今回は、三井住友銀行の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。

ネット上では「三井住友銀行 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか？

本記事では、三井住友銀行の業績や市場環境、労働環境面から「三井住友銀行 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。

【三井住友銀行はやばい？】会社概要

まず、三井住友銀行の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。

事業内容は下記のとおりです。

三井住友銀行は、みずほ銀行、三菱UFJ銀行と並ぶ、3大メガバンクの一つです。誰しもが名前を知っている銀行だといえるでしょう。2001年に住友グループの住友銀行と、三井グループのさくら銀行が合併して設立されました。主な事業内容は以下の通りです。

当行
当行の本店および国内・海外支店等が、預金業務、貸出業務、商品有価証券売買業務、有価証券投資業務、内国為替業務、外国為替業務、社債受託および登録業務、金融先物取引等の受託業務、証券投資信託の窓口販売業務等を行っています。

関係会社
国内
（株）SMBC信託銀行、PayPay銀行（株）が、国内で預金業務、貸出業務等銀行業務を、SMBC信用保証（株）が、国内で当行の取り扱う住宅ローン等に対する信用保証業務を行っています。PayPay銀行（株）はインターネット専業銀行です。
海外
SMBCバンクインターナショナル、三井住友銀行（中国）有限公司、ブラジル三井住友銀行、マニュファクチャラーズ銀行、ロシア三井住友銀行、インドネシア三井住友銀行、マレーシア三井住友銀行が、海外で預金業務、貸出業務等銀行業務を行っています。

引用：三井住友銀行「事業内容」

参考：シューカツFAQ「【三井住友銀行の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」

参考：三井住友銀行「会社概要」

ここまでの情報を踏まえると。三井住友銀行は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め58,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。

続いて、業績の観点から「三井住友銀行 やばい」の真偽を掘り下げていきます。

【三井住友銀行はやばい？】業績

三井住友銀行の過去6年間の業績は、下記の通りになります。

参考：三井住友銀行 会社HP「有価証券報告書」
（※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て）

三井住友銀行は、2022年3月期において売上高約29,904億円/当期純利益約5,682億円となっています。

三井住友銀行は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。

また、三井住友銀行の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。

（参考：売上高/当期純利益とは）

売上高：売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している

当期純利益：当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している

参考：Money Forward クラウド会計「売上高とは？意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」

続いて自己資本比率に関しても、2022年3月期末時点で約3.75％であり、他人資本（主に借入金などの負債項目）が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。

（参考：自己資本比率とは）

自己資本比率＝純資産/総資産で算出

自己資本比率：自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何％を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい

参考：doda「自己資本比率とは？業種別では何％くらいが目安なの？」

下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても三井住友銀行の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。

業種	自己資本比率
建設業	39.5％
製造業	45.6％
情報通信業	58.6％
運輸業、郵便業	36.3％
卸売業	38.3％
小売業	36.7％
不動産業、物品貸借業	32.7％
宿泊業・飲食サービス業	14.4％
サービス業（ほかに分類されないもの）	44.9％

ここまでで三井住友銀行は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。

次に、三井住友銀行の将来性について記載します。

【三井住友銀行はやばい？】将来性

三井住友銀行の業績に影響を及ぼすと考えられる都市銀行市場は、下記の通り推移すると考えられます。

都市銀行の業界概要

貸し出しシェアは５割超　利上げで外債含み損膨らむ都市銀行とは大都市を中心に全国規模で活動する銀行を指す。全国銀行協会（東京・千代田）はメガバンクと呼ばれる三菱ＵＦＪフィナンシャルグループ（ＭＵＦＧ）、三井住友フィナンシャルグループ（ＦＧ）、みずほフィナンシャルグループ（ＦＧ）傘下の三菱ＵＦＪ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行（３メガ銀）のほか、りそなホールディングス（ＨＤ）傘下のりそな銀行、埼玉りそな銀行を加えた４グループの５行を都市銀行としている。これに信託銀行専業の三井住友トラスト・ホールデンングス（ＨＤ)を加えて５大銀行グループと呼ぶことが多い。
業務は預金、貸付、為替の伝統的な３分野が柱。債券や株式の運用、Ｍ＆Ａ（合併・買収）仲介、資産流動化支援などによる手数料収入も収益の柱になっている。幅広い業種への貸し出しがあり、融資枠も大きいため、日々の資金のやり取りをするコール市場では資金の取り手になる。(2023/06/08調査)

