【川崎重工業はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、川崎重工業の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「川崎重工業 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、川崎重工業の業績や市場環境、労働環境面から「川崎重工業 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【川崎重工業はやばい?】会社概要
まず、川崎重工業の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
独社員数 13,662名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
川崎重工業は、100年以上の歴史を持つ重工業メーカーです。事業内容は輸送用機器、エネルギー、産業用設備、レジャーと多岐に渡ります。中でも電車や航空機の製造においては、日本トップレベルの実績を誇っています。他にも船舶、ガスタービン、ボイラ設備、油圧機器、ロボットなど幅広い製品を取り扱っています。またそれらの製品を日本だけでなく、世界中の市場に提供しています。
参考:シューカツFAQ「【川崎重工業の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:川崎重工業「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。川崎重工業は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め38,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「川崎重工業 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【川崎重工業はやばい?】業績
川崎重工業の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:川崎重工業 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
川崎重工業は、2023年3月期において売上高約1兆7,256億円/当期純利益約530億円となっています。
川崎重工業は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、川崎重工業の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約23.4%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても川崎重工業の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで川崎重工業は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、川崎重工業の将来性について記載します。
【川崎重工業はやばい?】将来性
川崎重工業の業績に影響を及ぼすと考えられる総合重機市場は、下記の通り推移すると考えられます。
総合重機の業界概要について
参考:Nikkei Compass「総合重機」
インフラ輸出はESGを重視 防衛装備の受注拡大見込む
総合重機は航空機やロケット、船舶、鉄道、発電プラント、橋梁、産業機械などの大型構造物を開発・生産し、世界展開する。国内では三菱重工業、IHI、川崎重工業、住友重機械工業などが大手。造船はIHIなどが出資するジャパンマリンユナイテッドが上位を占める。
アジア開発銀行(ADB)の報告書によると、2016~30年にアジアのインフラ需要は26兆ドル(約3000兆円)に上る。政府は20年12月、新たなインフラ輸出の戦略を決めた。脱炭素の流れを踏まえたグリーン関連の技術輸出に比重を置き、25年までに受注額を34兆円と4割近く伸ばす。道路や橋梁、鉄道といった「重厚長大」路線を軌道修正し、3000兆円規模とされるESG(環境・社会・企業統治)分野の投資マネーを呼び込む考えだ。(2024/03/09調査)
総合重機市場は堅調に推移しており、川崎重工業の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【川崎重工業はやばい?】年代別年収
川崎重工業の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:川崎重工業 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は487万円で、 30~34歳になると561万円と平均年収が74万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると640万円で、40~45歳になると683万円、40~45歳になると731万円となります。 そして、50~54歳になると789万円、55~59歳になると789万円となります。
参考:年収チェッカー「川崎重工業」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても川崎重工業の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【川崎重工業はやばい?】福利厚生
川崎重工業の福利厚生は下記のとおりです。
参考:川崎重工業「募集要項」
- 保険雇用・労災・健康・厚生年金保険完備
- 施設独身寮、社宅、保養所、診療所、グラウンド
- 制度育児休業、介護休業、財形貯蓄、財形住宅融資、従業員持株制度、カフェテリアプラン(年間約10万円相当の補助)、自社製品割引販売(バイク、ジェットスキー®)など
川崎重工業は、カフェテリアプランや自社製品割引販売など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、社宅や寮など住宅面での手当も充実しており、格安で住むことができるとのことでした。
【川崎重工業はやばい?】激務
川崎重工業の平均残業時間は約28.2時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、川崎重工業の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても川崎重工業の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【川崎重工業はやばい?】採用大学
川崎重工業の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【川崎重工業はやばい?】広報
川崎重工業の広報媒体はこちらです。
川崎重工業の製品や取り組みの紹介動画が多数アップロードされており、企業理解を深めるのに役立ちます。どれも専門知識がなくても理解しやすい動画ばかりです。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【川崎重工業はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、川崎重工業の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、川崎重工業で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【川崎重工業はやばい?】①:ワークライフバランス
川崎重工業のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
設計の仕事をしているが、 休日出勤は今までの数年間で一度もないため、プライベートと完全に分けることができている。また年末年始やGW、お盆休暇は6~10連休は必ずあるため、休暇について不満は特にない。また有給休暇も取りやすく、対象日の前日に連絡しても特に何も言われない。 また、当日に体調不良などで急遽休むことも問題なくできる。また、有給休暇は1年で最低でも5日は必ず取らなくてはいけないルールがある。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
私は1年に22日支給されており、15日程度有給休暇を取っている。残りは積算されているため、病気などで長期休むことがあっても積算分は有給休暇扱いされるため安心である。
川崎重工業は年末年始やGWなどは連休をしっかり取ることができるのはもちろん、前日に有給休暇を申請しても取得できるとのことで、ワークライフバランスは取りやすいと考えられます。
【川崎重工業はやばい?】②:働きがい・成長
川崎重工業の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
参考:openwork 「働きがい・成長」
取引金額が大きく、 社会への事業インパクトを感じやすい。
成長・キャリア開発:
1年目も5年目もあまり業務内容としては変わらない。
ただし、当然業務に携わる期間に比例して自身の業務や事業全体にたいして解像度は上がるため、 それを成長と捉えられなくもない。
(事業部内での異動はあるため、そこでキャリアパスを考えることはできる)
1on1などの頻度はあまり多くないため自身で学びに行く積極性が求められる。
どの環境でもそうだが、 業務量自体はそれほど多くないため、 それがなければ成長はしずらい環境である。
長期間働く前提での入社であれば問題ないが、転職などを考えて市場価値を高めること、言い換えば他社でも通用するスキルをみにつけるのは難しいと思われる。
川崎重工業は、取引金額が大いこともあり、社会に影響を与えているという実感を得られやすいことから、やりがいは感じられるとのことです。キャリアに関しては自身で学びに行く姿勢が重要であるようです。
【川崎重工業はやばい?】③:退職検討理由
川崎重工業の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
幅広く学ぶことが出来るとのことだったが、入社してみると自分が関わりたいと思う業務に関われなかったこと。
参考:openwork 「退職検討理由」
また、専門外の業務が増え、 自分が想定していたキャリアが描くことが出来ないと思ったため。
職場にもよると思うが人を育てることを意識している上司は少ない。
正確には人を育てる技術を持った人材が上の世代に少ない。 (今の職場にそういう人材は皆無)
経験の無い業務に任命され、上司のフォロー等は存在せず、自分で調べたり、同僚に協力を求め対応をする必要がある。
川崎重工業では自身の専門外の業務が増えたことや、人を育てる環境が整っていないと感じられたことから、退職を検討する社員もいるようです。
【終わりに】川崎重工業の内定獲得方法について
本記事では、川崎重工業がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、川崎重工業は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
川崎重工業の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。