【資生堂はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、資生堂の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「資生堂 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、資生堂の業績や市場環境、労働環境面から「資生堂 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【資生堂はやばい?】会社概要
まず、資生堂の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
株式会社資生堂
魚谷 雅彦
1927年(昭和2年)
〒104-0061
東京都中央区銀座7-5-5
33,414名(2022年12月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
資生堂はスキンケア、メイクアップ、フレグランスなどの「化粧品」を中心とした事業展開を行いながらも、そのほか「レストラン事業」「教育・保育事業」など幅広く、以下の五つの事業を行っています。
・化粧品事業:デパートやドラッグストアなどでの販売
・レストラン事業:株式会社資生堂パーラーを通じたレストラン事業やフーズ事業を展開
・美容室事業:”その方にしかない輝き”を発見し、磨いていく”場”として美容室事業を展開
・教育事業:プロ向けヘアメーキャップ育成専門学校であるSABFAや、学校法人資生堂学園の運営、サポート
・保育事業:事業所内保育所の運営サポートや独自の保育プログラム開発など化粧品だけにとどまらず、世界中の人々の生活に新しい価値を創造し、資生堂にしかできない「ビューティーイノベーション」で社会に貢献しています。
参考:シューカツFAQ「【資生堂の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:資生堂「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。資生堂は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め30,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「資生堂 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【資生堂はやばい?】業績
資生堂の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:資生堂 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
資生堂は、2022年12月期において売上高約10,673億円/当期純利益約210億円となっています。
資生堂は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、資生堂の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年12月期末時点で約47.0%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても資生堂の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで資生堂は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、資生堂の将来性について記載します。
【資生堂はやばい?】将来性
資生堂の業績に影響を及ぼすと考えられる化粧品・スキンケア市場は、下記の通り推移すると考えられます。
化粧品・スキンケアの業界概要
化粧品の国内出荷額、22年1兆3721億円化粧品は医薬品医療機器法(旧薬事法)が対象とする4カテゴリー(医薬品、医療機器、医薬部外品、化粧品)の一つで「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの」と定義されている。安全性などを確保するため同法などにより、製造販売業者の要件のほか、使用できる成分やパッケージなどへの表示項目、広告で表現できる範囲が定められている。化粧品に有効成分が配合されたものは「薬用化粧品」とされ、医薬部外品に含まれる。
参考:Nikkei Compass「化粧品・スキンケア」
記載できる効能効果の表現の範囲が厚生労働省によって決められていることが化粧品業界の特徴の一つ。効果や効能をアピールして製品の差異化を図ることが難しいため、各社ともイメージ戦略によるブランド作りを重視する一方、消費者に直接働きかける対面販売を採用する企業も少なくない。販売手法の違いにより、百貨店や系列店、ドラッグストアなどの小売店を販売ルートとするメーカーと、無店舗型の訪問販売で規模を拡大してきたメーカー、通信販売を軸に事業を展開するメーカーの3つに分類できる。ネット通販の普及により、化粧品の特性で販売チャネルを使い分けるケースも多い。(2023/05/05調査)
化粧品・スキンケア市場は堅調に推移しており、資生堂の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【資生堂はやばい?】年代別年収
資生堂の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:資生堂 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は503万円で、 30~34歳になると579万円と平均年収が76万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると660万円で、40~45歳になると705万円、40~45歳になると755万円となります。 そして、50~54歳になると815万円、55~59歳になると814万円となります。
参考:年収チェッカー「資生堂」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても資生堂の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【資生堂はやばい?】福利厚生
資生堂の福利厚生は下記のとおりです。
社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))
参考:リクナビ「リクナビ 採用HP」
制度:
■寮・社宅制度や住宅関連手当の支給(※)
※総合職全国コースの場合、自宅から通勤できない地域への配属の場合、独身寮や独身寮扱いの借り上げマンションへの入居が可能です。
■財形制度や自社株投資会制度
■健康診断、成人病検診
■慶弔見舞金制度
■健康保険組合
■自社商品割引購入
■企業年金制度や積立型総合福祉共済制度、他
■産前産後休暇、育児休業制度、育児時間制度、介護休業制度、介護時間制度 他試用期間なし研修・見習い期間なし
資生堂は、社宅制度や住宅関連手当など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、自社商品割引購入もあるので、化粧品が好きな人にはありがたいです。
【資生堂はやばい?】激務
資生堂の平均残業時間は約27.4時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、資生堂の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても資生堂の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【資生堂はやばい?】採用大学
資生堂の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【資生堂はやばい?】広報
資生堂の広報媒体はこちらです。
多岐に渡るブランドそれぞれの商品に関する理解はもちろん、資生堂の理念や取り組みについても知ることができるはずです。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【資生堂はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、資生堂の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、資生堂で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【資生堂はやばい?】①:ワークライフバランス
資生堂のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
年間休日が比較的多いことに加え、有給休暇の取得も推奨されています。 リモートワークの積極導入・フレッ クスもとりやすい・髪も染めて OK ・私服でOKなどとにかく働きやすいです。 しかし営業職はもちろん客先に 出ますのでここまで自由にはいきません。 マーケティング含む内勤業務は上記のようにとにかく自由ですが、 職種によって変わります。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
資生堂は職種にもよるものの、年間休日が多く、有給も取りやすいようです。またリモートワークやフレックス制度も取り入れており、ワークライフバランスが取りやすい環境が整っているといえるでしょう。
【資生堂はやばい?】②:働きがい・成長
資生堂の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい : 裁量権は若い年次からかなり与えられるため、やる気のある社員にとっては働きがいのある環境だと思われ る。しかし、全社的な方針が知らないところで都度変化したりすることも多々あるため、 熱量高く取り組んだ ことが、実行に移せないといったことも時おりある。
成長・キャリア開発: 個人のやる気次第で、 成長はかなり見込めると思われる。 マーケティングにおいては、 マーケティング知識全 般の研修制度が整っていたり、一般的な事柄についてはリファレンスの用意などもあるため、 新入社員にとっ ても非常に良い環境だと思われる。 ただ、配属されるグループによって、 取り組める幅が異なったりするため、 入社同期と必然的に経験の差がつ いてしまうことも少なからずはある。 とはいえ個人の努力次第で、 希望部門への面談を通して配属の可能性もあるため、このあたりを積極的に活用 することも良い。
参考:openwork 「働きがい・成長」
資生堂は、若いうちから裁量権が与えられるため、大きなやりがいを感じられるようです。また研修制度の充実やリファレンスの用意などもあり、やる気があればかなり成長できるとのことです。
【資生堂はやばい?】③:退職検討理由
資生堂の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
人事制度に不満を持つ社員は多い。 人事制度を作る側の者も外資出身の中途が多くを占め、管理職・組合員と もに不満の多い人事体系になっている。一例をあげるとジョブ型人事制度の導入により、 ジョブグレードに基 づく給与設定になっている一方で、人事ローテーションなどは会社都合で決められることから、例えば本社管 理職⇒関係会社管理職のようなケースであれば自身の“ミス”や”落ち度”と無関係に一方的に給与がダウンする ケースも散見されており、モチベーションが低下している一因になっている。 また、個人のプロファイルがジ ョブに紐づいているため自身の領域を超えた異動には制限が多い。
参考:openwork 「退職検討理由」
資生堂は、人事制度を担当する部署の多くが中途採用者であることから、人事制度に不満を持つ社員が多いそうです。
【終わりに】資生堂の内定獲得方法について
本記事では、資生堂がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、資生堂は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
資生堂の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。