【デンカはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、デンカの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「デンカ やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、デンカの業績や市場環境、労働環境面から「デンカ やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【デンカはやばい?】会社概要
まず、デンカの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 6,358名(2022年3月末時点)
単独社員数 4,081名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
無機・有機系の工業用原料から、土木・建築用材料、電子材料、食品包装材料、医薬品に至る、幅広い領域で事業を行う総合化学メーカーです。
現在の詳しい事業内容は、
・電子・先端プロダクツ(アセチレンブラック、機能性セラミックス・フィルム・テープ、放熱材料・基板、接着剤 など)
・ライフイノベーション(インフルエンザワクチン、各種ウイルス抗原迅速診断キット、高分子ヒアルロン酸製剤 など)
・エラストマー・インフラソリューション(機能性エラストマー、セメント・特殊混和材、農業・土木向けコルゲート管、肥料、高断熱アルミナ繊維 など)
・ポリマーソリューション(スチレン系機能樹脂、アセチル系化成品、ウィッグ用合成繊維、食品包装材料 など)
等多岐にわたる製品の開発、製造及び販売等です。積極的に海外進出しており、デンカ社の製品がいたるところで活躍しています。
参考:シューカツFAQ「【デンカの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:デンカ「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。デンカは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め1万名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「デンカ やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【デンカはやばい?】業績
デンカの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:デンカ 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
デンカは、2023年3月期において売上高約4075億円/当期純利益約127億円となっています。
デンカは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、デンカの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約50.1%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもデンカの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででデンカは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、デンカの将来性について記載します。
【デンカはやばい?】将来性
デンカの業績に影響を及ぼすと考えられる合成ゴム市場は、下記の通り推移すると考えられます。
合成ゴムの業界概要について
23年の合成ゴム消費量は3.8%増、工業会予想 22年出荷量は6.9%減
参考:Nikkei Compass「合成ゴム」
日本ゴム工業会によると、22年の合成ゴム出荷量(輸出を含む)は前年比6.9%減の116万3000トン。内訳はソリッドタイプが8.2%減の99万7000トン、ラテックスが2.3%増の16万6000トン。同工業会によると、23年の新ゴム消費量(3.8%増の129万9000トン)のうち天然ゴムと合成ゴムの消費割合は、天然ゴムが3.8%増の69万6000トン、合成ゴムが3.8%増の60万3000トンと予想している。
市場の関心は低燃費タイヤ用の合成ゴムをめぐる内外市場でのゴムメーカーの対応。住友化学は17年4月、低燃費タイヤの原料となるS-SBR(溶液重合法スチレン・ブタジエン・ゴム)事業で日本ゼオンと事業統合し、合弁会社「ZSエラストマー」を設立した。先行する旭化成はシンガポール・ジュロン島でS-SBRを増産、年産能力は19年から約13万トンになった。22年にはシェルのシンガポール法人から廃プラ・バイオマス由来のブタジエンを導入し、サステナブルSーSBRを製造販売している。(2023/06/14調査)
合成ゴム市場は堅調に推移しており、デンカの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【デンカはやばい?】年代別年収
デンカの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:デンカ 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は521万円で、 30~34歳になると601万円と平均年収が80万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると685万円で、40~45歳になると732万円、40~45歳になると783万円となります。 そして、50~54歳になると845万円、55~59歳になると844万円となります。
参考:年収チェッカー「デンカ」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもデンカの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【デンカはやばい?】福利厚生
デンカの福利厚生は下記のとおりです。
デンカではさまざまな制度や仕組み等を整備し、すべての社員が快適に働ける職場環境づくりに取り組んでいます。
参考:Denka「福利厚生・ワークライフバランス」
ライフイベントをサポートする
柔軟な働き方・キャリアを支える
健康支援の取り組み
社員の充実した生活のために
デンカは、若手社員支援制度、在宅勤務制度、時差出勤制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、毎年1回、社員はデンカ製のインフルエンザワクチンを無料で接種でき、人間ドックの受診費用の一部も補助してくれるようです。
【デンカはやばい?】激務
デンカの平均残業時間は約25時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、デンカの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもデンカの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【デンカはやばい?】採用大学
デンカの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【デンカはやばい?】広報
デンカの広報媒体はこちらです。
Denka Channel(@denkachannel5941)は、チャンネル登録者数 4500人超で、動画はさほど多くありませんが、製品紹介や、会社の取り組み、過去のCMなどを公開しています。
デンカがどんな会社か垣間見れますので、就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【デンカはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、デンカの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、デンカで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【デンカはやばい?】①:ワークライフバランス
デンカのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
福利厚生はかなり充実していると思います。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
年休の取りやすさは部署によると思います。部署によっては土日も仕事をせざるを得ない場合もあります。
デンカは、事務職はリモートワークが可能ですが、製造職はリモートワーク不可。若手時代、仕事のために旅行をキャンセルしたという苦い思い出を持った方もいるようです。
【デンカはやばい?】②:働きがい・成長
デンカの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
大きな仕事を任せてもらえるためそういったことが好きな人には向いていると思う。1から丁寧に教えてもらえる訳ではあまり無いため、失敗しながらも自分だけの力で成し遂げたことに喜びを感じる。金額も数千、数億のものを若いうちから担当させてもらえる成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
仕事の規模感から見るとキャリアは積める。気をつけないといけないのは、ほぼ自分の力で成し遂げなければならず、細かい会社のノウハウはなかなか身につかない。
デンカでは、若いうちから大きなプロジェクトを任せられる環境があるようです。一方で会社や上司などの支援などは期待しないほうがいい、自力で成長、自分次第といった意味に取れる口コミが散見できました。
【デンカはやばい?】③:退職検討理由
デンカの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
キャリアプランを会社に伝えても、全然違う内容になってしまうことが度々あることを知り、このままでは会社に都合よく使われるだけの人生になってしまうと悟ったため。
参考:openwork 「退職検討理由」
この会社では研究開発のスキルを磨くことが難しいと感じたため。
ここまで見てきたようにデンカは、仕事優先で、社員の教育などは二の次の印象を抱かざるを得ません。人手不足、封建的な人事、若手の意見は通らないといった情報も、把握できました。
【終わりに】デンカの内定獲得方法について
本記事では、デンカがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、デンカは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
デンカの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。