【三菱マテリアルはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など

今回は、三菱マテリアルの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「三菱マテリアル やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、三菱マテリアルの業績や市場環境、労働環境面から「三菱マテリアル やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【三菱マテリアルはやばい?】会社概要

まず、三菱マテリアルの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 5,450名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
三菱マテリアルは、5つの製品を持つBtoB素材メーカーで業績が安定していることに加え、多角化した事業により人や環境などあらゆる面で貢献度が高い企業です。
主な事業内容は8つと多岐に渡ります。
・銅加工事業:高性能かつ高品質な銅製品の製造
・電子材料事業:半導体用のシリコン加工品、シール材、 自動車用のサーミスタセンサや熱線カット塗料などを製造
・加工事業:切削工具と、耐摩工具、建設工具を国内外で製造
・金属事業:銅鉱石の安定調達を目的に、海外銅鉱山への投資
・環境・エネルギー事業:再生可能エネルギーの提供、リサイクル工場の運営
・関連事業:多岐にわたるグループ会社への経営サポートを行う
・研究開発:人と社会と地球のため、「マテリアル=グローバルマーケットで勝ち抜く差別化された製品・技術」を創造
・知的財産:知的財産の創成、係争・ライセンス等他社との交渉において、事業戦略・開発戦略に資する提案を行い、社内・グループ事業部門の知財ガバナンス水準の維持向上を図るこのように三菱マテリアルは、銅を中心に非鉄金属素材と付加価値の高い製品の提供を通じて豊かな社会の構築に貢献しています。またリサイクル可能な製品の提供や廃棄物の再資源化、地熱等再生可能エネルギーの開発・利用促進を通じて循環型社会の構築と脱炭素社会の構築に貢献しています。
就活生からの知名度は低いものの事業が安定していること、高待遇であることから優良企業といえます。
参考:シューカツFAQ「【三菱マテリアルの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:三菱マテリアル「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると、三菱マテリアルは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め18,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「三菱マテリアル やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【三菱マテリアルはやばい?】業績
三菱マテリアルの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:三菱マテリアル 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
三菱マテリアルは、2023年3月期において売上高約16,259億円/当期純利益約203億円となっています。
三菱マテリアルは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、三菱マテリアルの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約31.4%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても三菱マテリアルの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで三菱マテリアルは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、三菱マテリアルの将来性について記載します。
【三菱マテリアルはやばい?】将来性
三菱マテリアルの業績に影響を及ぼすと考えられる非鉄金属開発・精錬市場は、下記の通り推移すると考えられます。
非鉄金属開発・精錬の業界概要について
参考:Nikkei Compass「非鉄金属開発・精錬」
20年の非鉄金属出荷額は9兆4236億円(経済センサス)
「非鉄金属」とは文字通り「鉄以外」のすべての金属・合金を指す。世界では現在約4万程度の金属材料が存在し、毎年1000種以上の合金が新たに生み出される。しかし総生産量は鉄(鋼)に比べて微々たるものにとどまる。ここでは産業用金属材料として主に利用される銅や亜鉛、錫といった「ベースメタル」を扱う。
非鉄金属メーカーは主に鉱石を溶かして銅や亜鉛などの金属塊を生産する。粗銅を電気分解法で精錬して作る粗い表面を持つ純度99.96%以上の銅の板状原料製品が主力製品の電気銅。転炉など炉を用いて溶鋼から炭素を除く工程を「1次精錬」、引き続き溶鋼から不純物を除く操作や成分元素を添加する工程を「2次精錬(炉外精錬)」という。(2024/02/13調査)
非鉄金属開発・精錬市場は堅調に推移しており、三菱マテリアルの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【三菱マテリアルはやばい?】年代別年収
三菱マテリアルの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:三菱マテリアル 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は474万円で、 30~34歳になると547万円と平均年収が73万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると623万円で、40~45歳になると665万円、40~45歳になると712万円となります。 そして、50~54歳になると769万円、55~59歳になると768万円となります。
