【住友金属鉱山はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、住友金属鉱山の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「住友金属鉱山 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、住友金属鉱山の業績や市場環境、労働環境面から「住友金属鉱山 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【住友金属鉱山はやばい?】会社概要
まず、住友金属鉱山の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
事業内容は下記のとおりです。
住友金属鉱山は大手素材(非鉄金属)メーカーの1社です。
非鉄金属メーカーは素材メーカーの中でも資源権益が大きく、待遇が良いところが特徴です。事業内容は、下記3つに分類することができます。
・資源事業:環境・社会に配慮した鉱山開発・運営
・製錬事業:採掘した鉱物資源から高品質な金属素材を製造
・材料事業:製錬事業で製造した素材に時代が求める新たな価値を付加して提供これらの製品をグローバル市場に展開しています。
また、非鉄金属業界では珍しく資源開発から製錬、機能性材料の生産までを一貫して行う「3事業連携」のユニークなビジネスモデルで競合優位性を生み出し、業績を牽引しています。
就活生からの知名度こそ低いものの、業界内で地位を確立しており事業が安定していること、高待遇であることから優良企業と言えます。
参考:シューカツFAQ「【住友金属鉱山の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:住友金属鉱山「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると、住友金属鉱山は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め7,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「住友金属鉱山 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【住友金属鉱山はやばい?】業績
住友金属鉱山の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:住友金属鉱山 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
住友金属鉱山は、2023年3月期において売上高約14,229億円/当期純利益約1,605億円となっています。
住友金属鉱山は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、住友金属鉱山の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約60.3%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても住友金属鉱山の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで住友金属鉱山は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、住友金属鉱山の将来性について記載します。
【住友金属鉱山はやばい?】将来性
住友金属鉱山の業績に影響を及ぼすと考えられる非鉄金属開発・精錬市場は、下記の通り推移すると考えられます。
非鉄金属開発・精錬の業界概要について
参考:Nikkei Compass「非鉄金属開発・精錬」
20年の非鉄金属出荷額は9兆4236億円(経済センサス)
「非鉄金属」とは文字通り「鉄以外」のすべての金属・合金を指す。世界では現在約4万程度の金属材料が存在し、毎年1000種以上の合金が新たに生み出される。しかし総生産量は鉄(鋼)に比べて微々たるものにとどまる。ここでは産業用金属材料として主に利用される銅や亜鉛、錫といった「ベースメタル」を扱う。
非鉄金属メーカーは主に鉱石を溶かして銅や亜鉛などの金属塊を生産する。粗銅を電気分解法で精錬して作る粗い表面を持つ純度99.96%以上の銅の板状原料製品が主力製品の電気銅。転炉など炉を用いて溶鋼から炭素を除く工程を「1次精錬」、引き続き溶鋼から不純物を除く操作や成分元素を添加する工程を「2次精錬(炉外精錬)」という。(2024/02/13調査)
非鉄金属開発・精錬市場は堅調に推移しており、住友金属鉱山の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【住友金属鉱山はやばい?】年代別年収
住友金属鉱山の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:住友金属鉱山 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は561万円で、 30~34歳になると647万円と平均年収が86万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると737万円で、40~45歳になると787万円、40~45歳になると842万円となります。 そして、50~54歳になると910万円、55~59歳になると909万円となります。
参考:年収チェッカー「住友金属鉱山」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても住友金属鉱山の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【住友金属鉱山はやばい?】福利厚生
住友金属鉱山の福利厚生は下記のとおりです。
社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))
参考:リクナビ「住友金属鉱山」
制度:企業年金、財形貯蓄、持株制度など
社宅・寮:全国各事業所に完備
住友金属鉱山は、企業年金や持ち株制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、全国にある社宅や寮は格安な上に、年次が高くなっても住み続けることができるそうです。
【住友金属鉱山はやばい?】激務
住友金属鉱山の平均残業時間は約23.7時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、住友金属鉱山の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても住友金属鉱山の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【住友金属鉱山はやばい?】採用大学
住友金属鉱山の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【住友金属鉱山はやばい?】広報
住友金属鉱山の広報媒体はこちらです。
CMや製品説明などの動画が多数アップロードされており、住友金属鉱山の理念や取り組みをより深く理解することができるでしょう。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【住友金属鉱山はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、住友金属鉱山の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、住友金属鉱山で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【住友金属鉱山はやばい?】①:ワークライフバランス
住友金属鉱山のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
プライベートとのバランス調整はしやすいと感じました。 基本残業がない為 (部署によるが)、定時で帰宅でた為プライベートは充実しました。 また、 基本土日は休みのため休日も充分に取れますが、 三連休などがあると振替出勤をしなければならないのが少し残念でした。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
住友金属鉱山は、部署にもよるものの基本的には残業がなく定時で帰れるため、プライベートとの調整はしやすいようです。そのためワークライフバランスは取りやすいと考えられます。
【住友金属鉱山はやばい?】②:働きがい・成長
住友金属鉱山の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
参考:openwork 「働きがい・成長」
生産現場で大規模な事業に携わっているんだという社会貢献感は得られる。 生産現場の部署では多くの部下を持つことになるため、 大きなチームのリーダーを務めているという実感が感じられる。
成長・キャリア開発 :
入社数年で部下を持つマネジメント業務をすることになるため、マネジメントの壁にぶつかることは他社より早く経験でき、その点は早く成長できる。 ただ、そちらの経験が早いため理系技術者としての工学的な突き詰め度は弱くなってしまい、 一長一短である。
住友金属鉱山は、大規模な事業に携わっているという点でやりがいを感じられるようです。また早くからマネジメント業務を任されるため、他の企業よりも早くマネジメント面で成長できるようです。
【住友金属鉱山はやばい?】③:退職検討理由
住友金属鉱山の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
海外を含む転勤が多いこと。
参考:openwork 「退職検討理由」
それ自体も、表向きの理由となるが、本質的には、そのころころ転勤することで人材を育てることは、事業や経営への理解度を深められないと考える。
得られるものは、社内(転勤先を含む)、 及び各事業所の関連顧客などの人脈構築であり、 結局、大手会社の魅力により仕事を進めることが多い。 正真正銘の個人能力を身につけることが難しい。
会社の一員としての誇りで達成感十分であれば問題ないが、 個性や能力を大事に考える人には、一苦労する。
住友金属鉱山では、海外を含む転勤が多いことから人材育成のための環境が整っていないと判断し、退職を検討する社員もいるようです。個人の力を高めたい人には向いていないかもしれません。
【終わりに】住友金属鉱山の内定獲得方法について
本記事では、住友金属鉱山がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、住友金属鉱山は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
住友金属鉱山の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。