【日本航空(JAL)の採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
今回は、日本航空(JAL)の採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
日本航空(JAL)は、コロナで採用を絞った人気航空会社であるため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【日本航空(JAL)の採用大学】会社概要
基本情報
まず、日本航空(JAL)の会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
参考:日本航空(JAL)「企業ホームページ」
日本航空(JAL)は「JAL」の略称で親しまれる航空会社です。
国内旅行もしくは海外旅行の際、JALの飛行機を利用したことがあるという人も多いのではないでしょうか。
日本で最も歴史が長い航空会社であり、その事業内容は多岐に渡ります。
旅客・貨物の航空運送事業を中心に、空港での旅客誘導や搭乗手続きといったサービス、航空機の整備、貨物の管理、機内食調整、さらにはツアーの企画や販売など様々な周辺事業を取り扱っています。
経営理念
日本航空(JAL)を含むJALグループの経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、
一、お客さまに最高のサービスを提供します。
一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。公明正大で、大義名分のある高い目的を掲げ、これを全社員で共有することで、
目的に向かって全社員が一体感をもって力を合わせていくことができると考えています。JALグループに集う、経営陣を含めた社員一人ひとりは、日々、人生や生活をかけて懸命に働いています。その私たち社員が「JALで働いていてよかった」と思えるような企業を目指さなければ、お客さまに最高のサービスを提供することもできませんし、企業価値を高めて社会に貢献することもできません。そのような考えに基づいて、企業理念の冒頭に「全社員の物心両面の幸福を追求する」と掲げています。
従って、私たちは、経済的な安定や豊かさに加えて、仕事に対する誇り、働きがい、生きがいといった人間の心の豊かさを求めていくとともに、心をひとつにして一致団結し、お客さまに最高のサービスを提供できるよう、必死の努力をしていかなければなりません。
次に「お客さまに最高のサービスを提供する」とありますが、これは、安全を大前提として、お客さまに世界一の定時性、快適性、利便性を提供するということを意味しています。
最後に、「企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献する」とありますが、これは、私たち全社員が、強い採算意識と不屈不撓の精神をもち、公明正大な方法で努力を重ねて利益を上げ、株主配当、納税、社会貢献等を行うことにより、社会の一員としての責任を果たすということを意味しています。
JALグループは、この企業理念を普遍的な経営の目的、経営の基本とし、「JALフィロソフィ」の実践を通じてその実現を目指していきます。
引用:日本航空(JAL)「企業理念」
平均年収
日本航空(JAL)の平均年収推移は下記のとおりです。
2022年3月期 | 約703万円 |
2021年3月期 | 約678万円 |
2020年3月期 | 約839万円 |
2019年3月期 | 約828万円 |
2018年3月期 | 約867万円 |
2017年3月期 | 約859万円 |
日本航空(JAL)は平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【日本航空(JAL)の採用大学】採用人数1位は慶應義塾大学
採用大学
日本航空(JAL)の2022年度採用人数1位は慶應義塾大学です。
1位 | 慶應義塾大 | 17人 |
2位 | 早稲田大 | 9人 |
3位 | 法政大 | 6人 |
4位 | 桜美林大 | 5人 |
5位 | 東京大 | 3人 |
6位 | 上智大 | 3人 |
7位 | 東京外国語大 | 2人 |
8位 | 明治大 | 2人 |
9位 | 立教大 | 2人 |
10位 | 関西学院大 | 2人 |
新型コロナウイルスの影響で採用人数を絞っていた同社ですが、2023年卒以降は採用を徐々に拡大しており、2024年卒においては全体で500名程度採用する予定です。
※参考:「JAL|2024年度新卒採用」
学歴フィルター
続いて、日本航空(JAL)の学歴フィルターの有無について記載します。
日本航空(JAL)は採用人数が多く、口コミによると過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
日本航空(JAL)の採用倍率は約20倍だと考えられます。
※算出方法:プレエントリー数約10000件/採用人数約500名
コロナ禍においては採用人数を絞っていたため、20倍以上の難易度と考えられましたが、近年は採用人数を拡大しており以前よりは採用倍率が低くなっていると考えられます。
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、日本航空(JAL)の採用倍率はやや高いと考えられます。
採用倍率だけで見ると日本航空(JAL)への就職はやや難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口から日本航空(JAL)の就職難易度について記載していきます。
【日本航空(JAL)の採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
日本航空(JAL)の就職難易度は60.1で、有名企業427社の中111位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
110位:三井住友信託銀行(60.2)
111位:日本航空(JAL)(60.1)
112位:トクヤマ(60.1)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
日本航空(JAL)の就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【日本航空(JAL)の採用大学】選考フロー
日本航空(JAL)の選考フロー(業務企画職)は下記記載の通りです。
1. 基本情報登録
2. 書類選考(WEBエントリーシートのご提出、およびテストセンターでの適性検査)
3. 面接選考
4. 内々定
引用:「日本航空(JAL)新卒採用サイト」
では、日本航空(JAL)に内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、日本航空(JAL)の内定獲得のための対策方法について解説します。
【日本航空(JAL)の採用大学】内定獲得のための対策方法
日本航空(JAL)の選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
日本航空(JAL)の内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
日本航空(JAL)の2022年度における筆記試験・適性検査はSPIです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
