【森永乳業はやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、森永乳業の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「森永乳業 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、森永乳業の業績や市場環境、労働環境面から「森永乳業 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【森永乳業はやばい?】会社概要
まず、森永乳業の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 3,325名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
森永乳業は、牛乳、乳製品、アイスクリーム、飲料その他の食品等の製造、販売を行うメーカーです。
冒頭でも述べましたが、「ピノ」や「パルム」といったアイスクリームや「リプトン」という紅茶が非常に有名です。
しかし、そういった小売り事業のみならず、原材料の調達から物流まで一貫して事業を行っていることも特徴の一つです。
さらに、森永乳業では研究開発も行っており、大学や医療機関、研究所と提携して共同開発も行っています。
事業は大きく4つに分かれており、詳細は以下の通りとなっています。
・栄養・機能性食品事業:ヨーグルトやサプリメントなど、健康を促進させる製品の開発・販売を行っています。これにより、全世代の健康課題に寄り添うことを使命としています。
・主力食品事業:森永乳業の中で一番売上比率が大きいのが主力食品事業です。「ピノ」「パルム」「MOW」などのアイスクリームに加え、チーズや牛乳など一般消費者に一番なじみ深い製品の開発・販売を行っています。
・BtoB事業:ビフィズス菌やラクトフェリンなどの機能性素材商品を、レシピ開発等含め、法人向けにソリューションを提供しています。
・海外事業:日本のマーケットが縮小する中、海外においても製品を展開しようと企図しています。2029年3月期までには全体の15%の売上高にすることを目標としています。
参考:シューカツFAQ「【森永乳業の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:森永乳業「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。森永乳業は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め7,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「森永乳業 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【森永乳業はやばい?】業績
森永乳業の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:森永乳業 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
森永乳業は、2023年3月期において売上高約5,256億円/当期純利益約168億円となっています。
森永乳業は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、森永乳業の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約45.7%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても森永乳業の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで森永乳業は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、森永乳業の将来性について記載します。
【森永乳業はやばい?】将来性
森永乳業の業績に影響を及ぼすと考えられる乳製品・バター類市場は、下記の通り推移すると考えられます。
乳製品・バター類の業界概要について
参考:Nikkei Compass「乳製品・バター類」
大手3社で過半シェア
市乳(飲用牛乳)やバター、ヨーグルト、チーズ、アイスクリームなど生乳を利用する製品を中心に生産する。明治、森永乳業、雪印メグミルクの大手3社で過半のシェアを握る。市乳消費量は少子高齢化から減少傾向で、酪農家は乳牛の数を調整する。2017年に生乳の流通自由化を狙う改正畜産経営安定法が成立。補助金の支給対象が拡大し、酪農家が生乳の出荷先を自由に選べる環境が整った。農林水産省の食料需給表によると、22年度の牛乳・乳製品の国内生産量は前年度比1.5%減の753万トンだった。
農水省の牛乳乳製品統計によると、22年末の牛乳処理場・乳製品工場数は、廃業や生産中止で前年から1工場減り545工場になった。製造種別では牛乳処理場が6工場減の345工場、乳製品工場が1工場増の144工場だった。経済産業省の経済構造実態調査によると、処理牛乳・乳飲料製造業は22年6月時点で233事業所あり、乳製品製造業(処理牛乳・乳飲料を除く)は312事業所ある。(2024/02/14調査)
乳製品・バター類市場は堅調に推移しており、森永乳業の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【森永乳業はやばい?】年代別年収
森永乳業の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:森永乳業 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は548万円で、 30~34歳になると631万円と平均年収が83万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると719万円で、40~45歳になると768万円、40~45歳になると822万円となります。 そして、50~54歳になると888万円、55~59歳になると887万円となります。
参考:年収チェッカー「森永乳業」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても森永乳業の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【森永乳業はやばい?】福利厚生
森永乳業の福利厚生は下記のとおりです。
社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))
