【住友ベークライトはやばい?】年収低い?・採用大学・将来性・評判など
今回は、住友ベークライトの年収低い?・採用大学・将来性等の評判について解説します。
ネット上では「住友ベークライト やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、住友ベークライトの業績や市場環境、労働環境面から「住友ベークライト やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【住友ベークライトはやばい?】会社概要
まず、住友ベークライトの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
住友ベークライト株式会社(英名: Sumitomo Bakelite Co., Ltd.)
林 茂
1932年1月
〒140-0002 東京都品川区東品川二丁目5番8号 天王洲パークサイドビル
連結社員数 7,916名(2022年3月末時点)
単独社員数 1,538名(2022年3月末時点)
日本を代表するBtoBメーカーの1社です。
業績安定、高収入、グローバルビジネス等、就活生人気が集まりそうな特徴を兼ね備えています。事業内容は多岐に渡りますが、下記3つに分類することができます。
・半導体関連材料:情報通信に関わる部材の開発
・高機能プラスチック:自動車用の部品やさまざまな機能を持った樹脂の開発
・クオリティオブライフ:商品包装や医薬品パッケージなど、生活に関わる製品の開発これらの製品をグローバル市場に展開しています。
半導体関連事業に関しては、特にIC用途半導体封止材市場でリーディングカンパニーでありつづけています。
半導体製造における前行程から後行程まで、多数のマテリアルを提供していることも大きな強みであり、高い技術力とワールドワイドの生産体制により、高品質の製品をスムーズに供給しています。また、高機能プラスチック事業に関しては、プラスチックのパイオニア企業として知られています。
参考:シューカツFAQ「【住友ベークライトの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
自動車用の摩擦材などに使用されるフェノール樹脂を中心としたプラスチックに、耐熱性、寸法安定性、電気特性、機械特性、耐摩耗性などの数々の優れた機能を付与し、全世界に提供しています。
北米・欧州・アジア・日本に生産拠点を構えていることも特徴の1つです。
参考:住友ベークライト「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。住友ベークライトは東京証券取引所の東証プライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め7500名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「住友ベークライト やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【住友ベークライトはやばい?】業績
住友ベークライトの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:住友ベークライト 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て
住友ベークライトは、2022年3月期において売上高約2,631億円/当期純利益約183億円となっています。
住友ベークライトは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、住友ベークライトの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年3月期末時点で約62.0%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても住友ベークライトの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで住友ベークライトは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、住友ベークライトの将来性について記載します。
【住友ベークライトはやばい?】将来性
住友ベークライトの業績に影響を及ぼすと考えられる総合化学市場は、下記の通り推移すると考えられます。
総合化学の市場動向
参考:Nikkei Compass「総合化学」
三菱ケミカルHDは21年12月、24年3月期をメドに石油化学事業と炭素事業を分離すると発表した。低採算で温暖化ガスを大量に排出する両事業を切り離し、半導体材料やヘルスケア事業などに注力する。各社が規模を縮小しながらも石化事業自体を継続する中、三菱ケミのみが分離の表明に踏み切った。事業分離の手法として、当初は売却案も検討していたが、業界再編を主導する足がかりを維持するため売却はせず、23年4月をメドに石化事業を全額出資子会社として切り出し、他社と再編に向けて協議を進める。石化の脱炭素に必要とみる事業を新会社に移管する。具体的には、トヨタ自動車や東京大学などと取り組む、太陽光とCO2を使って化学原料を作る「人工光合成」といった先端技術を開発する事業を移す。これらの動きは企業単独の石化事業生き残り戦略からの決別を意味するが、肝心の同業他社が三菱ケミ主導の石化再編案にどこまで興味を示すかは未知数だ。その後、再編に向けての障壁の高さから、23年春の石化事業の100%子会社化のスケジュールを先送りすることを決めた。2月末には、石化事業の分離を共同事業体(JV)方式を活用し、他社と統合させる方針を明らかにした。同様に分離を公表している炭素事業については23年度中に売却する。
住友化学は24年度までの3年間に総額700億円を投じ、リチウムイオン電池部材や高機能プラスチック事業に経営資源を集中投入する。電池部材では耐熱性に優れるアラミド樹脂を使ったセパレーターと、正極材に重点投資する。高機能プラスチックも自動車での採用拡大を目指す。電池部材、高機能プラスチック両部門の売上高を24年度に21年度の2倍に引き上げる。(2023/03/13調査)
総合化学市場は堅調に推移しており、住友ベークライトの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【住友ベークライトはやばい?】年代別年収
住友ベークライトの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:住友ベークライト 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
