【レゾナックはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、レゾナックの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「レゾナック やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、レゾナックの業績や市場環境、労働環境面から「レゾナック やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【レゾナックはやばい?】会社概要
まず、レゾナックの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 3,322名(2022年12月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
レゾナックは日本の大手化学メーカーです。主に、エレクトロニクス、モビリティ、機能材料、石油化学、基礎化学品、グラファイト、デバイスソリューション、ライフサイエンスといった分野で事業を展開しています。その中でも半導体・電子材料事業をコア成長事業として掲げており、半導体後工程材料は世界一のを誇ります。
参考:シューカツFAQ「【レゾナックの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」レゾナックは、昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)が2023年1月に統合した機能性化学メーカーです。様々な化学製品を生産しているレゾナックグループで売り上げの3割以上を占めるのが「半導体・電子材料」で、セグメント別で最も高い営業利益を見込んでいます。レゾナックグループは後工程に使われる材料分野をリードしています。
引用:レゾナック「Global」
参考:レゾナック「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。レゾナックは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め25,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「レゾナック やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【レゾナックはやばい?】業績
レゾナックの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:レゾナック 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
レゾナックは、2023年12月期において売上高約1兆2888億円/当期純利益約△37億円となっています。
レゾナックは、近年赤字計上をしていますがあくまで投資活動の一環であり、一方の売上高に関しては順調に推移しており、業績面で不安な点はあまり無いと考えられます。
また、レゾナックの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年12月期末時点で約27.2%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもレゾナックの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででレゾナックは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、レゾナックの将来性について記載します。
【レゾナックはやばい?】将来性
レゾナックの業績に影響を及ぼすと考えられる工業用プラスチック製品市場は、下記の通り推移すると考えられます。
工業用プラスチック製品の業界概要について
参考:Nikkei Compass「工業用プラスチック製品」
自動車向けなど6割強 20年の工業用プラスチック製品出荷額は3兆1979億円(経済センサス)
工業用プラスチック製品は自動車や電気・電子機器、建材・建築設備、パイプ、日用雑貨、医療・衛生用品に幅広く使われる。用途別で最も市場規模の大きいのが自動車を中心とした輸送機械器具用プラスチック製品で6割強を占める。次いで電気機械器具用が1割強。
経産省が公表した2020年実績の経済センサス・活動調査(製造業・産業編)よると、工業用プラスチック製品製造業が4037事業所(従業員4人以上)、出荷額が3兆1979億円。工業用プラスチック製品加工業が837事業所、2514億円。同品目編によると、電気機械器具用プラスチック製品が972事業所、出荷額が3713億3100万円。自動車用が2055事業所、1兆8890億8500万円。その他の工業用が1341事業所、4828億7000万円。軟質プラスチック発砲製品が468事業所、3992億1400万円。硬質プラスチック発砲製品(厚板・薄板・その他)が242事業所、1470億4400万円など。(2024/02/22調査)
工業用プラスチック製品市場は堅調に推移しており、レゾナックの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【レゾナックはやばい?】年代別年収
レゾナックの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:レゾナック 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は514万円で、 30~34歳になると592万円と平均年収が78万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると675万円で、40~45歳になると721万円、40~45歳になると771万円となります。 そして、50~54歳になると833万円、55~59歳になると832万円となります。
参考:Job Q「昭和電工」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもレゾナックの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【レゾナックはやばい?】福利厚生
レゾナックの福利厚生は下記のとおりです。
年次有給休暇、積立休暇、特別休暇(結婚、出産、弔慰など)、リフレッシュ休暇
参考:レゾナック「募集要項」
独身寮・社宅・家賃補助(事業所により異なる)、保養所、健康保険組合契約施設、財形貯蓄、従業員持株会制度など
フレックスタイム制度あり(事業所により異なる)
レゾナックは、リフレッシュ休暇など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、住宅補助は3年目まで半額負担という手厚さです。
【レゾナックはやばい?】激務
レゾナックの平均残業時間は約22.5時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、レゾナックの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもレゾナックの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【レゾナックはやばい?】採用大学
レゾナックの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【レゾナックはやばい?】広報
レゾナックの広報媒体はこちらです。
企業活動や製品紹介の動画が多数アップロードされており、レゾナックの事業についてのイメージを掴むのに非常に役立ちます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【レゾナックはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、レゾナックの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、レゾナックで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【レゾナックはやばい?】①:ワークライフバランス
レゾナックのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
ライフワークバランスに対しては、大手上場企業ということもあり、取り組みますし、取り組んだことへの遵守意識は強いです。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
自己制御が可能な社員に対しては、事務職ならばフレックスタイムが適用。
働き方への裁量権が認められています。
社内研修もあり、 凡時徹底を図ろうとしています。
ただし、報連相はきちんとおこない、 案件をひとりで抱え込まないことも重要です。
レゾナックは、フレックス制度なども推進されており、自分の裁量次第でワークライフバランスを取りやすいようです。
【レゾナックはやばい?】②:働きがい・成長
レゾナックの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
参考:openwork 「働きがい・成長」
よくも悪くも人が多くいるわけではなかったので、入社後すぐから比較的大きな仕事を任せてもらえた。海外を含めて大きな規模間で仕事ができるため、そのような業務を希望する人には向いているのではないか。
成長・キャリア開発:
MBOをもとに評価が来まる。 どのように自己アピールできるかで個々人で評価が変わる可能性がある。
上司には自身のキャリアを相談する機会も年数回設けられており、 その場で伝える形。
近年事業部間での人材異動も進められようとしている。
レゾナックは、若手のうちから大きな仕事を任せてもらえるため、やりがいは感じられやすいようです。また上司にキャリアを相談できる機会もあり、事業部間での人材異動も推進されているとのことでした。
【レゾナックはやばい?】③:退職検討理由
レゾナックの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
飛ばされる可能性のある転勤候補地が多すぎる。 小規模拠点をたくさん持っているためだが、 それゆえに課長クラスの時期が特にハイリスクになる。 しかも、管理職は中途半端な職務評価による年俸制を敷いているせいで、地方の中小拠点に飛ばされて「ポジションが小さいから」と年俸も上がらないことはざらにある。 自分も含め家族と共に暮らしたい社員が増えている中で、この仕組みについてきてくれる社員はこれからもっと減るだろう。逆に言えば、勤務地に関する課題に真摯に取り組んでいけば、会社に残る社員はそれなりにいるはずだ。
参考:openwork 「退職検討理由」
レゾナックは小規模拠点を多数持っているため、転勤候補地が多いことがネックとなり、退職を検討する社員もいるようです。また地方の中小拠点で年俸が上がらない可能性もあり、そこに不満を持つ社員もいるとのことでした。
【終わりに】レゾナックの内定獲得方法について
本記事では、レゾナックがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、レゾナックは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
レゾナックの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。