参考:リクナビ「リクナビ 採用HP」
待遇・福利厚生:健康診断
人間ドック・インフルエンザ予防接種費用補助
社有社宅
社有独身寮
各種保険団体生命保険
出産・育児・介護関連制度(通院時間有給制度、短時間勤務・時差勤務制度、介護帰省補助、介護両立支援一時金ほか)
退職金制度
確定給付企業年金制度
食事に対する支援(社有食堂、食事代補助)
慶弔贈与金
財形住宅融資制度
財形貯蓄制度
持株会制度
外部福利厚生サービス
レクリエーション・クラブ活動
森永乳業は、退職金制度や確定給付金年金制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、住宅支援も手厚く、33歳までの間は家賃または住宅ローンの最大8割が毎月支給されるようです。
【森永乳業はやばい?】激務
森永乳業の平均残業時間は約18.6時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、森永乳業の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても森永乳業の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【森永乳業はやばい?】採用大学
森永乳業の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【森永乳業はやばい?】広報
森永乳業の広報媒体はこちらです。
森永乳業の製品CMやその製品を使用したレシピ紹介などの動画が多数アップロードされており、企業理解を深めるのに役立ちます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【森永乳業はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、森永乳業の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、森永乳業で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【森永乳業はやばい?】①:ワークライフバランス
森永乳業のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
①年休は自由に取得できます。 会社側も積極的な取得を推進しています。 不在時は相互に協力してフォローするため気兼ねなく休むことが出来ます。 マイホリデー制度があり年1回長期休暇の取得が義務付けられています。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
②育休は男性もある程度取得可能です。 女性に対しては特に優しい会社だと感じます。 育児社員への会社側の配慮を感じます。
➂残業は多少あります。多すぎるということはありません。 個人差があります。 会社として働き方改革を推進しています。今後残業は減ると思われますが、 反面高い生産性を求められることになります。
④フレックスタイム制を導入しています。 家庭の事情で出社・退社時間を前後させている方は多いです。当日の業務時間変更も柔軟に受け入れて貰えます。営業は直行直帰が推奨されます。 その分プライベートの時間を確保できます。
⑥テレワークの環境が整備されています。 現在はコロナ禍でテレワークが推奨されています。 家庭と仕事の両立において大変ありがたい環境だと感じています。
⑦土日祝日は原則休みです。 年末年始も十分に休むことが出来ます。
⑧飲み会、社内行事への参加強制などは一切ありません。時々イベントが開催されますが有志の参加です。
森永乳業は、年休を自由に取得でき、フレックスタイム制も導入されているため、プライベートの予定も立てやすいといえます。テレワークの環境も整備されており、ワークライフバランスは取りやすいとのことでした。
【森永乳業はやばい?】②:働きがい・成長
森永乳業の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい :
参考:openwork 「働きがい・成長」
お客様の健康に役立つことのできる食品開発に携われること、 また、 お客様からのお手紙や電話での製品に対する評価、SNSでの口コミで良い評価を受けること。また、グローバルな業務にも携わることができ、自身の上昇志向によって、 自身の成長やキャリアアップを実現しやすい企業文化を持つ企業であること。
成長・キャリア開発:
所属部署にもよるが、 基本的に与えられた業務範囲以外の業務も担うことが推奨されており、その制限は比較的広いと思う。そのため、自身のキャリアアップのためにやりたいことを上申することで経験できる業務を広げることが可能。 そのような上昇志向を持つ社員は昇格しやすく、より幅広いキャリアを形成できる。
森永乳業は、食品開発を通してお客様の健康に貢献できるという実感を得られることから、やりがいは感じられやすいようです。またやりたいことを伝えれば経験できる業務の幅を広げることもでき、自身の望むキャリアを叶えやすい環境もあるとのことでした。
【森永乳業はやばい?】③:退職検討理由
森永乳業の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
一つ目は営業は全国転勤があり、転勤のタイミング頻度が読めないこと。 東名阪や東京中心に回れる人もいれば、地方を行脚する人もいる。 一つのエリア期間も3~10年と幅広く、 次の異動が全く読めない。 異動希望査が年一回あるが、 余程突出した能力があるか、 問題児でないと反映されていない印象。 エリア社員制度もあるが、給与減、出世に悪影響などアラサーでは使える制度ではない。
参考:openwork 「退職検討理由」
二つ目は小売業との関係性。 小売業の力が圧倒的に強く、 泥臭い仕事が多い (本来小売りがやるべき仕事をメーカーに押し付けられる) 土日にも平気で連絡してくるバイヤーもおり、週末も気が抜けない。
森永乳業では、営業職だと基本的には全国転勤が避けられないこと、また小売側の力が圧倒的に強いことから退職を検討する社員もいるようです。
【終わりに】森永乳業の内定獲得方法について
本記事では、森永乳業がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、森永乳業は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
森永乳業の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。