【DICの採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説
今回は、DICの採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
DICは、印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアの化学メーカーのため、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【DICの採用大学】会社概要
基本情報
まず、DICの会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
DIC株式会社
猪野 薫
1937年(昭和12年)
東京都中央区日本橋三丁目7番20号
連結:22,743名
単体:3,744名 (2022年3月末時点)
4,365(百万円)
(2022年3月期)
参考:DIC「企業ホームページ」
DICは、 1908年に印刷インキの製造と販売で創業した化学メーカーで、2008年に大日本インキ化学工業株式会社より社名変更しました。現在は、自動車、家電、食品、住宅などの様々な分野に事業を拡大しています。
事業内容は、大きく分けて4つあります。
・パッケージング&グラフィック:印刷インキだけでなく、接着剤や包装材料など、アジアなど新興国で大きな成長を続けるパッケージ用途に広く材料とソリューションを提供
・カラー&ディスプレイ:液晶材料やカラーフィルタ用有機顔料など、ディスプレイに欠かせない素材製品、化粧品用顔料や天然系着色料など、安全で人にやさしい素材を提供
・ファンクショナルプロダクツ:社会的課題となっている環境問題の解決や、最先端のエレクトロニクス製品などを支える
コーティング材料やコンポジットといった様々な機能を持った製品を提供
・新事業・開発製品:「エレクトロニクス」「オートモーティブ」「次世代パッケージング」「ヘルスケア」の4つの重点領域において、社会課題と社会変革を起点とした新たな事業の創出に着手
上記のようにDICは、有機顔料、合成樹脂をベースとして、自動車、家電、食品、住宅などの様々な分野に事業を拡大しており、現在では世界の60を超える国と地域にグローバルに事業を展開しています。
経営理念
DICの経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
DICグループは経営の基本的な考え方を「The DIC Way」として定めています。
「The DIC Way」の下、企業価値の向上と持続的な成長を目指します。経営理念
絶えざるイノベーションにより豊かな価値を創造し、
引用:DIC「The DIC Way」
顧客と社会の持続可能な発展に貢献する
平均年収
DICの平均年収推移は下記のとおりです。
2022年3月期 | 約760万円 |
2021年3月期 | 約742万円 |
2020年3月期 | 約768万円 |
2019年3月期 | 約784万円 |
2018年3月期 | 約778万円 |
2017年3月期 | 約774万円 |
2016年3月期 | 約759万円 |
DICは平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【DICの採用大学】全国から採用可能性あり
採用大学
DICの2022年度採用人数は64名でした。
過去の採用大学一覧は下記になっており、全国から幅広く採用していることが分かります。
<大学>
北海道大学、東北大学、山形大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、一橋大学、埼玉大学、群馬大学、千葉大学、中央大学、横浜国立大学、横浜市立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、東京理科大学、首都大学東京、青山学院大学、法政大学、立教大学、芝浦工業大学、工学院大学、静岡大学、名古屋大学、名古屋工業大学、信州大学、金沢大学、富山大学、九州大学、京都工芸繊維大学、京都大学、九州工業大学、大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学、同志社大学、神戸大学、関西大学、関西学院大学、近畿大学、立命館大学、滋賀大学、広島大学、岡山大学他の国公立私立大国公立高専
引用:マイナビ 「DICの新卒採用・会社概要」
採用人数
2022年卒の合計採用人数は64名です。
引用:マイナビ 「DICの新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、DICの学歴フィルターの有無について記載します。
DICは過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
DICの採用倍率は約64倍だと考えられます。
(ご参考:算出方法)
47倍(同業の積水化学工業の採用倍率)×約87名(積水化学工業の採用人数)÷64人(DICの採用人数)
参考:マイナビ 「DICの新卒採用・会社概要」
参考:マイナビ 「積水化学工業の新卒採用」
参考:俺の転職活動塾「有名企業採用倍率ランキング」
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、DICの採用倍率は高いと考えられます。
採用倍率だけで見るとDICへの就職は難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口からDICの就職難易度について記載していきます。
【DICの採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
DICの就職難易度は60.4で、有名企業427社の中98位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
97位:オリンパス(60.4)
98位:DIC(60.4)
99位:住友ファーマ(60.3)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
DICの就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【DICの採用大学】選考フロー
DICの選考フローは下記記載の通りです
1. エントリーシート
2. Webテスト
3. 一次面接
4. 二次面接
5. 最終面接
6. 内々定
引用:One career「DIC新卒採用サイト」
では、DICに内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、DICの内定獲得のための対策方法について解説します。
【DICの採用大学】内定獲得のための対策方法
DICの選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
DICの内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
DICの2021年度における筆記試験・適性検査はSPIです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
DICの内定を獲得する上で一番重要なのは複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、DICを受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
DICの志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「DICで実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するためにDICのリソースを使いたい。だからDICを志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「DICで実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「DICに入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなくDICである理由を伝える
「他社ではなくDICの理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、DICが力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
DICのガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「DICが求める人材像」を調べましょう。
DICが求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
DICの求める人材像は下記だと考えられます。
一人ひとりの個性、そして想い。
それぞれを集結し、グローバルに新しい価値を。
そこで必要なのは必ずしも経験ではない。
武器は若さや情熱。
そして自分の好奇心と共にある情熱だ。
引用:DIC「採用情報」
上記を深読みすると、多様性を尊重できる人材、変わりゆく時代を先読みすることができる人材、「0→1」を生み出せる人材を求めているとも考えられます。
また、DICが掲げる経営ビジョンや行動指針に共感できる人材もDICが求める人物像だと考えられます。
上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことでDICの内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、DICに入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、DIC入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. DICへの内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特にDIC攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
DICの選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースをDICに集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間をDIC含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。
③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点でDICの登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。
【DICの採用大学】終わりに
本記事では、DICの採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
DICの就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。