【関西ペイントはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、関西ペイントの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「関西ペイント やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、関西ペイントの業績や市場環境、労働環境面から「関西ペイント やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【関西ペイントはやばい?】会社概要
まず、関西ペイントの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 15,670名(2022年3月末時点)
単独社員数 1,531名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。関西ペイントは、文字通り塗料製造企業です。
自動車用:建造物の劣化を防ぎ美観を創る、優れた建築用機能性塗料を展開
建築用:カラートレンドを予測し、魅力のある個性的な色彩を開発
防食用:さまざまな気候や塗装条件に合わせた塗料や塗装システムを開発
工業用:多彩な分野で使われる、高品質の工業用塗料を安定供給
船舶用:シリルポリマー系加水分解型防汚塗料等の製造
家庭用:水性、油性用等の家庭用塗料を開発現在では、新規事業として塗料技術を効果的に活用しつつ、新たな発想のもと電子材料の開発や環境に考慮した硝化層担体「KPパール」の開発も行っています。
参考:シューカツFAQ「【関西ペイントの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:関西ペイント「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。関西ペイントは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め17000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「関西ペイント やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【関西ペイントはやばい?】業績
関西ペイントの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:関西ペイント 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
関西ペイントは、2023年3月期において売上高約5090億円/当期純利益約251億円となっています。
関西ペイントは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、関西ペイントの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約43.8%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても関西ペイントの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで関西ペイントは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、関西ペイントの将来性について記載します。
【関西ペイントはやばい?】将来性
関西ペイントの業績に影響を及ぼすと考えられる塗料・インキ市場は、下記の通り推移すると考えられます。
塗料・インキの業界概要について
東洋インキがリチウムイオン電池用部材生産で米中に集中投資
参考:Nikkei Compass「塗料・インキ」
経産省・生産動態統計によると、印刷インキの国内出荷額は、リーマン・ショック(2008年)前に3300億~3400億円で推移してきたが、2009年に3000億円を割り、2010年はいったん3000億円を回復したもの2011年以後、3000億円をやや下回る水準が続いた。新聞インキの低迷が続く一方で、食品包装材などに使われるグラビアインキは、食品の個別包装の普及で需要が拡大している。
日本塗料工業会によると、22年の合成樹脂塗料販売額は5.1%増の5182億円。内訳は溶剤系が4.3%増、水系が7.8%増、無溶剤系が5.1%増。(2023/05/16調査)
塗料・インキ市場は悲喜こもごもですが、関西ペイントの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【関西ペイントはやばい?】年代別年収
関西ペイントの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:関西ペイント 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は522万円で、 30~34歳になると602万円と平均年収が80万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると685万円で、40~45歳になると732万円、40~45歳になると783万円となります。 そして、50~54歳になると846万円、55~59歳になると845万円となります。
参考:Job Q「関西ペイント」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても関西ペイントの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【関西ペイントはやばい?】福利厚生
関西ペイントの福利厚生は下記のとおりです。
関西ペイントでは、社員一人ひとりが健康で、生きがい・働きがいのある生活を実現し、また退職後も豊かで充実した老後生活を送れるよう、『生涯福祉』とういう考え方に基づいた総合企業福祉の確立に力を注いでいます。(原文ママ)
働き方に関する制度
・特別有給休暇(慶弔休暇など)・リフレッシュ休暇(35歳、45歳、55歳時に5日)
・コアなしフレックスタイム制勤務制度
・積立有給休暇(失効した年休を最大40 日まで積立可能。傷病、介護、子女学級閉鎖などに利用可)
・在宅勤務制度(コロナ禍の前から導入。日数制限なし)
暮らしを支える制度
参考:関西ペイント「福利厚生」
住宅関連
・財形住宅制度
・持家援助制度
・住宅手当支給制度
・賃貸住宅家賃補助制度
財産形成
・財形貯蓄制度
・従業員持株会制度
退職後の備え
・退職金
・企業年金基金
・財形年金
・各種保険
・友の会
関西ペイントは、コアなしフレックスタイム制勤務制度、企業年金基金など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、グループ保険、病欠、休職制度から職場復帰プログラムまでもを完備していて、万が一の備えもあり安心です。
【関西ペイントはやばい?】激務
関西ペイントの平均残業時間は約21時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、関西ペイントの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても関西ペイントの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【関西ペイントはやばい?】採用大学
関西ペイントの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【関西ペイントはやばい?】広報
関西ペイントの広報媒体はこちらです。
企業公式YouTubeをご紹介します。ブランドムービー、塗料の詳細、ノウハウやTVコマーシャルなどを公開したチャンネルです。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【関西ペイントはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、関西ペイントの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、関西ペイントで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【関西ペイントはやばい?】①:ワークライフバランス
関西ペイントのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
フレックス制度があり、ワークライフバランスは調整しやすい。子供の送迎や通院で、出社時間や退勤時間は調整することができる。在宅勤務制度も導入されており、リモートワークも可能。残業は、部署によりけりである。有給消化は組合より60%の習得目標がある。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
関西ペイントは、働きやすい環境が整っているようです。実働7.5hであることや、労働組合と会社が協力し改善に取り組んでいることが情報として上がっており、営業など部署によっては…という声もありますが、全体的にはプラスの印象です。
【関西ペイントはやばい?】②:働きがい・成長
関西ペイントの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
職種では営業と技術部門が、分野では自動車が花形であり、そこに身を置く人たちは相当働きがいがあると思われる。
逆に間接部門などは、微妙だと思っている人が多いと思われる。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
良い上司の下で仕事が出来た時期は非常に成長出来た。基本的に体育会系の営業組織なので乗りこえた者だけが受け入れられ、そうでなければ切り捨てられる。お客さんに鍛えられるという部分も多く、自分次第とも言える。
関西ペイントは、製品が自動車や有名建築物に使われる点でやりがいを感じている社員が多いようです。いい上司にあたった際は成長できた、会社の教育は…、自分で頑張って成長するしかないという旨の口コミが見られました。
【関西ペイントはやばい?】③:退職検討理由
関西ペイントの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
成果を出してもそれが昇進に結びつくかは上司と部署次第。金のない部署だと昇進が遅い。基本的には年功序列の色が濃く、どんなに成果を出しても還元されないため働く意欲が低下したため。このままこの会社にいてはダメになると感じたから。
参考:openwork 「退職検討理由」
退職検討段階の思考としては、前進系と不満系が多くを占めるため仕方ないのですが、年功序列であることから端を発しているであろうIT化やデジタル化の遅れ、無意味な会議、なんでこの人が昇進するの?と疑問に感じたなどが理由に挙がっていました。
【終わりに】関西ペイントの内定獲得方法について
本記事では、関西ペイントがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、関西ペイントは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
関西ペイントの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。