【武田薬品工業はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、武田薬品工業の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「武田薬品工業 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、武田薬品工業の業績や市場環境、労働環境面から「武田薬品工業 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【武田薬品工業はやばい?】会社概要
まず、武田薬品工業の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 5,486名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
武田薬品工業は、グローバルな研究開発型バイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品工業は研究開発において、オンコロジー(がん)、希少疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患の4つの疾患領域に注力しています。さらに、血漿分画製剤およびワクチンの研究開発に関する投資を行っています。特に、ワクチン事業に注力しており、近年では、ドイツにデング熱のワクチン工場を開設するなど、海外展開にも積極的に取り組んでいます。
以下のURLを参考に、武田薬品工業の事業内容を確認しておくと良いと思います。
引用:武田薬品工業「事業内容」
参考:シューカツFAQ「【武田薬品工業の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:武田薬品工業「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。武田薬品工業は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め49,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「武田薬品工業 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【武田薬品工業はやばい?】業績
武田薬品工業の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:武田薬品工業 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
武田薬品工業は、2023年3月期において売上高約4兆2,074億円/当期純利益約3,170億円となっています。
武田薬品工業は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、武田薬品工業の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約45.5%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても武田薬品工業の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで武田薬品工業は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、武田薬品工業の将来性について記載します。
【武田薬品工業はやばい?】将来性
武田薬品工業の業績に影響を及ぼすと考えられる医療用医薬品市場は、下記の通り推移すると考えられます。
医療用医薬品の業界概要について
参考:Nikkei Compass「医療用医薬品」
医療用医薬品の国内市場は11兆円超
医薬品は医薬品医療機器法(旧薬事法)で「疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物」などと定義される。「医療用医薬品」と「一般用医薬品」に大別され、医療用医薬品は病院などで医師が使用したり、病気やけがの程度、くすりに対する感受性などを診断して発行した処方せんをもとに薬局で受け取ったりする医薬品。それ以外が一般用医薬品で、薬局やドラッグストアで購入できることから「カウンター越し(Over The Counter)」を意味する「OTC医薬品」とも呼ばれる。
医療用医薬品は発売までに長い期間が必要で、「基礎研究」「非臨床試験」「臨床試験(治験)」の3段階で計8~15年の期間が必要という。臨床試験には3つのフェーズがあり、厚生労働省に承認申請するまでに5つの階段をクリアする必要がある。その後、1~2年の審査期間を経て、承認されると製造販売にこぎ着けられる。医療用医薬品は新薬として発売された後、一定期間は特許によって守られるが、特許権存続期間が終了すると、有効成分の医薬品を他の製薬会社が製造・販売することが可能になり、こうしたものは「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」に分類される。(2024/03/07調査)
医療用医薬品市場は堅調に推移しており、武田薬品工業の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【武田薬品工業はやばい?】年代別年収
武田薬品工業の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:武田薬品工業 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は787万円で、 30~34歳になると908万円と平均年収が121万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると1034万円で、40~45歳になると1105万円、40~45歳になると1182万円となります。 そして、50~54歳になると1276万円、55~59歳になると1275万円となります。
参考:年収チェッカー「武田薬品工業」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても武田薬品工業の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【武田薬品工業はやばい?】福利厚生
武田薬品工業の福利厚生は下記のとおりです。
独身寮 社有独身寮、あるいは1DK等の標準的なシングル向け物件を会社が借上げ、借上独身寮として貸与しています。
参考:武田薬品工業「福利厚生」
社宅 社有社宅、あるいは住環境・通勤事情等を考慮して適当な物件(3LDK等の標準的な家族向けタイプ)を会社が借上げ、借上社宅として貸与しています。
従業員持株会 社員の拠出金に、会社からの補助金(最大20%)を付加し、毎月一定日に自社株を購入する制度です。
社会保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
財産形成 従業員持株会、財形貯蓄、住宅融資、企業年金制度
保養所 契約保養所(全国各地)
武田薬品工業は、従業員持ち株会や財産形成など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、住宅補助が手厚く、少なくとも5割以上は負担してもらえるとのことでした。
【武田薬品工業はやばい?】激務
武田薬品工業の平均残業時間は約23.7時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、武田薬品工業の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても武田薬品工業の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【武田薬品工業はやばい?】採用大学
武田薬品工業の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【武田薬品工業はやばい?】広報
武田薬品工業の広報媒体はこちらです。
武田薬品工業の取り組み紹介やメッセージなどの動画がアップロードされており、企業理解を深めるのに役立ちます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【武田薬品工業はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、武田薬品工業の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、武田薬品工業で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【武田薬品工業はやばい?】①:ワークライフバランス
武田薬品工業のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
ワークライフバランスは非常にとりやすいです。 基本的にフレックスであるため、 子供の送り迎えや急な用事でも、問題なく対応することができます。 また、 有給は非常にとりやすく、ためらったことは一度もありません。 勤務時間は標準的かと思います。 残業は可能な限り短くしていこう、 効率的にしていこうという流れが近年活発です。限られた時間の中でいかにして最大の結果を出すかが重要となります。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
武田薬品工業は、基本的にフレックスタイム制であり、残業時間を減らす流れも活発になってきていることから、ワークライフバランスは取りやすいと考えられます。
【武田薬品工業はやばい?】②:働きがい・成長
武田薬品工業の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
参考:openwork 「働きがい・成長」
入社して間もない時期から、大きな仕事を任せてもらえる印象。 人と人との繋がりを大事にする人は気疲れすることもあるが、達成感は非常に高いと思う。また、目標を細かく設定することができるので、メリハリ良く仕事ができる。しかしながら、 グローバルの意思が強くスケジュールに追われることもある。 何事もそうだが、順調に進んでいる時は何もないが、トラブルが発生した際の部署内の空気は良くない。 意見をはっきり言える人間、英語が話せる人間が重宝される印象で、そうでない人が上司になった時のやりづらさはとても感じるところである。
成長・キャリア開発:
部署にもよるが上司との1on1がある。 上司によっては世間話で終わることもあるが、 月1程度で実施されてたので、成長、キャリア開発に役立てることができる。 もちろん、 業務の相談から身近に上司とコミュニケーションできる為、 話しづらいといった障壁はない印象。
また、入社3年後に社内転職制度がある。 ただ、 リソース不足の部署が応募をかけている様子で、 望みとするキャリアを描けるかはその時の運次第な気がする。 海外はもちろん、国内に幅広く募集はかけていた。 その部署が望む人材に関しても詳細に説明されており、イメージしやすいかと思う。
武田薬品工業は、若手のうちから裁量の大きい仕事を任せてもらうことがdけい、達成感は得られやすいとのことでした。また上司との1on1や社内転職制度なども充実しており、成長できる環境は整っているようです。
【武田薬品工業はやばい?】③:退職検討理由
武田薬品工業の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
上のポジションが詰まっており、 結果を出したところで昇進できる可能性が皆無だった。 一方、実力の伴わない30代前半の若手や女性社員に機会が与えられる現実に思うところがあった。 加えて、 実力のある30代~40代前半の社員が次々に退社していく状況を見て危機感を持った。
参考:openwork 「退職検討理由」
武田薬品工業は上のポジションが詰まっていることから昇進の可能性が低いという理由で、退職を検討する社員もいるようです。
【終わりに】武田薬品工業の内定獲得方法について
本記事では、武田薬品工業がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、武田薬品工業は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
武田薬品工業の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。