【住友ファーマはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、住友ファーマの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「住友ファーマ やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、住友ファーマの業績や市場環境、労働環境面から「住友ファーマ やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【住友ファーマはやばい?】会社概要
まず、住友ファーマの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
住友ファーマ株式会社株式会社(英語名 Sumitomo Pharma Co., Ltd.)
野村 博
1897年(明治30年)5月14日
東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー(〒103-6012)
連結社員数 3,054名(2022年12月末時点)
単独社員数 6,816名(2022年12月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
事業内容は、大きく分けて4つあります。
・医薬品事業:精神神経領域、がん領域および再生・細胞医薬分野を重点領域とし、優れた医薬品の継続的な創製を目指す。また、感染症領域に取り組み、グローバルヘルスにも貢献。
・フロンティア事業:「求められる健やかさ」を医薬品のみで実現することが困難な時代の到来を見据え、デジタルトランスフォーメーション(DX)の技術も活用しつつ医薬品以外の新たなヘルスケアソリューションの提供を目指す
・食品素材・化成品事業:世界で最初に事業化に成功した「グリロイド」を中心とする多糖類や、スープ・ブイヨンといった調味料など、食品の製造に用いられる高品質で安全な各種食品素材・食品添加物の開発・販売を行う。
・動物用医薬品事業:犬・猫を中心としたコンパニオンアニマルをはじめ、牛や豚、鶏、馬、魚なども対象とした動物用医薬品などを販売。また、動物用細胞医薬品の事業化を目指している。上記のように住友ファーマグループは、医薬品事業を中核事業とし、その他の事業として、医薬品以外の新たなヘルスケアソリューションの提供を目指すフロンティア事業や、食品素材・化成品事業、動物用医薬品事業を展開しています。
医薬品事業では、アメリカの持株会社であるスミトモファーマ・アメリカ・ホールディングス・インクのもと、サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクが医療用医薬品の製造および販売を行っています。
参考:シューカツFAQ「【住友ファーマの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
中国では住友制葯(蘇州)有限公司が医療用医薬品の製造(小分包装)および販売を行っています。
参考:住友ファーマ「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。住友ファーマは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め6000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「住友ファーマ やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【住友ファーマはやばい?】業績
住友ファーマの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:住友ファーマ 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
住友ファーマは、2022年3月期において売上高約5,600億円/当期純利益約564億円となっています。
住友ファーマは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、住友ファーマの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年3月期末時点で約46.5 %であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても住友ファーマの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで住友ファーマは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、住友ファーマの将来性について記載します。
【住友ファーマはやばい?】将来性
住友ファーマの業績に影響を及ぼすと考えられる医療用医薬品市場は、下記の通り推移すると考えられます。
医療用医薬品の市場動向
参考:Nikkei Compass「医療用医薬品」
製薬8社、創薬へデータ相互開放
基礎研究段階の新規物質が実際の医薬品として承認される確率は約3万分の1とされ、臨床試験(治験)にたどり着いても有効性や安全性が確認・証明されなければ開発が中止される場合もある。このため、各社が重視しているのが「パイプライン(開発候補品)」の整備。パイプラインの不足部分を補い、継続的に新薬を供給するための体制を構築する「ポートフォリオマネジメント」も重要になっており、M&A(合併・買収)や他社から開発候補品の権利を取得するライセンス契約もこれを基準に進めるケースが多い。
医療用医薬品市場は新興国などで引き続き拡大が見込める一方、先進国では高齢化の進展などを受けて医療費を抑制する動きが強まり、成長が鈍化する見通し。国内でも後発医薬品への切り替えや薬価制度の見直しなどの抑制策が進むとみられる。政府は想定以上に販売額が増えた製品などに、薬価を最大50%下げられる「特例拡大再算定」を導入。2021年度からは薬価改定を毎年すると決めるなど、製薬会社に厳しい状況が続いている。23年度予算で薬価は48%の品目で価格が引き下げられた。(2023/04/05調査)
医療用医薬品市場は堅調に推移しており、住友ファーマの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【住友ファーマはやばい?】年代別年収
住友ファーマの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:住友ファーマ 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
住友ファーマの20代の想定平均年収は645万円、30代の想定平均年収は911万円でした。 住友ファーマの初任給はおよそ40万円と推定されます。
参考:年収チェッカー「ブラザー工業」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても住友ファーマの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【住友ファーマはやばい?】福利厚生
住友ファーマの福利厚生は下記のとおりです。