参考:年収チェッカー「三菱マテリアル」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても三菱マテリアルの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【三菱マテリアルはやばい?】福利厚生
三菱マテリアルの福利厚生は下記のとおりです。
有給休暇、ウェルネス休暇、結婚休暇、子の結婚休暇、出産介護休暇、生理休暇、産前産後休暇、転宅休暇、子の看護休暇、介護休暇、ボランティア休暇等。その他、育児休業、介護休業制度あり。
参考三菱マテリアル「募集要項」
独身寮(社宅)あり。体育館、グラウンド等のスポーツ施設あり
社会保険完備、財形貯蓄、住宅融資、持株会、社内預金、共済会など、各種制度あり。
カフェテリアプラン(レジャー・リラクゼーション施設の利用から、英会話スクール、育児・介護サービスまで)
三菱マテリアルは、カフェテリアプランなど充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また寮は光熱費込みで月1万以下で住むことができるため、余裕のある暮らしができるようです。
【三菱マテリアルはやばい?】激務
三菱マテリアルの平均残業時間は約22.8時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、三菱マテリアルの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても三菱マテリアルの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【三菱マテリアルはやばい?】採用大学
三菱マテリアルの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【三菱マテリアルはやばい?】広報
三菱マテリアルの広報媒体はこちらです。
会社紹介や製品紹介の動画が多数アップロードされています。専門的なものも多いですが、事業のイメージを掴むのに役立つはずです。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【三菱マテリアルはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、三菱マテリアルの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、三菱マテリアルで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【三菱マテリアルはやばい?】①:ワークライフバランス
三菱マテリアルのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
ワークライフバランスは良いほうだと思う。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
自分の判断でリモート勤務可能になっており、 最近コアレスフレックス制度が導入され、 自分の生活サイクルに合わせた勤務時間を選べるようになった。
また、有休も取りやすい環境が整ってきている。
ただし、営業をしていると客先都合での会食、 ゴルフ、 展示会等のイベントで土日に予定を入れられることもあり(代休を取れるかは部署による)、 それらの行事を好まない者にとっては不満になると思われる。
三菱マテリアルは、自分の判断でリモート勤務が可能であったり、コアレスフレックス制度が導入されていたりと、働きやすい環境が整えられているといえます。
【三菱マテリアルはやばい?】②:働きがい・成長
三菱マテリアルの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい :
参考:openwork 「働きがい・成長」
自分からやりたいと声をあげれば、そこそこに自分のやりたいことをやらせてもらえる。
ただし、指示されることは当然あるので、それをこなしながらである必要はあるので、 それなりに大変になる。
管理職側の働きがいは、組合員として見ている限り、 あるようには見えず。
管理職に会社が求める働き方と、 実際の会社という組織が創り上げている環境でできる働き方にすごい大きなギャップがあると感じる。
成長・キャリア開発:
少し前までは、大卒以上=管理職になるという図式であったが、最近はその限りでもない様子。
管理職なるための試験の権限を持っていたとしても、 断っても特に問題はないと思われる。
三菱マテリアルは、やりたいことに挑戦できる風土があるため、働きがいは比較的感じられやすいようです。またキャリアの選択権もあるとのことでした。
【三菱マテリアルはやばい?】③:退職検討理由
三菱マテリアルの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
同業他社と比べて給与水準は低め。
参考:openwork 「退職検討理由」
ここ数年は成長性の面で事業は伸びておらず、 ボーナスも不安定。
管理職に上がるとボーナスなどにより年収は一気に上がるが、 総合職のうちはどれだけ成果を出していても昇給やボーナスにはほとんど反映されず 「昇進が早くなるかもしれない」 だけである。
典型的な年功序列型企業。
三菱マテリアルは典型的な年功序列型企業であり、管理職になるまでは年収が低いことに不満を感じる社員もいるようでした。
【終わりに】三菱マテリアルの内定獲得方法について
本記事では、三菱マテリアルがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、三菱マテリアルは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
三菱マテリアルの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。