日本航空(JAL)の内定を獲得する上で一番重要なのは複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、日本航空(JAL)を受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
日本航空(JAL)の志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「日本航空(JAL)で実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するために日本航空(JAL)のリソースを使いたい。だから日本航空(JAL)を志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「日本航空(JAL)で実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「日本航空(JAL)に入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなく日本航空(JAL)である理由を伝える
「他社ではなく日本航空(JAL)の理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、日本航空(JAL)が力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
日本航空(JAL)のガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「日本航空(JAL)が求める人材像」を調べましょう。
日本航空(JAL)が求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
日本航空(JAL)の求める人材像は下記だと考えられます。
JALグループの求める人財像
引用:JALグループ「求める人財像」
感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
感謝の気持ちを常にもち、世の中すべてから謙虚に学び、自己成長できる人財
果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
失敗を恐れず常に新しい事に挑戦し、人任せにすることなく最後までやり遂げる人財
プロ意識をもつ
自分の仕事に誇りと責任をもち、地道に自分の専門を極める人財
採算意識をもつ
JALグループが社会から必要とされ、永続的に発展する為に、強い採算意識をもつ人財
多文化を尊重し、適応する
世界の多様な文化と積極的に触れ合い、異なる文化・価値観を尊重できる人財
仲間と共に働く
仲間と共に働き、仲間のために頑張ることに誇りと喜びを感じられる人財
お客さまに心を尽くす
すべてのお客さまに、感謝の気持ちを形にしてお返しすることができる人財
日本航空(JAL)では求める人材像として上記7つの要素を挙げています。
「世界で一番お客さまに選ばれ、愛される航空会社」を目指している日本航空(JAL)では、感謝を忘れない謙虚な姿勢、チャレンジ精神とやり切る力、高いプロ意識、強い採算意識、異なる文化や価値観を尊重する心、チームワーク力、お客さまへのホスピタリティのどれもが欠かせません。
これらを偏りなく全て持ち合わせている人物こそ、日本航空(JAL)で求められる人材像だといえるでしょう。
また、日本航空(JAL)が掲げるフィロソフィに共感できる人材も日本航空(JAL)が求める人物像だと考えられます。
(フィロソフィ=日本航空(JAL)で成果を出すために必要な考え方)
第1部 すばらしい人生を送るために
第1章
成功方程式(人生・仕事の方程式)
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力第2章
正しい考え方をもつ
人間として何が正しいかで判断する
美しい心をもつ
常に謙虚に素直な心で
常に明るく前向きに
小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり
土俵の真ん中で相撲をとる
ものごとをシンプルにとらえる
対極をあわせもつ第3章
熱意をもって地味な努力を続ける
真面目に一生懸命仕事に打ち込む
地味な努力を積み重ねる
有意注意で仕事にあたる
自ら燃える
パーフェクトを目指す第4章
能力は必ず進歩する
能力は必ず進歩する第2部 すばらしいJALとなるために
第1章
一人ひとりがJAL
一人ひとりがJAL
本音でぶつかれ
率先垂範する
渦の中心になれ
尊い命をお預かりする仕事
感謝の気持ちをもつ
お客さま視点を貫く第2章
採算意識を高める
売上を最大に、経費を最小に
採算意識を高める
公明正大に利益を追求する
正しい数字をもとに経営を行う第3章
心をひとつにする
最高のバトンタッチ
ベクトルを合わせる
現場主義に徹する
実力主義に徹する第4章
燃える集団になる
強い持続した願望をもつ
成功するまであきらめない
有言実行でことにあたる
真の勇気をもつ第5章
引用:JAL「フィロソフィ」
常に創造する
昨日よりは今日、今日よりは明日
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
見えてくるまで考え抜く
スピード感をもって決断し行動する
果敢に挑戦する
高い目標をもつ
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことで日本航空(JAL)の内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、日本航空(JAL)に入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、日本航空(JAL)入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. 日本航空(JAL)への内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特に日本航空(JAL)攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
日本航空(JAL)の選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースを日本航空(JAL)に集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間を日本航空(JAL)含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。
③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点で日本航空(JAL)の登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。
【日本航空(JAL)の採用大学】終わりに
本記事では、日本航空(JAL)の採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
日本航空(JAL)の就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。