【クラレはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など

今回は、クラレの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「クラレ やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、クラレの業績や市場環境、労働環境面から「クラレ やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【クラレはやばい?】会社概要

まず、クラレの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 4,251名(2022年12月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
クラレは、1926年に人造絹糸レーヨンを事業化する目的で設立され、1950年には国内初のPVA繊維ビニロンの事業化に成功し、国内の化学産業に大きなインパクトを与えました。
現在は大手化学メーカーとして下記事業を国内外に展開し、高いシェアと収益を安定して保っています。
・樹脂/化学品事業:ポバール樹脂やフィルム、EVOH樹脂、イソプレンケミカルなど、ニッチな製品の製造・販売を行っており、高いプレゼンスを発揮しています
・繊維事業:ビニロンや人工皮革、ポリエステル繊維の製造や販売を行っています
・その他:樹脂や化学品、繊維だけではなく、活性炭や水処理用高機能膜など、自社の強みを活かした製品の製造・販売を行っています
参考:シューカツFAQ「【クラレの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:クラレ「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。クラレは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め10,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「クラレ やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【クラレはやばい?】業績
クラレの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:クラレ 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
クラレは、2022年12月期において売上高約7,563億円/当期純利益約543億円となっています。
クラレは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、クラレの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年12月期末時点で約56.9%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもクラレの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででクラレは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、クラレの将来性について記載します。
【クラレはやばい?】将来性
クラレの業績に影響を及ぼすと考えられる原料樹脂市場は、下記の通り推移すると考えられます。
原料樹脂の業界概要
参考:Nikkei Compass「原料樹脂」
20年のプラスチック製品出荷額は12兆5743億円(経済センサス)
原料樹脂は主に石油を原料にして生産する合成樹脂(プラスチック)を指す。安価で成型しやすい製品が多く、工業品や日用品など幅広い分野で使用されている。製品によって耐熱性や耐薬品性、絶縁性など多様な機能を持つ。ポリオレフィン(オレフィン類をモノマーとして合成されるポリマーの総称)産業とも言う。
代表的な合成樹脂には、「汎用5樹脂」と言われるポリ袋などに使うポリエチレン(PE、包装フィルムに使う低密度ポリエチレン=LDPE、レジ袋などに使う高密度ポリエチレン=HDPE)、自動車のバンパー材などに使うポリプロピレン(PP)、発泡スチロールの原料となるポリスチレン(PS)、水道管や建材などに使う塩化ビニール樹脂(PVC)、家電などのボディー材に使うABS樹脂がある。(2024/02/13調査)
原料樹脂市場は堅調に推移しており、クラレの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【クラレはやばい?】年代別年収
クラレの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:クラレ 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は493万円で、 30~34歳になると568万円と平均年収が75万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると647万円で、40~45歳になると691万円、40~45歳になると740万円となります。 そして、50~54歳になると799万円、55~59歳になると798万円となります。
参考:年収チェッカー「クラレ」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもクラレの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【クラレはやばい?】福利厚生
クラレの福利厚生は下記のとおりです。
社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))
参考:リクナビ「リクナビ 採用HP」
福利厚生:住宅取得融資制度、持株会制度、福祉会制度、財形貯蓄制度、社宅、独身寮(個室)、体育施設(テニスコート、グラウンド、体育館ほか)
諸手当:家族手当、住宅手当、通勤手当、勤務地手当、単身赴任手当 ほか
クラレは、住宅取得融資制度や持株会制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また地方の寮には1~2万円、社宅には3~4万円程度で住むことができるそうです。
【クラレはやばい?】激務
クラレの平均残業時間は約20.3時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、クラレの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもクラレの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【クラレはやばい?】採用大学
クラレの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【クラレはやばい?】広報
クラレの広報媒体はこちらです。
クラレの会社案内や取り組み紹介、CMなどの動画が多数アップロードされており、企業理解を深めるのに役立ちます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【クラレはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、クラレの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、クラレで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【クラレはやばい?】①:ワークライフバランス
クラレのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
部署による。忙しい部署は21時くらいまで業務をしているが、 早いところは定時退社が基本。また上司によるところが大きく有給休暇を取りやすい取りやすくないなどまちまち。 会社としてはそれなりに推奨しているが世に聞くような大企業ほどサポートしてる感はあまりない。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
在宅勤務に関しても事業部によってはほぼ毎日強制出社させているところもあり、 エリアによって席が足りないところとスカスカのところの差を感じる。
上記のことから事業部によって差があることは否めない。
クラレでは、部署にもよりますが、早ければ定時に退社可能であり、有給も取りやすいようです。事業部によっては在宅勤務も進んでいるようですが、そうではないところもあるようです。
【クラレはやばい?】②:働きがい・成長
クラレの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい :
ひとりひとりが真面目に働いており、組織で成果を上げることを目指す環境があり、 働きがいはあると思います。なかなかうまくいかないことも多いですが、個人の責任は問われないので、 若手も挑戦できる環境が出来ている。参考:openwork 「働きがい・成長」
成長・キャリア開発:
資格取得の会社サポートがあり、英語のレベルアップも会社が支援をしているので、全体的に個人が成長できる環境です。キャリア開発については、各自が積極的にアピールしたり、 社内の公募でやりたい仕事を選択していけるので、意志の強い人でも年々レベルアップしていけると思います。 成長意識の高い社員には向いている会社です。
クラレは組織で成果を上げることが重視されており、若手もチャレンジできる社風であるようです。また資格取得に関してもサポートがあるほか、やりたい仕事に手を挙げることもでき、成長に繋がるとのことです。
【クラレはやばい?】③:退職検討理由
クラレの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
新規事業がなかなか育っていないように見受けられ、事業ポートフォリオが特定の事業に偏ってしまっているように感じた。
参考:openwork 「退職検討理由」
向こうしばらくは問題ないと思うが、 自身が高齢化してきた際の企業としての先行きに不安を覚えたことが1番の理由。
他方、人材育成については基本的には部署任せの側面が強く、いわゆる終身雇用を前提とした日本メーカー的な制度設計になっているため、 特別なスキルが身につくわけでもない。 以上の背景より、 自分の市場価値を高めることが難しいとの判断から退職を決意した。
クラレは特定の事業に偏っていることから、将来に不安を感じる社員もいるようです。また成長できるかどうかは部署によるところも大きく、自身のキャリアアップのために退職を選ぶ社員もいるとのことでした。
【終わりに】クラレの内定獲得方法について
本記事では、クラレがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、クラレは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
クラレの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。