今回は、コーセーの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。

ネット上では「コーセー やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか？

本記事では、コーセーの業績や市場環境、労働環境面から「コーセー やばい」の真偽を総合的に判断していきます。

【コーセーはやばい？】会社概要

まず、コーセーの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。

事業内容は下記のとおりです。

コーセーは、主に化粧品の製造、販売を行っており、スキンケアの研究開発に特化しています。

現在は化粧品専門店、百貨店、量販店、ドラッグストア、コンビニエンスストア、バラエティストアなど、さまざまな流通チャネルを通したさまざまな販売方法で、お客さまのニーズにきめ細かく対応出来るよう開発したブランドコンセプトの化粧品を提供しています。

また、ブランドのグローバル展開を加速させるために「VISON2026」を掲げており、海外に向けてオンラインとオフラインの両面でプロモーションを展開を行うなど、日々グローバル展開に力を入れています。

参考：シューカツFAQ「【コーセーの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」

参考：コーセー「会社概要」

ここまでの情報を踏まえると。コーセーは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め7,900名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。

続いて、業績の観点から「コーセー やばい」の真偽を掘り下げていきます。

【コーセーはやばい？】業績

コーセーの過去6年間の業績は、下記の通りになります。

参考：コーセー 会社HP「有価証券報告書」
（※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て）

コーセーは、2022年12月期において売上高約2,891億円/当期純利益約187億円となっています。

コーセーは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。

また、コーセーの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。

（参考：売上高/当期純利益とは）

売上高：売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している

当期純利益：当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している

参考：Money Forward クラウド会計「売上高とは？意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」

続いて自己資本比率に関しても、2022年12月期末時点で約72.0％であり、他人資本（主に借入金などの負債項目）が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。

（参考：自己資本比率とは）

自己資本比率＝純資産/総資産で算出

自己資本比率：自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何％を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい

参考：doda「自己資本比率とは？業種別では何％くらいが目安なの？」

下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもコーセーの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。

業種	自己資本比率
建設業	39.5％
製造業	45.6％
情報通信業	58.6％
運輸業、郵便業	36.3％
卸売業	38.3％
小売業	36.7％
不動産業、物品貸借業	32.7％
宿泊業・飲食サービス業	14.4％
サービス業（ほかに分類されないもの）	44.9％

ここまででコーセーは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。

次に、コーセーの将来性について記載します。

【コーセーはやばい？】将来性

コーセーの業績に影響を及ぼすと考えられる化粧品・スキンケア市場は、下記の通り推移すると考えられます。

化粧品・スキンケアの業界概要

化粧品の国内出荷額、２２年１兆３７２１億円化粧品は医薬品医療機器法（旧薬事法）が対象とする４カテゴリー（医薬品、医療機器、医薬部外品、化粧品）の一つで「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの」と定義されている。安全性などを確保するため同法などにより、製造販売業者の要件のほか、使用できる成分やパッケージなどへの表示項目、広告で表現できる範囲が定められている。化粧品に有効成分が配合されたものは「薬用化粧品」とされ、医薬部外品に含まれる。
記載できる効能効果の表現の範囲が厚生労働省によって決められていることが化粧品業界の特徴の一つ。効果や効能をアピールして製品の差異化を図ることが難しいため、各社ともイメージ戦略によるブランド作りを重視する一方、消費者に直接働きかける対面販売を採用する企業も少なくない。販売手法の違いにより、百貨店や系列店、ドラッグストアなどの小売店を販売ルートとするメーカーと、無店舗型の訪問販売で規模を拡大してきたメーカー、通信販売を軸に事業を展開するメーカーの３つに分類できる。ネット通販の普及により、化粧品の特性で販売チャネルを使い分けるケースも多い。(2023/05/05調査)

参考：Nikkei Compass「化粧品・スキンケア」

化粧品・スキンケア市場は堅調に推移しており、コーセーの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。

【コーセーはやばい？】年代別年収

コーセーの平均年収推移は下記のとおりです。

参考：コーセー 会社HP「有価証券報告書」

また、年代別の平均年収は下記のとおりです。

25~29歳の平均年収は547万円で、 30~34歳になると631万円と平均年収が84万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると719万円で、40~45歳になると768万円、40~45歳になると821万円となります。 そして、50~54歳になると887万円、55~59歳になると886万円となります。

