【カネカはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、カネカの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「カネカ やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、カネカの業績や市場環境、労働環境面から「カネカ やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【カネカはやばい?】会社概要
まず、カネカの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 11,545名(2023年3月末時点)
単独社員数 3,447名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
カネカはテレビCM「カガクでネガイをカナエル会社」が有名な化学メーカーです。
化成品・機能性樹脂・食品・医薬品・電子材料・合成繊維などを展開しており、特に機能性食品コエンザイムQ10の原料供給でトップクラスのシェアを持っていることが特徴です。
また、「カネカロン」(ファッションウィッグ)はアフリカの頭髪装飾品市場の60%、世界の頭髪装飾商品市場の40%のシェアを獲得しています。カネカの強みは「小さく生んで大きく育てること」です。
「カネカロン」のようなニッチな商品を開発、製造し、他の製品と掛け合わせながら事業拡大しています。さらに、カネカの強みとして挙げられるのが、売上高の海外比率です。
参考:シューカツFAQ「【カネカの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
現在の比率は約65%を超えており、グローバルメーカーとしても知名度を上げています。
参考:カネカ「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。カネカは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め15000名近くいることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「カネカ やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【カネカはやばい?】業績
カネカの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:カネカ 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
カネカは、2023年3月期において売上高約7558億円/当期純利益約230億円となっています。
カネカは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、カネカの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約53.3%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもカネカの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででカネカは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、カネカの将来性について記載します。
【カネカはやばい?】将来性
カネカの業績に影響を及ぼすと考えられる原料樹脂市場は、下記の通り推移すると考えられます。
原料樹脂の業界概要について
参考:Nikkei Compass「原料樹脂」
三井化学、原料提供で三菱ガス化学とバイオマスポリカーボネート製品を生産・販売へ
合成樹脂の国内需要は記録的な低水準だ。石油化学工業協会によると、22年の低密度ポリエチレンの国内出荷は前年比5%減、ポリプロピレンは9%減、ポリスチレンは7%減だった。当初は半導体不足に伴う自動車生産の遅れなどが内需の減少要因だったが、消費者の節約志向が強まり、足元は雑貨や包装材向けの出荷が鈍っている。
合成樹脂の国内価格も23年初から2年半ぶりに下落している。合成樹脂の価格は21年以降、コロナ禍からの経済回復や原油高を受けたナフサの値上がりで上昇基調にあった。ロシアのウクライナ侵攻に伴うナフサ急騰もあり、石化各社が値上げを実施。22年春から秋にかけて過去最高値を更新していた。(2023/08/14調査)
原料樹脂市場は低水準をマークしていますが、堅調に売り上げを伸ばしているカネカの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【カネカはやばい?】年代別年収
カネカの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:カネカ 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は538万円で、 30~34歳になると620万円と平均年収が82万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると707万円で、40~45歳になると755万円、40~45歳になると807万円となります。 そして、50~54歳になると872万円、55~59歳になると871万円となります。
参考:年収チェッカー「カネカ」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもカネカの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【カネカはやばい?】福利厚生
カネカの福利厚生は下記のとおりです。
企業年金、財産形成貯蓄制度、持株会、財形持家融資制度、社宅、独身寮、保養所、希望グループ保険など
参考:カネカ「募集要項」
カネカは、企業年金、財産形成貯蓄制度、持株会など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、保養所は『カネカ箱根山荘』で、大浴場・サウナがあります。
【カネカはやばい?】激務
カネカの平均残業時間は約20.8時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、カネカの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもカネカの残業時間はかなり少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【カネカはやばい?】採用大学
カネカの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【カネカはやばい?】広報
カネカの広報媒体はこちらです。
今回は、カネカが世に送り出しているカネカ『わたしのチカラ®Q10ヨーグルト』に関する公式xをご紹介いたします。プラスチック原料だけではなく食品まで幅広くプロダクトしているんですね。今カネカが力を入れている製品のようです。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【カネカはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、カネカの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、カネカで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【カネカはやばい?】①:ワークライフバランス
カネカのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
部署や担当業務にもよるが、繁忙期でも残業時間が40時間程度であり、ワークライフバランスはとりやすい傾向にある。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
また、フレックスタイム制を多くの社員がとっている上、時間単位での休暇申請、午前午後休暇申請などの制度もあるためプライベートの予定も入れやすい。
ただし部署ごとに傾向が異なる。
カネカのワークライフバランスは、年間休日120日以上という情報もあり概ね良好のようですが、部署によるという口コミは他にも見られました。平日の休みがほとんどという声も。やはり繁忙期には残業が増えるようです。
【カネカはやばい?】②:働きがい・成長
カネカの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
希望者が少ないこともあるが、学歴や特殊なバックグラウンドを持たなくとも海外挑戦しやすい
事業/組織が多い為職場次第と言えるが、人間関係に恵まれれば若手ストレスはかなり低い成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
上記の通り比較的若い段階で海外に出るチャンスを獲得出来るため、英会話含むコミュニケーションスキルや、文化の違いを学ぶ機会を得た。
カネカは、海外に赴任するチャンスが多いのかもしれません。また上記口コミのほかにも「若くから仕事を任せてもらえる」旨の声が見られましたので、海外で、若いうちから活躍したい方は向いている会社なのかもしれません。
【カネカはやばい?】③:退職検討理由
カネカの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
組織体制について不満を持っていたので、退職を決めました。自分が努力して成果を出しても年功序列が強く評価されにくい環境でした。また評価基準とマネジメント層の判断基準もわかりにくかったです。若手のうちにたくさんのキャリア経験をしたいのが強かったので、同社ではなかなかモチベーションを上げることができませんでした。
参考:openwork 「退職検討理由」
カネカは、日本の上場企業の多くがそうであるように年功序列が色濃く残っています。また、評価制度の基準があいまいといった問題があるようです。
【終わりに】カネカの内定獲得方法について
本記事では、カネカがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、カネカは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
カネカの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。