【富士通はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、富士通の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「富士通 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、富士通の業績や市場環境、労働環境面から「富士通 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【富士通はやばい?】会社概要
まず、富士通の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 35,092名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
富士通は、製造・流通・物流・金融・官公庁・自治体・ヘルスケアなどの業種に向けて、テクノロジー・ユビキタス・デバイスのソリューションを用いて企業の課題を解決しています。そのため、富士通は、業種特有の課題に対応できるソリューションや、業務に関わる経営企画や生産管理、経理・財務といった、様々な面で企業をサポートしていると言えます。
また、富士通の代表的な業務は以下の二つです。
参考:シューカツFAQ「【富士通の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」①「顧客接点力(CRM)の強化」
企業の成長に不可欠な顧客接点の変革・強化を数多くの実績と経験で培った高いノウハウをベースにサポート
企業の成長において、営業部隊・コンタクトセンター・ホームページやECサイトなど企業活動におけるお客様との接点を変革・強化していくことが非常に重要となります。
お客様のとの接点で、お客様情報の把握、市場の動向・ニーズの変化や、自社製品・サービスの問題点・改善点などの情報を入手、分析し、活用していくことで強い企業へと成長していくことができます。また、顧客接点での対応の善し悪しが企業イメージを大きく左右する重要な要因ともなります。
富士通では、顧客接点の強化に向けて、社内実践で培ったノウハウをベースに、コンサルティングから幅広いソリューションまでを用意し、企業の成長をサポートいたします。
②デジタルマーケティングソリューション
富士通は、顧客の購買行動の多様化を受けて、ネット(EC、ソーシャルメディアなど)やリアル(実店舗)といった顧客が接する全チャネル(オムニチャネル)から集めたビッグデータを活用し、個々の顧客ニーズに合わせた価値を提供する製品・サービス群を「デジタルマーケティングソリューション」として体系化。「顧客サービスを強化したい」企業向けに最適なソリューションを提供します。
引用:富士通株式会社「業種・業務」
参考:富士通「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。富士通は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め124,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「富士通 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【富士通はやばい?】業績
富士通の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:富士通 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
富士通は、2023年3月期において売上高約3兆7,137億円/当期純利益約2,151億円となっています。
富士通は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、富士通の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約48.6%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても富士通の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで富士通は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、富士通の将来性について記載します。
【富士通はやばい?】将来性
富士通の業績に影響を及ぼすと考えられる総合電機市場は、下記の通り推移すると考えられます。
総合電機の業界概要について
参考:Nikkei Compass「総合電機」
「モノ」売りから変革模索、EV関連など強化
かつて「総合電機」と呼ばれた国内電機業界は日本ブランドの象徴であり、自動車と並ぶ基幹産業として戦後日本の経済成長を支えてきた。だが、近年は個人向けの電化製品や情報端末などは韓国や中国などアジアの攻勢を受けて競争力の低下が目立つ。こうした状況の下で、部品を組み立て、新技術を商品化して売るという単純な「モノ」の製造販売に特化する電機メーカーは姿を消し、社会インフラ整備、企業のシステム構築やビル・住宅のネットワーク管理・整備などに技術を振り向け、新しいビジネスモデルでの再成長を目指している。
事業領域は多様だが、旧来は大まかに3分類される。1つは通称「軽電」といわれるAV(映像・音響)・白物家電(冷蔵庫、洗濯機、家庭用エアコンなど)系グループ。パナソニックホールディングス(HD)、ソニーグループ、シャープの大手や自動車用AVのアルパインやJVCケンウッドがある。(2024/03/25調査)
総合電機市場は堅調に推移しており、富士通の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【富士通はやばい?】年代別年収
富士通の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:富士通 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は572万円で、 30~34歳になると660万円と平均年収が88万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると752万円で、40~45歳になると803万円、40~45歳になると859万円となります。 そして、50~54歳になると928万円、55~59歳になると927万円となります。