参考：Nikkei Compass「都市銀行」

都市銀行市場は堅調に推移しており、三井住友銀行の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。

【三井住友銀行はやばい？】年代別年収

三井住友銀行の平均年収推移は下記のとおりです。

参考：三井住友銀行 会社HP「有価証券報告書」

また、年代別の平均年収は下記のとおりです。

2013	832万円
2014	844万円
2015	830万円
2016	815万円
2017	810万円
2018	820万円
2019	829万円
2020	842万円
2021	827万円

参考：年収マスター「三井住友銀行」

また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。

参考：国税庁「民間給与実態統計調査結果」
（※千円以下は切り捨てで記載）

日本全体の平均年収と比較しても三井住友銀行の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。

【三井住友銀行はやばい？】福利厚生

三井住友銀行の福利厚生は下記のとおりです。

社会保険完備（健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険（労災））
施設：独身寮、社宅あり
両立支援制度：育児休業制度、介護休業制度、退職者再雇用制度等、各種制度あり

参考：リクナビ「リクナビ　採用HP」

三井住友銀行は、育児休業制度や介護休業制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。

また独身寮や社宅などの施設が用意されているところも魅力のひとつです。

【三井住友銀行はやばい？】激務

三井住友銀行の平均残業時間は約31.8時間/月です。

また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、三井住友銀行の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。

同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。

参考：MONOist 「キャリアニュース」

さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。

出典元：⽇本の残業時間 定点観測　OpenWork　働きがい研究所

他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても三井住友銀行の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。

【三井住友銀行はやばい？】採用大学

三井住友銀行の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。

是非お読みください。

【三井住友銀行はやばい？】広報

三井住友銀行の広報媒体はこちらです。

事業内容や理念を紹介したCMのほか、採用に関する動画もあり、企業理解を深めるために役立ちます。

就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。

【三井住友銀行はやばい？】口コミ・評判について

ここまで、三井住友銀行の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。

最後に、三井住友銀行で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。

【三井住友銀行はやばい？】①：ワークライフバランス

三井住友銀行のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。

最近は働き方改革の影響を受け、 有休を8割消化することはマストになっている。 また、 残業も月45時間を超 えないよう早帰り日や早帰り週の設定の推奨がされいる。 勤怠登録はパソコン稼働時間のログが管理されており、ログと大幅に乖離のある登録はできないようになって いる。 本部では在宅勤務をしている従業員も多く、 在宅勤務時の離席含め非常に柔軟に働くことができる様子だが、 営業部にいる従業員にはそのような柔軟な働き方はない。 総合的に見れば、 ワークライフバランスはとりやすい環境にあると言える。

参考：openwork 「ワーク・ライフ・バランス」

三井住友銀行は働き方改革の影響もあり、有給消化や残業時間の削減などが積極的に進められているようです。ワークライフバランスについては申し分ないといえるでしょう。

【三井住友銀行はやばい？】②：働きがい・成長

三井住友銀行の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。

働きがい : 営業店だったので細かく厳しく指導されたが、 銀行業務の基礎や社会人としてモラルが確実に身についた。 成 果や前向きな姿勢 (資格取得やミーティングでの姿勢、 発言等) はきちんと評価されて、チャンスがあれば希望 の部署にも異動ができる

成長・キャリア開発 : 長い会社の歴史の中で継承された人材育成ノウハウが根付いているので、 金融事務の考え方や基本、 リスク管 理が身につき、どこへ転職してもやっていけるスキルが身につく。 ある程度在籍すれば良い職務経歴となる。

参考：openwork 「働きがい・成長」

三井住友銀行は、成果や前向きな姿勢がきちんと評価されるため、やりがいを感じやすいようです。また人材育成ノウハウがしっかりしているため、他でも通用するスキルが身に付き、良い職務経歴につながるとのことです。

【三井住友銀行はやばい？】③：退職検討理由

三井住友銀行の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。

良くも悪くも伝統的な企業で、 働く人の意識や意欲もかなり差がある。革新的なことや効率化に対し拒否反応 が出るベテランも少なくなく、古典的な仕事の回し方が常態化している。また組織が大きすぎるので、本部か ら遠く離れた末端の部店の現状は伝わらず、 本部が掲げる理想だけが一人歩きしている。 一般職廃止といえど名前が総合職となっただけで待遇面は何も変わらず、 キャリアの選択肢が増えると言いな がら職種転換のハードルはいぜん高く、外面を良くしただけという印象。

参考：openwork 「退職検討理由」

三井住友銀行は、良くも悪くも伝統を重んじる社風であるため、働きづらさを感じる人もいるようです。また組織が大きすぎるために、末端の部店の現状が上に伝わりづらいという難点もあるようです。

【終わりに】三井住友銀行の内定獲得方法について

本記事では、三井住友銀行がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。

総合的に判断すると、三井住友銀行は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。

三井住友銀行の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。