住友ファーマでは、社員の生活面をサポートするために、様々な福利厚生制度を実施しています。
転勤等の際には、「社宅制度」によって、住居の選択や費用負担等、新勤務地での住居に関してサポートを行っています。
休日・休暇のレクリエーションや家庭生活に関するサポートは、「カフェテリアプラン」によって、個々人のライフスタイルやニーズに合わせてサポートが受けられる仕組みを実施しています。「カフェテリアプラン」は、様々なジャンルで数多く設けられているメニューの中から、1年毎に付与されるポイントを使って、自分自身で受けたいサービスや補助を選ぶことができる仕組みです。
休暇・休業制度については、年次有給休暇の他、結婚や配偶者の出産等の休暇、勤続5年以上の社員に対して35歳から5年毎に付与する「リフレッシュ休暇」、また、育児や家族の介護、病気療養といった場合に長期間仕事を離れることができる休業制度を実施しています。
当社は、こうした各種の制度によって、社員が安心して働くことができる環境を整えています。カフェテリアプラン
メニュー例
保育園・託児施設利用補助
参考:住友ファーマ「新卒採用情報」
宿泊費用補助
人間ドック補助(本人・家族)
通信教育費補助
資格取得費用補助
入院差額ベッド代補助
介護サービス利用補助
スポーツ施設利用補助
財形住宅貯蓄補助
住友ファーマは、リフレッシュ休暇や長期休業制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、カフェテリアプランにょって休日のレクリエーションや家庭生活に関する様々なサポートが受けられることも魅力のひとつです。
【住友ファーマはやばい?】激務
住友ファーマの平均残業時間は約23時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、住友ファーマの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても住友ファーマの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【住友ファーマはやばい?】採用大学
住友ファーマの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【住友ファーマはやばい?】広報
住友ファーマの広報媒体はこちらです。
住友ファーマのルーツを知れる動画のほか、住友ファーマの「人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する」という理念をより深く理解できるようなCM動画もあります。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【住友ファーマはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、住友ファーマの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、住友ファーマで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【住友ファーマはやばい?】①:ワークライフバランス
住友ファーマのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
担当部署によるが、営業職ではワークライフバランスがよく、プライベートの両立はしやすいと思う。 有給消 化率も割と高く、取得しやすく取得の際に理由を述べる必要はない。 休日出勤も月1回あるかないか。 会議等を除き、基本的に仕事のスケジューリングは自分自身ですることが多いので、調整もしやすい。1チー ム10-15人程度いるので、 自身が対応できない場合でも上司、同僚などが対応してくれる場合もありバランス が取れている。 会社としてもライフワークバランスを推しており、 有給取得率や男性の育休取得を推奨しており、ここ数年で は男性の育休取得が増えてきているように感じる一方で育休などにばかり目が向きがちで、 介護による制度は あまり整っていないように感じている。 有給は1年間で20日程度あり、 だいたいの社員が7割から8割くらいは使っている印象があり、どの上司であ ったとしても有給を使うことに否定的な上司はいないように感じていると共に上司自身もよく有給を使ってい るため、部下も取りやすい雰囲気を作ってくれている。 有給取得率が低い社員には、ちゃんと休むように連絡 が来る場合もある。 総じて、ワークライフバランスが良く、 その点では働きやすい環境かと思います。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
住友ファーマは、会社全体としてワークライフバランスを重視しています。そのため、自分のプライベートに合わせて仕事のスケジュールを組むことができる環境が整っており、多くの人にとって働きやすいようです。
【住友ファーマはやばい?】②:働きがい・成長
住友ファーマの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい: 個人的には社員の成長を後押しするような人事であったように感じる。 やる気のある社員にとっては挑戦しが いがある。一方、 やる気のない社員に対しては特に会社は積極的にサポートするわけではない。
成長・キャリア開発: 研究所在籍時に学会発表や論文投稿もさせてもらい、 研究者として成長させてもらえた。 その後、別の部署に 移り、そこでもまた様々なことを経験させてもらい、統括部門に異動し、プロジェクトをリードするまでに至 った。大変感謝している。
参考:openwork 「働きがい・成長」
住友ファーマは、やる気がある社員にはチャレンジできる機会が多く与えられるため、働きがいはあるといえるでしょう。また人材育成にも力を入れているようで、成長できる制度や環境も整っているようです。
【住友ファーマはやばい?】③:退職検討理由
住友ファーマの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
・配属先の営業所次第ではあるが、内資の特徴をそのまま凝縮したような会社であった。無駄な会議や異常に 厳しい上下関係などがあった。 基本、朝は直行だが、 出勤したか自宅まで車チェックのため、 上司が確認に来 こともあった。 徐々に改善傾向にあるものの、 まだまだ難しいと思った。
参考:openwork 「退職検討理由」
・新薬の開発力に不安を感じていました。 自社品が少なく、 今後の成長戦略が不透明であった。 厳しい会社環 境のため、昇格も年々厳しくなっていた。
住友ファーマは、営業所にもよりますが、厳しい上下関係があるケースもあり、ストレスを感じる人もいるようです。また昇格が年々厳しくなっているという声もあります、
【終わりに】住友ファーマの内定獲得方法について
本記事では、住友ファーマがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、住友ファーマは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
住友ファーマの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。