【積水化学工業はやばい?】激務?・ブラック?・パワハラ?・潰れる?・離職率など
今回は、積水化学工業の激務?・ブラック?・パワハラ?・潰れる?・離職率等の評判について解説します。
ネット上では「積水化学工業 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、積水化学工業の業績や市場環境、労働環境面から「積水化学工業 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【積水化学工業はやばい?】会社概要
まず、積水化学工業の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
積水化学工業株式会社(英語名 SEKISUI CHEMICAL CO., LTD.)
加藤 敬太
昭和22年(1947年)3月3日
大阪本社:大阪市北区西天満2丁目4番4号
東京本社:東京都港区虎ノ門2丁目10番4号
連結社員数 26,419名(2022年3月末時点)
単独社員数 2,761名(2022年3月末時点)
積水化学工業では、「住・社会のインフラ創造」および「ケミカルソリューション」の領域において、事業を展開しており、大きく分けると4つに分かれています。
多岐にわたる事業を展開しているため、各事業の概要をしっかりと確認しておきましょう。
参考:シューカツFAQ「【積水化学工業の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」【住宅カンパニー】
・事業領域
国内においては、新築戸建て・アパートなどの「住宅」、OB顧客向けを中心としたリフォームや賃貸管理・仲介などの「ストック」、スマートでレジリエンスなまちを提供する「まちづくり」、高齢者サービスなどの「住生活事業」を、海外ではタイにおいて戸建て住宅事業「海外」を展開しています。・特徴・戦略
新築住宅は、短工期での施工や設計通りの性能をすべての住まいで実現する「ユニット工法」に特化。全工程の約80%を工場で組み上げる独自の高度工業化工法「ユニット工法」により、建替えの場合でも解体から入居まで平均50日間という短工期や、気密・断熱などの高い基本性能を実現。また高いエネルギー自給自足率、ZEH(ゼロエネルギーハウス)基準をクリアした「スマートパワーステーション」シリーズでスマートハウス市場をリード。高い耐震性を備えており、飲料水貯留システムや蓄電池自動充電機能など災害への備えも追加し、スマート&レジリエンスを強化しています。
リフォームでは、工業化住宅の特性を生かし、当社が施工した住宅のデータベースを活用して、お客様のライフステージに合わせた最適なリフォーム提案を行っています。
また、当社グループの技術を結集した「あさかリードタウン」をはじめとする、まちづくり事業のさらなる育成に取り組んでいます。【環境・ライフラインカンパニー】
・事業領域
国内で有数のシェアを誇る塩ビ管材やインフラ関連材料の生産・販売を基盤事業としています。公共・民間向け配管や工場向け高機能配管材料、インフラ更生などを提供する「配管・インフラ」、ユニットバス・樹脂畳・雨といなど内外装向け「建築・住環境」、航空機内装用シート・鉄道用まくら木に使用する合成木材(FFU)など輸送インフラ向け資材を中心とした「機能材料」の3分野をグローバルに展開しています。・特徴・戦略
基盤事業で培った技術力をベースに、高付加価値で市場成長やプラスチック製品による従来素材(金属・木材・ガラス)の代替が見込める製品を重点拡大製品と定義し、積極的に市場に投入しています。重点拡大製品は耐腐食・易施工、災害対策、インフラ強靭化に資する製品であり、施工における人手不足(3密回避)、インフラ老朽化、気候変動など深刻化・複雑化し増大する社会課題解決に貢献しています。
海外では欧米向けに輸送インフラ向け資材・管路更生材料など、アジア向けには配管材料などを展開しており、高付加価値製品を中心にさらなるエリア拡大・深耕を目指しています。【高機能プラスチックスカンパニー】
・事業領域
各種ディスプレイや電機・通信機器、基板・半導体向け関連材料を提供する「エレクトロニクス」、合わせガラス用中間膜をはじめとする自動車向け関連材料や航空機向け部材などを提供する「モビリティ」、建築物やインフラ向け耐火・断熱・不燃材料などを提供する「住インフラ材」の戦略3分野を中心に、グローバルに事業を展開しています。特徴・戦略
独自技術である微粒子技術、粘接着技術、精密成型技術などを強みとして、先端分野の材料を中心に幅広く事業を展開しています。導電性微粒子、液晶用シール材、自動車向け合わせガラス用中間膜、自動車内装用架橋発泡ポリオレフィンなど世界シェアNo.1(当社推定)の商品を複数保有しており、高付加価値品を中心とした事業展開を行っています。
市場成長率を上回る拡大を目指し、既存コア製品の強化と新製品の開発、M&Aによる事業補強などに取り組んでいます。【メディカル事業】
・事業領域
血液凝固・生活関連病・感染症領域を中心とした臨床検査薬や真空採血管、各種分析装置などの開発・製造・販売を行う「検査事業」、医薬品原薬(API)・中間体、医薬用アミノ酸の受託製造を行う医薬事業、製薬企業の研究開発支援を行う創薬支援事業などから成る「医療事業」で構成されており、グローバルに展開しています。・特徴・戦略
引用:積水化学工業「事業概要」
