【DICはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・業績・ホワイトなど

今回は、DICの年代別年収・採用大学・将来性・業績・ホワイト等の評判について解説します。
ネット上では「DIC やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、DICの業績や市場環境、労働環境面から「DIC やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【DICはやばい?】会社概要

まず、DICの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
DIC株式会社(英語名 DIC Corporation)
猪野 薫
1937年3月15日 (昭和12年)
〒103-8233 東京都中央区日本橋三丁目7番20号 ディーアイシービル
連結社員数 22,743名(2022年12月末時点)
単独社員数 3,744名(2022年12月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
・パッケージング&グラフィック:印刷インキだけでなく、接着剤や包装材料など、アジアなど新興国で大きな成長を続けるパッケージ用途に広く材料とソリューションを提供
参考:シューカツFAQ「【DICの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
・カラー&ディスプレイ:液晶材料やカラーフィルタ用有機顔料など、ディスプレイに欠かせない素材製品、化粧品用顔料や天然系着色料など、安全で人にやさしい素材を提供
・ファンクショナルプロダクツ:社会的課題となっている環境問題の解決や、最先端のエレクトロニクス製品などを支える
コーティング材料やコンポジットといった様々な機能を持った製品を提供
・新事業・開発製品:「エレクトロニクス」「オートモーティブ」「次世代パッケージング」「ヘルスケア」の4つの重点領域において、社会課題と社会変革を起点とした新たな事業の創出に着手
参考:DIC「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。DICは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め25,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「DIC やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【DICはやばい?】業績
DICの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:DIC 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
DICは、2022年12月期において売上高約1兆542億円/当期純利益約176億円となっています。
DICは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、DICの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2022年12月期末時点で約30.7%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもDICの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででDICは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、DICの将来性について記載します。
【DICはやばい?】将来性
DICの業績に影響を及ぼすと考えられるインキ市場は、下記の通り推移すると考えられます。
インキの業界概要について
経産省・生産動態統計によると、印刷インキの国内出荷額は、リーマン・ショック(2008年)前に3300億~3400億円で推移してきたが、2009年に3000億円を割り、2010年はいったん3000億円を回復したもの2011年以後、3000億円をやや下回る水準が続いた。新聞インキの低迷が続く一方で、食品包装材などに使われるグラビアインキは、食品の個別包装の普及で需要が拡大している。
参考:Nikkei Compass「塗料・インキ」
日本塗料工業会によると、22年の合成樹脂塗料販売額は5.1%増の5182億円。内訳は溶剤系が4.3%増、水系が7.8%増、無溶剤系が5.1%増。(2023/04/23調査)
インキ市場は堅調に推移しており、DICの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【DICはやばい?】年代別年収
DICの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:DIC 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は506万円で、 30~34歳になると583万円と平均年収が77万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると664万円で、40~45歳になると710万円、40~45歳になると759万円となります。 そして、50~54歳になると820万円、55~59歳になると819万円となります。
※こちらの試算は、DIC株式会社が発表をしている有価証券報告書と、厚生労働省が発表をしている 賃金構造基本統計調査を元に試算をしています
参考:年収チェッカー「DIC」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもDICの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【DICはやばい?】福利厚生
DICの福利厚生は下記のとおりです。
福利厚生
参考:DIC「採用情報」
DIC企業年金基金、DIC福祉基金、財形貯蓄制度、従業員持株会、寮、社宅、社員クラブ、保養所、スポーツ施設、各事業所に食堂・医務室、各事業所に文化・体育サークル等あり
DICは、財形貯蓄制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。また、社員寮について会社保有物件は月13,600円、借り上げ物件は月16,000円で住めるそうです。
【DICはやばい?】激務
DICの平均残業時間は約18時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、DICの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもDICの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【DICはやばい?】採用大学
DICの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【DICはやばい?】広報
DICの広報媒体はこちらです。
YouTubeでは、DICの企業ブランドCMに起用されている女優の吉岡里帆さん出演の動画が多数、公開されています。また会社や事業について知識を深められますので、就職を少しでも考えている人は一度は見ておいた方がいいと思います。
【DICはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、DICの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、DICで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【DICはやばい?】①:ワークライフバランス
DICのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
交代勤務者は有給や突発的な欠勤による早出・残業が発生するため、月に1日から2日は長時間労働が発生する。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
部署によって残業時間はバラバラ。少ない部署は一桁。多い部署は30〜40時間している。
交代勤務者は夜勤明けと次の日が公休日のため、休日の満足度はかなり低い。
しかし日勤から準夜勤、準夜勤から夜勤の間は約22時間空くため、そこを休みとカウントできるかでプライベートの充実度は大きく変わると感じる。
ちなみに交代勤務者と日勤者で年間休日が10日違いがある。
若い時は続けられるが、子育てなどが発生すると、厳しいと感じる。
DICでは、部署、交代勤務か日勤か、またどのような働き方を好むかなどで残業や休日に関する満足度が変わってくるようです。ただ、ホワイト企業であることは間違いなさそうです。
【DICはやばい?】②:働きがい・成長
DICの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
それなりに優秀であれば、大きなプロジェクトに参加できるチャンスは多く働き甲斐は一定以上にあると思います。しかしながら大規模になればなるほど、人員が足りておらず、残業が増える。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
様々な研修プログラムや資格取得に対する支援があり、自分自身がどのようなキャリア形成をしたいかというビジョンがあればそのビジョンに対して実現するためのツール(研修プログラムや資格取得における補助、通信教育、オンラインなど)は揃っていると思う。
DICでは、働きがいがあるもののその分、規模が大きいプロジェクトでは人が足りず残業が増える傾向である。キャリア形成には有利であることが伺えます。
【DICはやばい?】③:退職検討理由
DICの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
GM(部長)クラスと若手とで時間の進みの感覚があまりにも乖離しすぎており、入社時に配属された部署で何年も人事異動がなく業務内容が変わらないということがあり、業務の経験の幅が広がらず退職するということが散見される。
参考:openwork 「退職検討理由」
DICでは、いわゆる定期的なジョブローテーションは行われていないようです。業務知識などは深堀りしていける環境のようですが、さまざまな仕事を経験してキャリアを積むかたちではなさそうです。
【終わりに】DICの内定獲得方法について
本記事では、DICがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、DICは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
DICの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。