参考:年収チェッカー「富士通」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても富士通の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【富士通はやばい?】福利厚生
富士通の福利厚生は下記のとおりです。
社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))
居住手当:
◆寮制度
入寮を希望する独身者全員が対象となります。
自己負担額は9千円~2万円で部屋の種類によって異なります。◆家賃補助制度
参考:リクナビ「リクナビ 採用HP」
京浜地区で家族扶養者の場合*最大4万円、独身者の場合*最大3万円となります。
※勤務地、収入により補助金額が異なります。
各種イベント:富士通フロンティア―ズ、川崎フロンターレ試合観戦
他:通勤費補助支給、ファミリーアシスト給付、社員持株、財形貯蓄、各種保養施設 等
富士通は、寮制度や家賃補助制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、寮は自己負担額が9千~2万円、家賃補助も家族扶養者の場合は最大4万円とかなりの手厚さです。
【富士通はやばい?】激務
富士通の平均残業時間は約30.0時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、富士通の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても富士通の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【富士通はやばい?】採用大学
富士通の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【富士通はやばい?】広報
富士通の広報媒体はこちらです。
富士通社員のインタビューや富士通の最新技術紹介などの動画がアップロードされており、企業理解を深めるのに役立ちます。現場で働く社員の方の声は、志望動機などにも活かせるでしょう。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【富士通はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、富士通の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、富士通で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【富士通はやばい?】①:ワークライフバランス
富士通のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
部署にもよるが毎日テレワークができる。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
出社が必要なのは対面の打ち合わせがある時のみなので、 月に一回程度。
通勤時間がなくなることでプライベートの時間が大幅に増える。
遠地勤務も認められることがある。
テレワークが強制されているわけではないので、出社したい場合は出社しても良い。
フレックス制度も活用できるため、 自分の予定に合わせて早く退勤する日と長く働く日を作り調整することができる。
テレワークとフレックス制度をここまで活用できる会社はなかなかないので、ワークライフバランスを調整しやすい会社だと思う。
富士通は、毎日テレワークが可能であり、フレックス制度も活用できるため、ワークライフバランスは非常に取りやすいと考えられます。遠地勤務も認められることがあるようです。
【富士通はやばい?】②:働きがい・成長
富士通の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
参考:openwork 「働きがい・成長」
営業としてお客さまのお役に立つことができると素直にうれしいと感じ、頑張ってよかったと思えました システムトラブルなどでご迷惑をおかけした時などは非常に申し訳ない気持ちになりますが、 技術部門のメンバーと逃げずに対応することで、 お客さまから感謝されたこともありました
成長・キャリア開発 :
特に若手社員に対して、さまざまなチャンスを与えてくれるので、積極的に取り組むことで自身の成長を目指すことが可能だと思います また社会的に重要なシステムが多いので、関わっていくことで自身の考え方や姿勢を鍛えることができます 転職される時に有利だと思います 笑
富士通は、幅広い業界のお客様の役に立てるという点で大きなやりがいを感じられるようです。また若手社員に対しても多くのチャンスを与えてくれるため、成長につながるとのことでした。
【富士通はやばい?】③:退職検討理由
富士通の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
転職理由としては、プロジェクトマネージャーとしてではなくプログラマーとしてスペシャリストとして成長していきたいと感じたため。 現職の幹部からはプロジェクトマネージャーとして成長していくことを望まれており、自身の目指していきたい方針と乖離を感じた。 またレガシーな開発言語を使用しているということもありプロジェクトマネージャーをしていく中で触れている開発言語が古いことから成長していくことが難しい。
参考:openwork 「退職検討理由」
現職でプログラマーとして成長していきたい意思は伝えていたがどうしてもレガシーな言語を変えることはできず、自身の進みたい方向に寄せていくことが難しいため転職し職場を一新することで目指していきたいと考えている。
富士通では、プログラマ―として成長したいにも関わらず、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアを求められたために退職を検討するという社員もいるようでした。自身の歩みたいキャリアによっては転職せざるを得ない場合もあるかもしれません。
【終わりに】富士通の内定獲得方法について
本記事では、富士通がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、富士通は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
富士通の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。