参考：Job Q「年収チェッカー」

また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。

参考：国税庁「民間給与実態統計調査結果」
（※千円以下は切り捨てで記載）

日本全体の平均年収と比較してもコーセーの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。

【コーセーはやばい？】福利厚生

コーセーの福利厚生は下記のとおりです。

雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険、コーセー健康保険組合、
産前産後・育児休暇制度、特定事由限定勤務地制度、ジョブリターン制度、
独身寮・転勤者住宅保障(直営・借上)、財形貯蓄、コーセー企業年金基金、
社員持株会、共済会、化粧品社内販売　他

参考マイナビ「マイナビ　採用HP」

コーセーは、独身寮や転勤者住宅保証など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。

また、産前産後・育児休暇制度もしっかりと取れるため、女性もキャリアを築きやすい環境であるといえます。

【コーセーはやばい？】激務

コーセーの平均残業時間は約16.3時間/月です。

また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、コーセーの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。

同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。

参考：MONOist 「キャリアニュース」

さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。

出典元：⽇本の残業時間 定点観測　OpenWork　働きがい研究所

他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもコーセーの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。

【コーセーはやばい？】採用大学

コーセーの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。

是非お読みください。

【コーセーはやばい？】広報

コーセーの広報媒体はこちらです。

商品の特徴だけでなく、コーセーの取り組みについても知ることができ、企業理解が深まるはずです。

就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。

【コーセーはやばい？】口コミ・評判について

ここまで、コーセーの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。

最後に、コーセーで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。

【コーセーはやばい？】①：ワークライフバランス

コーセーのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。

フレックス制度や時間有休制度などを皆が日常的に活用しており、 在宅も併用しながら働くことができるた め、プライベートとの両立がしやすい。 男性の産休・育休取得にも理解があり、 1ヶ月程取得する社員も多 い。 有休も取得しやすい。 独身のうちは独身寮や借り上げ社宅に住むことができ家賃の負担はほとんどないが、 住宅手当がないため独身 寮を出ると家賃負担が大きくなる。 同じ規模の会社では結婚後も家賃手当が出るところも多いので、改善され てほしい｡

参考：openwork 「ワーク・ライフ・バランス」

コーセーは、フレックス制度や時間有給制度が普及していることなどから、ワークライフバランスは取りやすいといえます。また独身の内は量や借り上げ社宅に住むことができるところも魅力といえます。

【コーセーはやばい？】②：働きがい・成長

コーセーの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。

働きがい: 個人の裁量に任せてもらえることが多い。意欲を持った人の意見は、きちんとベネフィットを示せれば比較的 通りやすい。

成長・キャリア開発 : 若手のうちから色々なことに挑戦させてもらえる。 若手の発案で立ち上がったプロジェクトなども多く、ベテ ランの社員も若手の詳しい分野についてはアドバイスを求めてくれるなど、信頼をおいて仕事を任せてもらえ る。 手を上げてプロジェクトを立ち上げるための制度もいくつかある。

参考：openwork 「働きがい・成長」

コーセーは個人の裁量に任せてもらえることが多く、若いうちから挑戦できる環境が整っているため、やりがい・成長ともに申し分ないといえるでしょう。またプロジェクトを立ち上げるための制度などもあり、自らチャレンジしたい人にはピッタリです。

【コーセーはやばい？】③：退職検討理由

コーセーの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。

創業者一族がトップを務める企業であり、 業績が落ちても社員に危機意識はあまりありません。 また、上に立 つ人間も会社全体が見えている人が少なく、 自部署の損得ばかりを気にしている人が多いように感じます。 研究職は毎年新卒採用を行うため飽和状態になるせいか、院卒で学歴の高い研究職出身者を他部門のトップに 据えるような人事も多くされているようです。 積極的にキャリアアップをしたいと思う人は、この会社では物足らないと思います。

参考：openwork 「退職検討理由」

コーセーでは、上層部が会社全体を見えていないと感じる場面もあるようです。積極的なキャリアアップを目指す人にとっては向いていないかもしれません。

【終わりに】コーセーの内定獲得方法について

本記事では、コーセーがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。

総合的に判断すると、コーセーは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。

コーセーの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。