【KADOKAWAはやばい?】年代別年収・採用大学・潰れる?・激務・評判など
今回は、KADOKAWAの年代別年収・採用大学・潰れる?・激務等の評判について解説します。
ネット上では「KADOKAWA やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、KADOKAWAの業績や市場環境、労働環境面から「KADOKAWA やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【KADOKAWAはやばい?】会社概要
まず、KADOKAWAの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
株式会社KADOKAWA
夏野 剛
2014年10月1日
〒102-8177
東京都千代田区富士見二丁目13番3号
連結社員数 5,349名(2022年3月末時点)
単独社員数 1,860名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
KADOKAWAは、出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育のほか、キャラクターグッズ等の企画・販売(MD)、IP体験施設の運営、DX事業を行っています。
IP体験施設に関しては、ところざわサクラタウン/角川武蔵野ミュージアム/ジャパンパビリオン/EJアニメホテル/ダ・ヴィンチストア/角川食堂/千人テラス・中央広場/武蔵野坐令和神社/成田アニメデッキ・九州アニメデッキと幅広いエリアで展開しており、注力事業の一つとして認識しておくと良いでしょう。
参考:シューカツFAQ「【KADOKAWAの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:KADOKAWA「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。KADOKAWAは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め7000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「KADOKAWA やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【KADOKAWAはやばい?】業績
KADOKAWAの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:KADOKAWA 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
KADOKAWAは、2023年3月期において売上高約2554億円/当期純利益約126億円となっています。
KADOKAWAは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、KADOKAWAの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年3月期末時点で約52.9%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもKADOKAWAの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででKADOKAWAは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、KADOKAWAの将来性について記載します。
【KADOKAWAはやばい?】将来性
KADOKAWAの業績に影響を及ぼすと考えられるエンタメ市場は、下記の通り推移すると考えられます。
出版(情報)の業界概要
ネット経由情報に押され市場は縮小
参考:Nikkei Compass「出版(情報)」
出版社のうち情報系は、エリア情報、テレビ情報、食・グルメ情報、求人情報、不動産情報、モノやファッションのトレンド情報、金融市場情報などを、定期発行の雑誌、あるいはムック(雑誌と書籍を合わせた造語)を独立した冊子形態で提供する事業者である。地図や旅行情報、投資情報出版も含まれる。読み物記事より情報提供に主眼を置いた媒体である。ただ出版物のうちでも雑誌はほとんど情報提供の性格を有し、厳密な区分は困難で、市場規模も確かではない。
情報系の出版物は、インターネット経由の情報提供の影響を最も強く受け、部数が減少傾向にある。典型が求人情報で、求人広告の主流はネットになりつつある。(2023/04/05調査)
出版(情報)市場は堅調に推移しており、KADOKAWAの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【KADOKAWAはやばい?】年代別年収
KADOKAWAの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:KADOKAWA 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は514万円で、 30~34歳になると623万円と平均年収が109万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると725万円で、40~45歳になると822万円、40~45歳になると899万円となります。 そして、50~54歳になると1002万円、55~59歳になると1073万円となります。
※こちらの試算は、株式会社KADOKAWAが発表をしている有価証券報告書と、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算をしています
参考:年収チェッカー「KADOKAWA」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもKADOKAWAの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【KADOKAWAはやばい?】福利厚生
KADOKAWAの福利厚生は下記のとおりです。
保険(健康保険、雇用保険、労災保険)、年金(厚生年金、厚生年金基金)、退職金制度、見舞金制度、カウンセリング(産業医による面談)、福利厚生助成金(社内コミュニケーション飲食代一部負担)、角川ライブラリー、三大疾病疾患時の一時金支給制度、脳検査(脳ドック)受診費用補助、従業員持株会、N予備校無料受講ID発行サービス
参考:KADOKAWA「2024年度卒向け 採用情報」
KADOKAWAは、三大疾病疾患時の一時金支給制度、脳検査(脳ドック)受診費用補助など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、角川ライブラリーとは、KADOKAWAグループの新刊書籍など4万冊以上を蔵書に持ったライブラリーのことです。
【KADOKAWAはやばい?】激務
KADOKAWAの平均残業時間は約37時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、KADOKAWAの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもKADOKAWAの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【KADOKAWAはやばい?】採用大学
KADOKAWAの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【KADOKAWAはやばい?】広報
KADOKAWAの広報媒体はこちらです。
KADOKAWAオフィシャルチャンネル
ASMRボイスドラマや著者からのメッセージなど、多彩なコンテンツが多く公開されており、登録者20万人越えのYouTubeチャンネルです。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【KADOKAWAはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、KADOKAWAの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、KADOKAWAで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【KADOKAWAはやばい?】①:ワークライフバランス
KADOKAWAのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
部署による、としか言えない。
営業の部署は性質上、社内外で非常に各所とのやり取りが多く、気軽に有給などを取るのは中々難しい面がある。とはいえ、ここ数年で急速に在宅勤務の環境などが整備されてきており、特に家庭を持っている社員には働きやすい環境になっていることは間違いない。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
KADOKAWAに限らず、営業の仕事はたしかにやりとりが多く、調整が難しいとは思います。一方で在宅勤務など、多様な働き方が認められてきているようです。
【KADOKAWAはやばい?】②:働きがい・成長
KADOKAWAの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
出版、アニメ、映画とあらゆるエンタメに自社で関わることができ働きがいがあると思う。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
新卒時は数年でジョブローテーションがあるが、以後は本人が希望しない限りキャリアが固まりがちな印象。社内FA制度もあるが、FA申請前から水面下に異動が決まっている場合も多い。自分の希望する部署にいけず会社を離れる人も多い。
KADOKAWAは、エンタメ企業として人気のため、希望する部署で希望のエンタメに関わることができると、たしかに働きがいがあると思います。そんななか希望する仕事に就けず離職を選ぶ方もいるようです。
【KADOKAWAはやばい?】③:退職検討理由
KADOKAWAの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
編集なので出版レイヤーの話になりますが、「とにかく数を出す」という方針がトップにあるので、ともすれば粗製乱造になっていないかというところに疑問を感じます。個々の質を高めるのは現場の意識に依存していて、もちろん編集者は皆頑張っていますが、「短い時間でそんなに高くもない給料で」「質の高いものをたくさん生み出せ」というのは無理があります。年に10点前後の刊行物を担当し、さらにセミナーなど書籍外のノルマも課されるので、現場はギリギリです。いつか破綻すると思います。
参考:openwork 「退職検討理由」
ヒット作品を生み出し続けているKADOKAWAに、質より量的なトップ方針があるのは意外に感じました。年10本前後の担当とのことで、編集は激務であることがうかがえます。
【終わりに】KADOKAWAの内定獲得方法について
本記事では、KADOKAWAがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、KADOKAWAは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
KADOKAWAの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。