【ライオンはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、ライオンの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「ライオン やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、ライオンの業績や市場環境、労働環境面から「ライオン やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【ライオンはやばい?】会社概要
まず、ライオンの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
ライオン株式会社(英語名 Lion Corporation)
代表取締役兼社長執行役員 竹森 征之
1918年(大正07年)09月
〒111-8644 東京都台東区蔵前1-3-28
代表取締役兼社長執行役員 竹森 征之
連結社員数 7,587名(2022年12月末時点)
単独社員数 3,190名(2022年12月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
ライオンは、創業130年の日本の大手生活用品メーカーであり、洗剤・石鹸・歯磨きなどトイレタリー用品、医薬品、通販、 ペット用品、化学品を手がけています。知名度が抜群に高いため、学生からの人気が非常に高いと考えられます。
事業内容は大きく分けて3つあります。
・一般用消費財事業:ハミガキやハブラシ、石けん、洗剤などの衛生用品や、ヘアケア・スキンケア等の化粧品、薬品等の開発・製造・販売を行います
参考:シューカツFAQ「【ライオンの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
・海外事業:主にアジアを中心に、一般消費財や産業用品を展開しています。特にタイやマレーシア、韓国などアジアに強みがあります
・産業用品事業:食品工場や病院など法人向けに、衛生管理をサポートする製品・サービスの提供を行っています
参考:ライオン「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。ライオンは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め1万名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「ライオン やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【ライオンはやばい?】業績
ライオンの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:ライオン 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
ライオンは、2022年12月期において売上高約3898億円/当期純利益約219億円となっています。
ライオンは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、ライオンの総資産・純資産の過去推移についても、かなり堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年12月期末時点で約56.3%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもライオンの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででライオンは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、ライオンの将来性について記載します。
【ライオンはやばい?】将来性
ライオンの業績に影響を及ぼすと考えられるトイレタリー市場は、下記の通り推移すると考えられます。
トイレタリーの業界概要について
各分野で高付加価値品を投入して成長目指す、原材料価格の高騰や値下げ圧力に対応
参考:Nikkei Compass「トイレタリー」
トイレタリー市場は長期的には横ばい傾向で推移している。この数年は、訪日外国人の増加により、ドラッグストアなどでのインバウンド向け需要が高まった。日本製の歯磨き粉などの人気は高く、帰国後にネット通販などで購入を継続する動きが定着した。だが、2019年は中国での個人輸入の規制強化などで伸び悩んだようだ。20年に入ると新型コロナウイルスの発生によって中国人観光客の訪日が激減するなど、インバウンド消費は一段と先行き不透明な情勢だ。
近年では共働き世代の増加や花粉症対策などとして部屋干し用の洗剤やドラム型洗濯機の普及によって専用洗剤などの利用者が増加している。衣料用合成洗剤は花王、ライオン、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)ジャパンが上位3社で合計のシェアは90%を超える。(2023/06/11調査)
トイレタリー市場は様々な要因が重なり、厳しい状況があるものの、ライオンの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【ライオンはやばい?】年代別年収
ライオンの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:ライオン 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
また、国税庁とライオンの有価証券報告書をもとにJobQが年代別年収を独自で算定すると、20代は419〜586万円、30代は651〜1707万円、40代は756〜792万円、50代は823〜834万円となりました。
参考:Job Q「ライオン」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもライオンの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【ライオンはやばい?】福利厚生
ライオンの福利厚生は下記のとおりです。
成長意欲のある者に対して、学べる環境を提供していくこと。
社員ひとりひとりにとって、最も働きやすい環境を整えること。
それがLIONの人材開発制度・福利厚生です。チャレンジを支える制度
参考:ライオン「人材開発制度・福利厚生」
リーダー人材を育成する制度
短期間での成長をサポートする制度
多様な働き方を実現する制度
ライオンは、国内留学制度(MBA取得制度)や、産休・育休・短時間勤務など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、年間休日数は124日で、1月あたりに換算すると10日以上の休みがあり、しかも年末年始は6連休だそうです。
【ライオンはやばい?】激務
ライオンの平均残業時間は約22時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、ライオンの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもライオンの残業時間はかなり少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【ライオンはやばい?】採用大学
ライオンの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【ライオンはやばい?】広報
ライオンの広報媒体はこちらです。
YouTubeライオン公式チャンネルは、チャンネル登録者数 2.4万人で、1000 本以上の動画をアップしています。CM動画、メイキングムービーはもちろんのこと、ライオン新本社紹介動画や、ハウツー動画も公開しています。
製品ごとに、たくさんの芸能人を起用し、多数のCMを公開しているのも、再確認できました。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【ライオンはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、ライオンの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、ライオンで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【ライオンはやばい?】①:ワークライフバランス
ライオンのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
上司や部署にもよるが、有給休暇は取りやすい。繁忙期を避ければ基本いつでも取れる。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
また、テレワークを推奨されており、フルフレックスも導入されたため、以前よりも格段に働きやすくなった。ただ、残業が多い部署だと労働時間は長く、土日も仕事することがあるなど過酷な場合もある。
ライオンは、テレワークや、フルフレックスが導入されていて、ワークライフバランスに優れていると考えます。ただし部署によるという意見が多く散見でき、ワークライフバランスとは程遠い思いをしている社員の方も一定数いそうです。
【ライオンはやばい?】②:働きがい・成長
ライオンの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
有名な商品やブランドが多数ある為、企業ネームバリューもある。会社の一員として新製品の育成等に係る楽しさがある。
営業においては、様々な商品を取り扱うことから、日用消費剤に詳しくなる。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
成長においても自身で行動すれば、成長できる環境がある。研修制度もしっかりとしており、留学等の支援もある。
しかし、若手の業務比重が高く、なかなか時間創出できない場面もあり。
ライオンは、たしかに超有名企業であり、スーパー・ドラッグストア・コンビニ・ディスカウントストアにて必ず同社の製品が陳列されていますので、見かけると誇らしい気持ちになり、やりがいにつながると思います。社員の成長を促す制度も用意されていて、しかも失敗にも寛容との声があり、先々のことを恐れずに行動を起こせる環境があると言っていいでしょう。
【ライオンはやばい?】③:退職検討理由
ライオンの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
業務量、責任の重さに対する対価の少なさ。成長のため、期待しているから、という理由で優秀な若手へ仕事を任せるが、給料は新人とほぼ変わらない。自身より業務量が少なく責任も軽い中堅社員が自身より給料をもらっていることへの不満は大きい。また、評価制度は機能しておらず、自身が何を評価されているのか自信を持って回答できる社員は少ないのではないかと感じる。
また自身の歩みたいキャリアをこの会社で歩めないと考えたこと。
さらに営業は度重なる欠品対応に追われ、身体的にも精神的にも参っている人が多い。数年前から起きている現象は変わっておらず、これ以上この業務を続けていくのはしんどいと感じている。
参考:openwork 「退職検討理由」
ライオンの社員の口コミで「欠品対応で仕事が忙しい」という証言が確認できました。営業職での入社を希望する方は、この点をどうとらえるかだと思います。また上記口コミのほかにも社員の評価の在り方について不満を漏らす声があり、評価制度に疑問を感じている方も少なくないようです。
【終わりに】ライオンの内定獲得方法について
本記事では、ライオンがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、ライオンは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
ライオンの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。