【京王電鉄はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、京王電鉄の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「京王電鉄 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、京王電鉄の業績や市場環境、労働環境面から「京王電鉄 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【京王電鉄はやばい?】会社概要
まず、京王電鉄の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 12,692名(2023年3月末時点)
単独社員数 2,410名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
京王電鉄は登記上の本店としている新宿のほか、渋谷、下北沢、笹塚、明大前、吉祥寺、調布、府中、京王八王子、高尾山口などに路線を張り巡らせ、首都圏の交通アクセスの向上に一役買っています。
路線は京王線(新宿-京王八王子)、井の頭線(渋谷-吉祥寺)、相模原線(調布-橋本)、高尾線(北野-高尾山口)などで、京王ライナーは通勤の足として、Mt.TAKAO号は高尾山への登山客の足として日々、利用されています。
京王電鉄は、私鉄運営だけにとどまらず京王グループとして、京王電鉄バス、西東京バス、京王不動産、京王プラザホテル、京王コインパーク、桜ヶ丘カントリークラブ、京王テニスクラブ、高尾の森わくわくビレッジ、京王れーるランド、高尾登山電鉄、京王百貨店、京王八王子ショッピングセンターなど、京王電鉄沿線で暮らしている人々に欠かせない事業を多数、展開しています。
参考:シューカツFAQ「【京王電鉄の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:京王電鉄「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。京王電鉄は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め15,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「京王電鉄 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【京王電鉄はやばい?】業績
京王電鉄の過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:京王電鉄 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
京王電鉄は、2023年3月期において売上高約3471億円/当期純利益約131億円となっています。
京王電鉄は、多額の売上高を計上しており毎年ほぼ黒字であることから、業績面で特筆すべき不安な点は無いと考えられます。
また、京王電鉄の総資産・純資産の過去推移についても安定的に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約36.8%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても京王電鉄の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで京王電鉄は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、京王電鉄の将来性について記載します。
【京王電鉄はやばい?】将来性
京王電鉄の業績に影響を及ぼすと考えられる鉄道市場は、下記の通り推移すると考えられます。
鉄道の業界概要について
鉄道大手の収益底打ち 本格回復にはなお時間
参考:Nikkei Compass「鉄道」
新型コロナ禍で落ち込んでいた鉄道大手の収益は底打ちが鮮明になっている。JR東日本の23年3月期の連結決算は、最終損益が992億円の黒字(前の期は949億円の赤字)だった。営業損益は1406億円の黒字(前の期は1539億円の赤字)。新型コロナ禍に伴う行動制限の緩和で新幹線や定期外を中心に旅客需要が回復し、鉄道運輸収入は29%増の1兆4317億円と、コロナ禍前の19年3月期と比べ77%の水準に回復した。JR西日本、JR東海も20年3月期以来、3期ぶりに最終黒字に転換した。
私鉄大手の業績も持ち直している。東急の23年3月期の連結営業利益は前の期比41%増の446億円、純利益が2.9倍の259億円だった。傘下の東急電鉄は旅客運輸収入が10%増の1203億円となり、東急の交通事業は85億円の営業黒字(前の期は39億円の赤字)に転換した。近鉄鉄グループホールディングス(GHD)は純利益が2.1倍の887億円となり、過去最高を更新した。西武ホールディングス(HD)は純利益が5.3倍の567億円だった。(2023/07/09調査)
鉄道市場、私鉄大手の業績も持ち直しており、京王電鉄の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【京王電鉄はやばい?】年代別年収
京王電鉄の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:京王電鉄 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
また、国税庁と京王電鉄の有価証券報告書をもとにJobQが年代別年収を独自で算定すると、以下の通りです。
20代は420〜576万円
参考:Job Q「京王電鉄」
30代は540〜695万円
40代は743〜779万円
50代は819〜808万円
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても京王電鉄の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【京王電鉄はやばい?】福利厚生
京王電鉄の福利厚生は下記のとおりです。
福利厚生制度
参考:京王電鉄「福利厚生制度・教育研修制度」
社員の健康を守り、生活の安定や社員相互のコミュニケーションを図るため、各種制度や施設を設けています。
独身寮や家族社宅を沿線に設けているのをはじめ、カフェテリアプラン制度、積立貯蓄制度、
住宅・年金・一般の財形貯蓄、社員食堂や、親睦・会合などに利用できるスペース
「京王クラブ」などがあります。
京王電鉄では、カフェテリアプラン制度、積立貯蓄、財形貯蓄などの福利厚生が用意されており、優良企業と言えるでしょう。
また、3つの独身寮、6つの家族社宅を用意していて、鉄道会社ゆえにいずれも、アクセスが便利な沿線沿いにあるとのことです。
【京王電鉄はやばい?】激務
京王電鉄の平均残業時間は約27時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、京王電鉄の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても京王電鉄の残業時間は少なめで、激務ではないと言えるでしょう。
【京王電鉄はやばい?】採用大学
京王電鉄の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【京王電鉄はやばい?】広報
京王電鉄の広報媒体はこちらです。
公式Twitter『京王電鉄広報 公式』をご紹介します。フォロワーは2万人以上となっています。京王電鉄利用に関するキャンペーン、イベント、お役立ち情報などをつぶやいています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【京王電鉄はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、京王電鉄の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、京王電鉄で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【京王電鉄はやばい?】①:ワークライフバランス
京王電鉄のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
プライベートとのバランスは調整しやすい会社かと思う。有休消化についても、基本は会社から取得することを促される。現業職場であれば、突発的な公出などもある。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
京王電鉄のワークライフバランスについて、そのほか、年次有給休暇は好きなタイミングで取得できる、フレックス制度を活用できる部署がある、祝日に出勤、時間外に呼び出される、残業が多い部署もあるといった口コミを確認できました。
【京王電鉄はやばい?】②:働きがい・成長
京王電鉄の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
都内沿線の鉄道と言う生活に欠かせないインフラ事業に携われた事です。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
社内資格推奨制度や、研修制度は充実しています。ですので、キャリアは多様にあり、自己啓発をしたい方にとっては申し分はないと思います。
しかし、鉄道会社はどれも同様ですが基本的に年功序列です。学歴や職歴よりも社歴が重視される形態なのでやる気が絶対に評価されるわけでありません。
京王電鉄は、たしかに首都圏エリアにはなくてはならない交通網で、鉄道事業だけ見ても運転手、駅員、整備士など、京王グループ全体で見ても、キャリアプランは多数あると言えます。やる気だけでは評価されない、社歴重視ということは、若手時代に多少の苦労はしても、いずれ報われるときが来ると言え、そう思って働けばモチベーションの維持は可能かもしれません。
【京王電鉄はやばい?】③:退職検討理由
京王電鉄の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
一部の部門においては、社内の風通しも良くなく、昭和の雰囲気が色濃く残る職場がある。管理職は残業を減らせというだけで、担当の業務管理ができていない。仕事の量、質に賃金が見合っていない。人事評価制度はあるものの、フィードバックは一切なく、自分がどのように評価されているか知る由もない。若手が次々と辞めていく中で、なにかしら対策を講じないと歯止めが効かなくなる印象を受ける。
参考:openwork 「退職検討理由」
京王電鉄は、年功序列制や給与面に大きな不満を抱えている方が少なくないようです。また若手の成長につながる環境ではないといったネガティブな口コミも散見できたので、身近にOB・OGがいて話を聞くチャンスがあれば、いろいろと内情を聞いてみたほうがよさげです。
【終わりに】京王電鉄の内定獲得方法について
本記事では、京王電鉄がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、京王電鉄は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
京王電鉄の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。