【オービックはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など

今回は、オービックの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「オービック やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、オービックの業績や市場環境、労働環境面から「オービック やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【オービックはやばい?】会社概要

まず、オービックの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 2,082名(2023年3月末時点)
単独社員数 1,888名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
オービックは業績好調かつ高待遇のIT企業であり、一部就活生から注目されています。
現在の事業内容は主に下記3つです。
・システムインテグレーション事業
・システムサポート事業
・オフィスオートメーション事業各事業において業界特化、業務特化のソリューションを複数有しており、お客様に幅広い提案を行える体制を築いています。
経営管理系のソフトウェア事業では、会計、人事・給与、販売・仕入・在庫、生産管理、物流・SCM、CRMなど、多様な業務領域に対応したソフトウェアを提供しています。
最近では、中小企業向けパッケージ『奉行シリーズ』がCM放映されておりますが、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
参考:シューカツFAQ「【オービックの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:オービック「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。オービックは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め4000名近くいることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「オービック やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【オービックはやばい?】業績
オービックの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:オービック 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
オービックは、2023年3月期において売上高約1001億円/当期純利益約501億円となっています。
オービックは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、オービックの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約89.4%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもオービックの自己資本比率は圧倒的に多く、安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででオービックは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、オービックの将来性について記載します。
【オービックはやばい?】将来性
オービックの業績に影響を及ぼすと考えられるシステムインテグレーター市場は、下記の通り推移すると考えられます。
システムインテグレーターの業界概要について
IT関連の積極投資続く、金融・公共に厚み
参考:Nikkei Compass「システムインテグレーター」
矢野経済研究所の調査によると、2022年度のIT市場の規模(国内民間企業のIT投資。ハード・ソフト・サービス含む)は、前年度比4.0%増の14兆900億円となる予測。デジタルトランスフォーメーション(DX)の活発化やテレワークの普及に伴うインフラ投資の拡大などで市場は堅調と見ている。日本経済新聞社が22年12月にまとめた設備投資動向調査では企業の積極性が目立つ。22年度のIT関連の設備投資計画額は前年度実績比31%増の7656億円と大幅に増える。従来通りの事業継続が困難になったコロナ禍を受け、事業モデルを変革するDXや省人化を増額の理由にする企業が多い。情報セキュリティー対策も急務で、積極的なシステム投資が続く見通しだ。
市場を分野別にみると「金融」と「公共」のウエートが高い。なかでも銀行の勘定系システムは規模が大きく、開発の難易度も高いとされ開発費も巨額となる。3つの勘定系システムを1つにしたみずほ銀行の新システム開発は、国内IT産業における最大規模のプロジェクトとされ、国内を代表する大手4社が参画した。2度延期した作業は19年7月に終了。開発費は約4500億円まで膨らんだ。金融業界は地銀を中心に再編が進んでおり、システム統合を巡るITサービス各社の陣取り合戦が激しくなりそうだ。(2023/07/24調査)
システムインテグレーター市場は金融、公共に厚く、堅調に推移しており、オービックの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【オービックはやばい?】年代別年収
オービックの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:オービック 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
また、国税庁とオービックの有価証券報告書をもとにJobQが年代別年収を独自で算定すると、20代は565〜790万円、30代は877〜952万円、40代は1,019〜1,068万円、50代は1,109〜1,124万円となりました。
参考:Job Q「オービック」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもオービックの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【オービックはやばい?】福利厚生
オービックの福利厚生は下記のとおりです。
家族主義 社員だけでなく社員の家族も参加するオービックファミリー運動会を全国で毎年開催。また、クリスマスには全社員にホールケーキが配られます。コミュニケーションを重視した風通しの良い企業風土は、ビジネス上での強い結束力にもつながっています。
その他諸制度
参考:オービット「福利厚生制度」
各種社会保険、財形貯蓄、社員持株制度、独身寮、軽井沢保養所、淡路島保養所 など
オービックは、財形貯蓄、社員持株制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、長野県の軽井沢と兵庫県の淡路島にある研修センターを兼ねた保養所は、どちらも自然に囲まれたオシャレな建物です。
【オービックはやばい?】激務
オービックの平均残業時間は約42.8時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較すると、オービックの残業時間はかろうじて少ないものの、さらなる改革が必要なレベルと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもオービックの残業時間はやはり、さらなる改善が必要だと言えそうです。
【オービックはやばい?】採用大学
オービックの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【オービックはやばい?】広報
オービックが運営する広報媒体は見つけられませんでした。
そのため今回は、同社がメインスポンサーとなっているアメリカンフットボールのチーム、オービックシーガルズのYouTubeチャンネルをご紹介しておきます。
就職を少しでも考えている人は、参考までに見ておかれてもいいのではと思いました。
【オービックはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、オービックの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、オービックで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【オービックはやばい?】①:ワークライフバランス
オービックのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
ワークライフバランスをとるのは難しいと感じる。基本的に業務量がかなり多いため、残業はあたりまえ。また土日にPCを開いて作業をすることがほとんどである。またコロナ禍の際にはテレワークがあったが、現在ではテレワークが禁止となり原則出社となっている。商談や打ち合わせについては、まだまだリモートで実施することも多いため、テレワーク制度の復活を掲げる社員も少なからずいる。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
せめてテレワークができれば、プライベートももう少し充実できるのではないかと感じる。
オービックは、先ほどご紹介したように残業が多いことからも、業務量が多いのは間違いなさそうです。ワークライフバランスを重視している方は、他の口コミを見て、よく検討されることをオススメします。
【オービックはやばい?】②:働きがい・成長
オービックの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
若手のうちから仕事を任せてもらえる環境
自分で新規発掘したお客様を育てて受注まで持っていくので、お客様への愛着や想いは大きくなる。
受注が取れるまでそれなりに苦労するので取れたときの喜びはかなり大きい。それが働きがいに繋がっているように感じる。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
社内にできる人が多く、成長環境としては充分な環境と思う。
オービックは概ね、働きがい・やりがいあり。特に20代の頃は成長できる環境が十分にある。という声が多く見られ、この点については、申し分がないように感じました。
【オービックはやばい?】③:退職検討理由
オービックの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
・評価制度の不明瞭さ
FBが基本的になされないので、数字を作ったかどうかでのみ評価される。
賞与面談が申し訳程度にある程度。
上長もプレイヤーであることを求められているため、部下のマネジメントという部分では遅れているのかなと感じる。
(組織の上長に依るところもあるかもしれない)・報酬面
高い水準にあるが、会社自体はかなり儲かっているのでもっと還元があってもいいように感じた。
特に営業は数字を作ってそのインセンティブで稼ぐスタイルなので、ベースは物足りない。・働き方
参考:openwork 「退職検討理由」
昔に比べれば整ってきたがまだまだ柔軟な働き方ができないように感じる。
紙がまだ多く、また社長報告等もあるので(多いメンバーは月3回。予約しても呼ばれないときがある。)出社しないとできない仕事が多く在宅勤務などは基本できない。
基本的に忙しいので、21時の消灯まで残って働いている人が多い。
オービックは、過程よりも結果が重視されやすい、報酬は高い水準にあるが…、やはり残業している方が多いというのが、現状のようです。他の口コミも見て判断されてみてください。
【終わりに】オービックの内定獲得方法について
本記事では、オービックがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、オービックは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
オービックの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。