当社メディカル事業部門と第一化学薬品株式会社の統合により、2008年に発足した積水メディカル株式会社が中心となり、主力製品である検査薬を中心に医療現場における様々な製品やサービスを提供しています。近年、世界のメディカル領域を取り巻く環境は大きく変化し、社会や顧客のニーズも多様化しており、開発・新製品強化やアライアンス拡大を通じて、顧客満足を実現できる高品質でオンリーワンの製品やサービスをグローバルに提供することで業容拡大を図っていきます。
参考:積水化学工業「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。積水化学工業は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め20,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「積水化学工業 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【積水化学工業はやばい?】業績
積水化学工業の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:積水化学工業 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
積水化学工業は、2022年3月期において売上高約11,579億円/当期純利益約370億円となっています。
積水化学工業は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、積水化学工業の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年3月期末時点で約56.3%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても積水化学工業の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで積水化学工業は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、積水化学工業の将来性について記載します。
【積水化学工業はやばい?】将来性
積水化学工業の業績に影響を及ぼすと考えられる戸建て住宅市場は、下記の通り推移すると考えられます。
戸建て住宅の業界概要
参考:Nikkei Compass「戸建て住宅」
パワービルダーの存在感高まる
戸建て住宅の建築・販売を手がける業種で、全国規模で事業を展開する大手ハウスメーカーから、個人経営の工務店まで業態は幅広い。顧客が希望した土地に要望に応じた設計・仕様で建てる注文住宅と、事業者自らが土地を仕入れて住宅を建てたうえで、土地・建物をセットで販売する建て売り分譲住宅に大別できる。分譲住宅は、土地や建材などの仕入れでスケールメリットが発揮できることに加えて、共通の設計で多数の住宅を作るため建築費も抑えられるのが特徴。
大手ハウスメーカーが注文住宅を主力に据えているのに対して、分譲住宅では地価の安いエリアで土地を仕入れ、間取りや設計などを限定することで坪単価を抑えた土地付き戸建て住宅を分譲する建売住宅業者、「パワービルダー」が存在感を高めている。中小工務店を組織し、開発した工法や資材、設計施工ノウハウを提供するフランチャイズチェーン(FC)方式で事業を展開するスタイルもある。(2023/04/20調査)
戸建て住宅市場は堅調に推移しており、積水化学工業の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【積水化学工業はやばい?】年代別年収
積水化学工業の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:積水化学工業 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は468万円で、 30~34歳になると540万円と平均年収が72万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると615万円で、40~45歳になると657万円、40~45歳になると703万円となります。 そして、50~54歳になると759万円、55~59歳になると758万円となります。
参考:年収チェッカー「積水化学工業」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても積水化学工業の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【積水化学工業はやばい?】福利厚生
積水化学工業の福利厚生は下記のとおりです。
住宅関連
参考:積水化学工業「採用情報」
独身寮、転勤者住宅、単身赴任寮など
弔慰金
弔辞・災害の際、弔慰金・見舞金を支給
会員サービス
リゾートや育児、介護、スポーツ、レジャーランドなど約14,000アイテム以上の多彩なサービスを 会員特別料金で利用できる会員制の福利厚生サービス有
ライフイベント関連
新婚生活補助、新婚家賃補助、出産育児補助、海外勤務支援など
ステップアップ支援
自己啓発支援補助、フィットネスクラブ費用補助など
その他
財形貯蓄制度、持株会、社員食堂、グループ保険など
