【ニコンはやばい?】年収・潰れる?・採用大学・業績・将来性など

今回は、ニコンの年収・潰れる?・採用大学・業績・将来性等の評判について解説します。
ネット上では「ニコン やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、ニコンの業績や市場環境、労働環境面から「ニコン やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【ニコンはやばい?】会社概要

まず、ニコンの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
株式会社ニコン(英語名 NIKON CORPORATION)
馬立 稔和
1917年(大正6年)7月25日
〒108-6290 東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟
連結社員数 18,437名(2022年3月末時点)
単独社員数 4,174名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
主な事業内容は光学機械器具の製造、ならびに販売です。
下記5つに分類することができます。
・映像事業
長い歴史で磨き上げたノウハウとテクノロジーから生まれるカメラの製造/販売や、映像をシェアするためのアプリケーションやオンラインサービスなどを展開。
・精機事業
液晶パネル・有機ELパネルを製造するFPD露光装置や、半導体を製造する半導体露光装置の開発・製造を通じて、超スマート社会の実現を牽引。
・ヘルスケア事業
生命科学や医療の分野に、ライフサイエンスソリューション、アイケアソリューション、細胞受託生産ソリューションを提供し、世界中のクオリティ・オブ・ライフ向上に貢献。
・コンポーネント事業
光学素材・部品、アクチュエータ、光加工機、宇宙に関わる最先端技術などで、科学技術や産業・社会の発展に貢献。
・産業機器事業
多様な計測ニーズに応えるトータル計測ソリューションで、最先端の製造プロセス整備に貢献。また、最先端技術を応用したメガネレンズで、人々に快適な視界を提供。これらの事業をグローバル市場に展開しています。
モノの製造/販売だけでなく、インターネットを活用した事業も展開しており、安定した事業運営を保っています。
参考:シューカツFAQ「【ニコンの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:ニコン「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。ニコンは東京証券取引所の東証プライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め18,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「ニコン やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【ニコンはやばい?】業績
ニコンの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:ニコン 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
ニコンは、2022年3月期において売上高約3,486億円/当期純利益約293億円となっています。
ニコンは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、ニコンの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年3月期末時点で約49.9%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもニコンの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででニコンは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、ニコンの将来性について記載します。
【ニコンはやばい?】将来性
ニコンの業績に影響を及ぼすと考えられるデジタルカメラ・ビデオカメラ市場は、下記の通り推移すると考えられます。
デジタルカメラ・ビデオカメラの市場動向
参考:Nikkei Compass「デジタルカメラ・ビデオカメラ」
ミラーレス、動画撮影も充実
レンズ一体のコンパクト型は、高倍率ズームや防水などの特徴がある機種以外の市場は下げ止まらず、多くのメーカーが撤退した。18年にはカシオ計算機が一般消費者向けコンパクトデジタルカメラ事業から撤退した。オリンパスは、デジタルカメラを中心とする映像事業を分社化、その後譲渡した。
かつてレンズ交換式の主力だった一眼レフではニコン、キヤノンが市場を二分してきたが、最近では一眼レフからファインダーやミラーなどの光学部品を省いた「ミラーレス」タイプでソニーやパナソニックが先行し、18年秋からキヤノン、ニコンも参入、市場が活気づいた。ニコンは2019年度に、中価格帯のミラーレスカメラ新製品を投入。先行する20万~40万円台の機種よりも手ごろな10万円台の価格に設定している。(2023/04/08調査)
デジタルカメラ・ビデオカメラ市場はビジネスモデルの変革がありながらも堅調に推移しており、ニコンの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【ニコンはやばい?】年代別年収
ニコンの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:ニコン 会社HP「有価証券報告書」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもニコンの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【ニコンはやばい?】福利厚生