次に、年代別の平均年収をみてみましょう。25~29歳の平均年収は529万円で、 30~34歳になると610万円と平均年収が81万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると695万円で、40~45歳になると743万円、40~45歳になると795万円となります。 そして、50~54歳になると858万円、55~59歳になると857万円となります。
※こちらの試算は、住友ベークライト株式会社が発表をしている有価証券報告書と、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算をしています。 詳しい計算方法については、こちらのページを参考にしてください。
参考:年収チェッカー「住友ベークライト」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても住友ベークライトの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【住友ベークライトはやばい?】福利厚生
住友ベークライトの福利厚生は下記のとおりです。
・各勤務地独身寮(借り上げまたは自社保有物件)
参考:住友ベークライト「募集要項」
・各勤務地社宅(借り上げ、自社所有、住友グループ所有物件)
・財産形成(一般、住宅、年金)
・貯蓄、持株制度
・体育・文化各種クラブ活動(野球、フットサルなど)
・各事業所親睦会(納涼祭開催など)
住友ベークライトは、独身寮や社宅など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
またクラブ活動や親睦会などもあり、職場仲間と趣味を楽しむこともできる環境が整っています。
【住友ベークライトはやばい?】激務
住友ベークライトの平均残業時間は約28時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、住友ベークライトの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても住友ベークライトの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【住友ベークライトはやばい?】採用大学
住友ベークライトの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【住友ベークライトはやばい?】広報
住友ベークライトの広報媒体はこちらです。
住友ベークライトの事業内容にはなじみがない人も多いかと思いますが、こちらのチャンネル内の動画で詳しく解説されています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【住友ベークライトはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、住友ベークライトの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、住友ベークライトで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【住友ベークライトはやばい?】①:ワークライフバランス
住友ベークライトのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
東証1部上場企業なだけに、 必要最低限な福利厚生や手当はついており、 なんら不自由に感じるものはないか と思われる。 組合員ならベネフィットワンなどでの様々な趣味関心ごとへも利用でき、 有給休暇も上長から咎められることはないと思う。 半休もうまく使い、 連休は取りやすい。 会社カレンダーがあり、 たまに土曜日出社の日もあるが、そのあたりは有給休暇を使えば良いと思うし、いて も半日なので、ある意味ラッキー。 そのあとで友達とも十分遊べる。 長い目でみて、 ずっといられる会社である。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
住友ベークライトは福利厚生や手当は十分にあり、長くいられる職場であるといえます。また有給休暇も比較的摂りやすい雰囲気であり、仕事とプライベートの両立もしやすいでしょう。
【住友ベークライトはやばい?】②:働きがい・成長
住友ベークライトの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい: なんでも屋といえば良くは聞こえないが広く業務を覚えることができる。 深くなるかは自分がどれだけ課題解決に打ち込んだか次第。報酬に反映はされないし場合によってはやりすぎと評価されるときもある。ただ部門横断の一緒のチームメンバーとは絆が深くなると思う。お互いに認め合う関係が出来上がるとそれがやりがい・働き甲斐につながるのかな。 すなわち、 仕事の評価よりも信頼できる人間関係ができることが働きがいと いえる。
成長・キャリア開発 : 正直にいうと教育・育成制度はないに等しい。 専門教育経営幹部候補教育ともにOJTであり会社の教育制 度というよりは配属された部門の方針に左右される。
参考:openwork 「働きがい・成長」
住友ベークライトは、部門を超えたメンバーと一つのチームとして仕事をする中で信頼できる人間関係を作り上げることができることが魅力です。教育は会社全体としての方針は特になく、部門によって異なるそうです。
【住友ベークライトはやばい?】③:退職検討理由
住友ベークライトの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
待遇面ではほとんど不満はなかったが、何より転勤が多いことが自分の中では耐えられなかった。事業所が全国各地にあり、人によっては2,3年で各所を転々としたりなど頻繁に移動があるため、これでは人生設計が立てられないと思い退職を検討した。
参考:openwork 「退職検討理由」
住友ベークライトは全国各地に事業所があるため、転勤が多くなる場合もあるそうです。できるだけ転勤を避けたいという人にとっては向いていないかもしれません。
【終わりに】住友ベークライトの内定獲得方法について
本記事では、住友ベークライトがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、住友ベークライトは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
住友ベークライトの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。