【三井不動産はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など

今回は、三井不動産の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「三井不動産 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、三井不動産の業績や市場環境、労働環境面から「三井不動産 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【三井不動産はやばい?】会社概要

まず、三井不動産の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 24,408名(2022年3月末時点)
単独社員数 1,898名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
総合デベロッパーとは、タワーマンション、マンション、タワービル、オフィスビル、商業施設、宿泊施設などさまざまな不動産を開発して、人が集う街づくりも仕掛ける大手不動産企業のことを指します。
三井不動産も総合デベロッパーとして、ビルや商業施設、ホテルなどの不動産はもとより、これらを含めた街づくり(再開発)事業にも取り組んでいます。
COREDO日本橋をはじめ日本橋三井タワー、柏の葉スマートシティ、アクアテラス、東京ミッドタウン、豊洲ベイサイドクロス、THE TOYOSU TOWERのほか、東京ドームシティや三井の森軽井沢カントリー倶楽部、なかにはよく買い物に行かれる方もいると思いますが、よく耳にする「ららぽーと」「三井アウトレットパーク」、「セレスティンホテル」も三井不動産が手がけています。
参考:シューカツFAQ「【三井不動産の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:三井不動産「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。三井不動産は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め26,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「三井不動産 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【三井不動産はやばい?】業績
三井不動産の過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:三井不動産 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
三井不動産は、2023年3月期において売上高約2兆2691億円/当期純利益約1969億円となっています。
三井不動産は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、三井不動産の総資産・純資産の過去推移についても、かなり堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約32.8%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても三井不動産の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで三井不動産は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、三井不動産の将来性について記載します。
【三井不動産はやばい?】将来性
三井不動産の業績に影響を及ぼすと考えられる総合デベロッパー市場は、下記の通り推移すると考えられます。
総合デベロッパーの業界概要について
オフィス不振に物流施設も陰るが、ホテルは復調
参考:Nikkei Compass「総合デベロッパー」
20年春以降、新型コロナウイルスの感染拡大で不動産業界には逆風が吹く。特に厳しいのがオフィス賃貸事業だ。三鬼商事によると、23年5月の東京都心5区の空室率は6.16%と前月比0.05ポイント上昇した。供給過剰の目安となる5%は28カ月連続で上回る。平均募集賃料は3.3平方メートルで同0.1%安の1万9877円と20年8月以降34カ月連続で下落した。
ネット通販の拡大によって好調だった大型物流施設需要に陰りが見える。不動産サービス大手シービーアールイー(東京・千代田)によると、23年1~3月期の首都圏の大型物流施設の空室率は8.2%と前四半期に比べて2.6ポイント上昇した。下落は2四半期連続。四半期ベースで過去最大の11棟・107万平方メートルの新規供給があり、竣工時稼働率が33%にとどまったのが響いた。賃料は首都圏全体で3.3平方メートルあたり4540円と、前四半期比横ばいだった。(2023/06/12調査)
総合デベロッパー市場は、悲喜こもごもあるものの2023年3月期に大手6社が増益を果たすなど、概ね堅調に推移しており、三井不動産の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【三井不動産はやばい?】年代別年収
三井不動産の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:三井不動産 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
また、国税庁と三井不動産の有価証券報告書をもとにJobQが年代別年収を独自で算定すると、20代は771〜1,077万円、30代は1,197〜1,299万円、40代は1,390〜1,457万円、50代は1,533〜1,512万円となりました。
参考:Job Q「三井不動産」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても三井不動産の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【三井不動産はやばい?】福利厚生
三井不動産の福利厚生は下記のとおりです。
フレックスタイム制
始業・終業の時刻を一定の範囲で柔軟に決定することが可能。カフェテリアプラン
自己啓発やレジャー・トラベル等の様々なメニューから選択して利用できる福利厚生制度。フレッシュアップ休暇
一定の勤続年数経過に応じ休暇を付与。リターンエントリー制度
配偶者の転居を伴う転勤により退職した場合の再雇用制度。独身寮
参考:三井不動産「ワークライフバランス支援について」
福利厚生の一環として、若手社員用の独身寮を整備。 居住地・通勤時間にかかわらず、入寮が可能。 人脈形成や人材育成を促す機能を備え、毎年多くの新入社員が寮を利用。
三井不動産は、フレックスタイム、カフェテリアプランなど充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、事業所内保育所、配偶者出産休暇など育児支援も充実。ベビーシッター・学童保育費用も一部補助してくれるとのことです。
【三井不動産はやばい?】激務
三井不動産の平均残業時間は約29時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、三井不動産の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても三井不動産の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【三井不動産はやばい?】採用大学
三井不動産の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【三井不動産はやばい?】広報
三井不動産の広報媒体はこちらです。
三井不動産が運営している企業公式インスタグラム『令和の伊能忠敬』をご紹介します。「街歩きに食れぽに面白き体験等々、三井不動産が手がける街や施設をご紹介いたしまする。」とのこと。投稿はイラストですが3000~4000いいねを獲得しているものもあり、一定のファンを掴んでいるようです。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【三井不動産はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、三井不動産の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、三井不動産で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【三井不動産はやばい?】①:ワークライフバランス
三井不動産のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
有給推奨日が多く設定されているため、休みは取りやすいように感じる。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
ただ、休みでも連絡は来るので完全に休むというのは難しいと思う。
おそらく有給日=平日のため連絡が入るのは仕方がないのかもしれません。ただしほかの口コミでは、休日出勤はない、レクリエーションはある、アフター5を大事にできるといった意見が見られましたので、三井不動産は、ワークライフバランスに優れているほうだと考えます。
【三井不動産はやばい?】②:働きがい・成長
三井不動産の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
周りから学べることも多いし、大手だから出来る仕事もある。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
人材育成プログラムは他社にないくらい整っているが、本人次第。
三井不動産は、たしかに総合デベロッパーですので、ここでしかできない仕事は多いと思います。そのほか、挑戦を後押ししてくれるような雰囲気がある、社内コミュニケーションが多い、ジョブローテーションありといった情報も確認できました。
【三井不動産はやばい?】③:退職検討理由
三井不動産の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
他の企業とご縁がありましたので退職をしました。ただ、こちらの企業は正直、人間関係が大変でした。古風と言えば聞こえは良いですが、体育会系の企業だと思います。契約社員が正社員になれる可能性も少なく、とても入れ替わりが激しいです。
参考:openwork 「退職検討理由」
三井不動産は、正社員のほか、契約社員も多く働いているようです。体育会系なのは意外でした。そういった雰囲気が苦手な方は他の口コミを吟味して、応募・入社を検討したほうがよさそうです。
【終わりに】三井不動産の内定獲得方法について
本記事では、三井不動産がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、三井不動産は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
三井不動産の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。