ニコンの福利厚生は下記のとおりです。
健康保険加入、健康診断、退職金制度、確定拠出年金制度、産前産後休暇、育児休暇制度、育児・介護時短制度、介護休暇制度、家賃補助、慶弔金制度、在宅勤務制度、リフレッシュ休暇制度、スーパーフレックスタイム制度、資格取得奨励金制度、同好会、保養所、社内催事
参考:ニコン「福利厚生」
ニコンは、退職金制度や資格取得奨励金制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、産前産後休暇や育児休暇制度はもちろん、育児による時短制度や在宅勤務制度もあるため、子育てと仕事を両立したい人にも嬉しい環境だといえるでしょう。
【ニコンはやばい?】激務
ニコンの平均残業時間は約23時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、ニコンの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもニコンの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【ニコンはやばい?】採用大学
ニコンの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【ニコンはやばい?】広報
ニコンの広報媒体はこちらです。
ニコンの新卒採用に関する情報や、ニコンの事業内容・魅力など、ニコンの内定を目指す就活生にとっては心強いコンテンツをたくさん発信しています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【ニコンはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、ニコンの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、ニコンで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【ニコンはやばい?】①:ワークライフバランス
ニコンのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
開発製品のタイミングにより繁忙期はあるが、比較的ワークライフバランスは整っている方だと思う。 自分が入社する前の昭和世代の働き方が普通の時代には、残業100時間が当たり前という時代があったようだが、今はあまりない。ただ世間でも言われていることだが、 リモートワークが浸透してきたことによりオンとオフの境界が曖昧で、人によっては残業時間が増えてしまっている人もいる様子。 休暇については夏休みとお盆休みがあり、有給も取ることが奨励されているため、休みは多い。 夏は休みが多すぎて仕事が止まってしまうので、計画的にこなさないと秋に苦労することになるが、この辺は慣れてくると上手く計画できることになる。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
ニコンは夏休みとお盆休み、さらには有給もしっかりと取れる環境があります。忙しさは時期にもよりますが、プライベートと仕事の両立も概ね問題ないと言えるでしょう。
【ニコンはやばい?】②:働きがい・成長
ニコンの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
成長・キャリア開発 : 文系・経営系の教育体系・制度は比較的充実していたかも知れない。 職級ステージ毎の社外機関講師による義 務研修が制度化されている。 ある程度のステージ以上では定時制のビジネススクールMBA単科生コースや社外 英語講師によるビジネス会話・交渉術の専用出張講座ほかの義務履修もあった。 一方、技術系の教育体系 制度が各職場任せ、 かつバブル世代による前世代遺産の囲い込み・既得権益化で、 若手のスキルアップが一子相伝のようなOJTしか無い場面が多かった。 そのため後任の育成の成果は、中身を 伴わない肩書と経験年数しか残らず、 組織ノウハウの劣化が進んでいた。 ただし、外部の技術教育や通信添削・オンライン講座が低予算ながら所定条件下で申告制にて受講可能のため、 有志がそれらを自発的に見つけ て受講し、独学的に新旧技術のスキルアップすることは可能。 小生を含め、一部のテクニカルリードを取れてる社員はこれを活用。
参考:openwork 「働きがい・成長」
ニコンは文系・経営系の教育制度がしっかりしている点が魅力のひとつです。また申請すれば外部の技術教育や通信添削・オンライン講座が受講できるため、スキルアップも望めます。
【ニコンはやばい?】③:退職検討理由
ニコンの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
このまま働き続けても、 今後個人の市場価値が上がらないのではと感じたため。 最新のテクノロジーや、業界、トレンドに触れて仕事をしたい方にとっては不向き。 若手の頃から経験を積み市場価値を上げるために転職したいと考える。
参考:openwork 「退職検討理由」
ニコンは、最新技術やトレンドに触れて仕事をしたい人には向いていないかもしれません。またニコンにおいて若いうちから経験を積むことは難しいようです。
【終わりに】ニコンの内定獲得方法について
本記事では、ニコンがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、ニコンは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
ニコンの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。