積水化学工業は、独身寮やt年金者住宅など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また新婚生活補助制度や出産育児補助などライフイベントに関連する支援も充実しており、ワークライフバランスが取りやすい環境であるといえるでしょう。
【積水化学工業はやばい?】激務
積水化学工業の平均残業時間は約33時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、積水化学工業の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても積水化学工業の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【積水化学工業はやばい?】採用大学
積水化学工業の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【積水化学工業はやばい?】広報
積水化学工業の広報媒体はこちらです。
積水化学工業の取り組みや製品など幅広い情報がツイートされており、企業理解を深めるのに役立ちます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【積水化学工業はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、積水化学工業の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、積水化学工業で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【積水化学工業はやばい?】①:ワークライフバランス
積水化学工業のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
前もって休暇予定をスケジュールに登録し、 同僚や上司に伝えておけば問題なく休みはとれる。 また、コロナ禍で在宅勤務の割合がかなり増えたので、出勤時間が浮いた分をプライベートに割り当てること ができるなど ワークライフバランスは全体的に良くなってきている印象がある。 残業は携わっている業務や部署によって異なると思うが、 自分の周りの同僚は月の平均残業時間が20時間前後 ではないかと思う。 ただし、基幹職以上は常に忙しそうにしており、肉体的・精神的に消耗しているように見える。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
積水化学工業は、前もって希望すれば有給休暇も取りやすいそうです。また、リモートワークも積極的に取り入れられているため、ワークライフバランスは叶いやすいといえるでしょう。
【積水化学工業はやばい?】②:働きがい・成長
積水化学工業の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい : 海外工場・海外顧客とのやりとりも多く、 グローバルな仕事ができたことは成長につながったと思います。関 わる製品によって経験できるフェーズが大きく異なりますので、 中途入社の際には該当製品に関わっている同 じチームメンバーの実際の業務の流れなどを具体的に確認した方がいいかと思います。
成長・キャリア開発: 入社時の研修では、 社会人としての基礎知識・マナーなど一般的な内容から、 製造業ならではの内容、 グルー プワークなどかなり盛りだくさんの内容でした。 特にグループワークでは各組織のエースクラスが複数日程に またがって研修のリードを行うなど、 研修には力を入れていたと感じます。 他にも異文化コミュニケーション 研修(名称は若干異なるかもしれません) では、単なる英語研修ではなく、異なる文化における仕事の進め方 を理解した上で仕事を進められる力を養えるような内容になっており、 かなり役立ちました。
参考:openwork 「働きがい・成長」
積水化学工業は、国外とのやりとりも多く、グローバルな仕事ができることが魅力のひとつです。また研修もしっかりとしており、社会人としてのスキルを幅広く身に付けることができるようです。
【積水化学工業はやばい?】③:退職検討理由
積水化学工業の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
非常にいい会社ではあったが、いい会社であるがゆえに今後のキャリアがある程度想像できすぎたため 大化けはしないものの安定的な会社、 ならびに事業体においてそれに属する個人のキャリアや業務内容も安定 しているように思える 「こういった業務を経験した人にはこういうキャリアを歩んでもらい、ゆくゆくは~」という流れに個人の色 (希望・適正等) を感じられなかった 自身が若いということもあり、安定性より不確実性がありながらも刺激を得られる環境を選択した
参考:openwork 「退職検討理由」
積水化学工業は良くも悪くも非常に安定している会社のため、急速な成長や刺激を求める人には向いていないかもしれません。
【終わりに】積水化学工業の内定獲得方法について
本記事では、積水化学工業がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、積水化学工業は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
積水化学工業の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。