を及ぼすと考えられる総合化学市場は、下記の通り推移すると考えられます。
総合化学の業界概要について
参考:Nikkei Compass「総合化学」
各社が脱石化依存改革急ぐ 20年の化学工業市場は28.6兆円(経済センサス)
総合化学とはエチレン、ベンゼンなど基礎原料(川上)からポリプロピレン、ポリエチレンなど誘導品(川下)まで幅広く手がける大手化学メーカーを指す。かつて総合化学といえばエチレンセンターを持っていることが必須の条件だったように、石油化学コンビナートの中核企業でもあるケースが多い。現在は三菱ケミカルグル-プ(旧三菱化学)、住友化学、三井化学、旭化成、レゾナック・ホールディングス(旧昭和電工)、UBE(旧宇部興産)、東ソーなどが主なプレーヤー。
経産省の公表した2020年実績の経済センサス・活動調査(製造業・産業編)によると、化学工業の事業所数(従業員4人以上)は4978、出荷額は28兆6030億円。プラスチック製品やゴム製品、塗料、合成洗剤といった広義の化学産業でみると、出荷額ベースでは一進一退傾向にあるものの、自動車製造業(21兆9528億円)、生産用機械器具製造業(19兆5535億円)、電気機械器具製造業(17兆8191億円)、鉄鋼業(15兆723億円)などを上回り、依然として製造業で自動車部分品・同付属品製造業(30兆6694億円)、食品製造業(29兆6058億円)に次ぐ規模だ。(2024/02/06調査)
総合化学市場は堅調に推移しており、住友化学の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【住友化学はやばい?】年代別年収
住友化学の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:住友化学 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は630万円で、 30~34歳になると725万円と平均年収が95万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると827万円で、40~45歳になると883万円、40~45歳になると945万円となります。 そして、50~54歳になると1020万円、55~59歳になると1019万円となります。
参考:年収チェッカー「住友化学」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても住友化学の平均年収は圧倒的に高いことから優良企業であると言えるでしょう。
【住友化学はやばい?】福利厚生
住友化学の福利厚生は下記のとおりです。
福利厚生:住宅・・・各事業所に寮(個室)、社宅を完備(*入居要件あり)
保養施設・・・蓼科、白浜
健康管理・・・定期健診、特定検診・保健指導、人間ドック補助
育児施設・・・事業所内保育所(愛媛工場、大阪工場、千葉工場、大分工場、東京本社、健康・農業関連事業研究所(宝塚))福利厚生:施策・・・育児・介護支援サービス(法人契約)
参考:リクナビ「住友化学」
スポーツ施設・・・グラウンド、体育館など
その他・・・財形貯蓄、住宅融資(利子補給制度)、社員持株会など
住友化学は、保養施設や育児施設など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、寮・社宅は多くの社員が利用しており、2万円以下で住むことができるようです。
【住友化学はやばい?】激務
住友化学の平均残業時間は約24.1時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、住友化学の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても住友化学の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【住友化学はやばい?】採用大学
住友化学の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【住友化学はやばい?】広報
住友化学の広報媒体はこちらです。
住友化学の天然物由来製品に関する取り組みなどを紹介しており、企業理解に役立ちます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【住友化学はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、住友化学の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、住友化学で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【住友化学はやばい?】①:ワークライフバランス
住友化学のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
研究職の場合は、状況にもよるもののほとんどの場合で休みは比較的取りやすく、 特に夏季や年末の長期連休においては有給休暇を繋げて長期休みを取れることが大半であった点は非常によかったと感じる。 もちろん日々の業務でも必要な業務を済ませていればフレックスを使ったり、 急遽子どもの学校の都合や病気等で休むことも許容してくれる環境であったため、非常に個人的には働きやすさ、 プライベートとのバランスのとりや
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
すさはあると感じる。
住友化学は職種にもよりますが、休みは取りやすいようです。また必須業務さえ済ませていればフレックス制度を使えたり、急遽の休みも許容されたりと、ワークライフバランスは取りやすい環境であるといえます。
【住友化学はやばい?】②:働きがい・成長
住友化学の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい :
参考:openwork 「働きがい・成長」
伝統的な大企業であり社会へのインパクトが大きい。
また、基本的に優秀でかつ性格も良い社員が多い。 一生務めるつもりならおすすめできる。
ただ、頑張っても頑張らなくてもあまり給与水準は変わらないので、その点が不満な人には不満かもしれない。
成長・キャリア開発:
社員を育てようという姿勢がとても強い。 英語や各種資格などの研修も充実している。
40歳程度まではほぼ同期一律で上がっていく。 その後にどの程度出世できるかは本人の能力とめぐりあわせ次第。
住友化学は大企業であり社会に与える影響が大きいことからも、働きがいは感じられやすいようです。また社員を育てようという風土もあり、成長に繋がる研修も充実しているとのことでした。
【住友化学はやばい?】③:退職検討理由
住友化学の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
典型的な日系大企業のため、 年功序列で給料は上がっていく。 能力が大したことなくても、長く在籍していれそこそこの給料は貰えるが、 若い優秀な社員にとってはモチベーションが下がる一因となっている。
参考:openwork 「退職検討理由」
また、内向きの作業に多大な労力をかけており、かつ、その作業が実施的には何も意味がないことが多数ある。これらの作業の意味のなさを大部分の中間管理職も感じているように思えるが、それでも組織としてのあり方、仕事への取り組み方が変われないという事実にはネガティブな印象を持たざるを得ない。
住友化学は、年功序列で給与が上がっていく反面、若いうちは仕事の成果が評価に反映されず、モチベーションを維持するのに苦労する社員もいるようです。
【終わりに】住友化学の内定獲得方法について
本記事では、住友化学がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、住友化学は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
住友化学の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。