【中外製薬はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、中外製薬の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「中外製薬 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、中外製薬の業績や市場環境、労働環境面から「中外製薬 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【中外製薬はやばい?】会社概要
まず、中外製薬の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 5,103名(2022年12月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
中外製薬は日本の大手医薬品メーカーです。2002年にスイスのロシュ社と提携を開始したことで、ここ20年ほどで収益・利益を大幅に伸ばしています。中外製薬はドラッグストア等で販売されている一般向けの医薬品は一切取り扱っておらず、医師の処方箋に基づいて使用が認められる医療用医薬品に特化しています。そのため社名に聞き馴染みがないかもしれませんが、実はがん領域の医薬品・交代医薬品で国内シェア一位を誇っています。
参考:シューカツFAQ「【中外製薬の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:中外製薬「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると、中外製薬は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含めて7,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「中外製薬 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【中外製薬はやばい?】業績
中外製薬の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:中外製薬 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
中外製薬は、2023年12月期において売上高約1兆1,113億円/当期純利益約3,254億円となっています。
中外製薬は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、中外製薬の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年12月期末時点で約84.1%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても中外製薬の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで中外製薬は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、中外製薬の将来性について記載します。
【中外製薬はやばい?】将来性
中外製薬の業績に影響を及ぼすと考えられる医療用医薬品市場は、下記の通り推移すると考えられます。
医療用医薬品の業界概要について
参考:Nikkei Compass「医療用医薬品」
医療用医薬品の国内市場は11兆円超
医薬品は医薬品医療機器法(旧薬事法)で「疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物」などと定義される。「医療用医薬品」と「一般用医薬品」に大別され、医療用医薬品は病院などで医師が使用したり、病気やけがの程度、くすりに対する感受性などを診断して発行した処方せんをもとに薬局で受け取ったりする医薬品。それ以外が一般用医薬品で、薬局やドラッグストアで購入できることから「カウンター越し(Over The Counter)」を意味する「OTC医薬品」とも呼ばれる。
医療用医薬品は発売までに長い期間が必要で、「基礎研究」「非臨床試験」「臨床試験(治験)」の3段階で計8~15年の期間が必要という。臨床試験には3つのフェーズがあり、厚生労働省に承認申請するまでに5つの階段をクリアする必要がある。その後、1~2年の審査期間を経て、承認されると製造販売にこぎ着けられる。医療用医薬品は新薬として発売された後、一定期間は特許によって守られるが、特許権存続期間が終了すると、有効成分の医薬品を他の製薬会社が製造・販売することが可能になり、こうしたものは「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」に分類される。(2024/03/07調査)
医療用医薬品市場は堅調に推移しており、中外製薬の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【中外製薬はやばい?】年代別年収
中外製薬の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:中外製薬 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は733万円で、 30~34歳になると844万円と平均年収が111万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると962万円で、40~45歳になると1028万円、40~45歳になると1100万円となります。 そして、50~54歳になると1188万円、55~59歳になると1186万円となります。
参考:年収チェッカー「中外製薬」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても中外製薬の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【中外製薬はやばい?】福利厚生
中外製薬の福利厚生は下記のとおりです。
制度/住宅貸付、一般貸付、財形貯蓄、社員持株会、ウエルネットクラブ(共済会)
参考:マイナビ「マイナビ 採用HP」
施設/独身寮、社宅、テニスコート、グラウンド、全国各地のリゾート施設に契約加入
保険/健康、厚生年金、雇用、労災、介護
中外製薬は、財形貯蓄や社員持株会など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、借上げ社宅は条件を満たしている場合、月1万円以下で住むことができるそうです。
【中外製薬はやばい?】激務
中外製薬の平均残業時間は約24.7時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、中外製薬の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても中外製薬の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【中外製薬はやばい?】採用大学
中外製薬の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【中外製薬はやばい?】広報
中外製薬の広報媒体はこちらです。
中外製薬の取り組みの紹介動画や企業CMなどがアップロードされており、企業理解を深めるのに役立ちます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【中外製薬はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、中外製薬の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、中外製薬で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【中外製薬はやばい?】①:ワークライフバランス
中外製薬のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
ワークライフバランスはとても良い。 年次休暇など諸々で年間24日ほど有給休暇が取れる。 24日丸々は使えていないが人によってはGWや年末年始2週間お休みを取るやり方でかなり楽しめている。また、8時間勤務の柔軟性もあり、朝早くから働けたり、朝は子供の世話→その代わり少し遅い時間まで勤務というようなやり方もある。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
ここ数年、上司に有給を希望して嫌がられたことは一度もない。 ただ、上司や周りの人は本人が有給休暇をただただ全部取ることを望んでいるのではなく、しっかり働く時間をマネジメントして、働いた上で成果も出した中で、バランス良く取って欲しいと思っているはず。 有給休暇は権利なので使うべきだが周りに負担をかけて、勤務中は集中せず、当たり前の顔をすると職場の雰囲気は悪くなるのでコミュニケーションを取りながら
自分も取っていきたい。
中外製薬は、フレックスタイムが浸透していることや、有給も希望通りにしっかり取れることから、ワークライフバランスは取りやすいと考えられます。
【中外製薬はやばい?】②:働きがい・成長
中外製薬の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
風通しは比較的良いと感じた。 ロシュ社との提携により販路が大きく広がることとなり欧州顧客とのつながりをさらに強くする可能性を強く感じることができた。参考:openwork 「働きがい・成長」
成長・キャリア開発:
海外に携わる業務を目標に国内営業を行い様々な知識をつけることができた。 その後、海外に関する各種プロジェクトにも携わることが増え始め海外出張を通じて海外顧客と業務を進めることができた。 年に1回のキャリア面接で自分のやりたい方向性を上司と共有する場は非常にありがたかった。
中外製薬は、ロシュ社との提携によって欧州顧客へのアプローチも強まり、働きがいが感じられるとのことでした。また上司に自分の歩みたいキャリアを申告できる場も用意されているようです。
【中外製薬はやばい?】③:退職検討理由
中外製薬の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
会社の業績の良さとは裏腹に、実態はワード・エクセルを作成するだけのルーティンワークで、働く意味を見出せなくなったのでやめた。
参考:openwork 「退職検討理由」
また、残業が多い人たちも、意味のない不毛な仕事に振り回されているだけであり、 残業を通して成長できると言うわけでは無いように感じた。
しかし、周囲の人たちはそういった環境を受け入れていた。
自分にとって意味がなさそうな仕事に自分の人生を捧げて、数年先に後悔するのは避けたいと思い、退職した。
中外製薬では、ルーティーンワークでやりがいを感じられなくなり、より成長できる環境を求めて退職を検討する社員もいるようです。
【終わりに】中外製薬の内定獲得方法について
本記事では、中外製薬がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、中外製薬は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
中外製薬の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。