【農林中央金庫の採用大学】就職難易度・採用倍率・学歴フィルター・内定獲得のための対策方法について解説

今回は、農林中央金庫の採用大学や就職難易度、学歴フィルターについて解説します。
農林中央金庫は、JAバンク・JFマリンバンク・JForestグループ出資の全国機関という立ち位置のため、堅い企業を狙う就活生に人気で、採用大学や就職難易度、学歴フィルターの有無について把握しておくことが重要です。
また、内定獲得のための対策方法についても記載しているので、是非最後までお読みください。
【農林中央金庫の採用大学】会社概要

基本情報
まず、農林中央金庫の会社概要を下記に記載します。
基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
参考:農林中央金庫「企業ホームページ」
農林中央金庫は 食農ビジネス/リテールビジネス/投資ビジネス という3つのビジネス領域の事業を展開しています。
食農ビジネスでは、生産からはじまり加工・流通・外食・消費までの過程での担い手育成/経営高度化/企業価値向上/海外展開などの取り組みに対し、付加価値をより上げるために融資や出資というかたちで必要な資金提供を行っています。
リテールビジネスでは、JAと信用農業協同組合連合会と共にJAバンクを。JFと信用漁業協同組合連合会と共にJFマリンバンクを展開し、資金貸付やローン貸付、共済・保険、投資信託などのサービスを行い、農業・漁業に従事する人々の事業・生活を後方からバックアップしているのです。
投資事業では先述したJAバンクとJFマリンバンクの資金を投資して、運用し、安定収益を確保し、運用で得た利益を会員に還元しています。
農林中央金庫では集中投資ではなく、ニューヨーク、ロンドン、シンガポールなどの市場でリスク・リターンを分散させる投資を行っています。
現在、そしてこれからの時代に向けて、わたしたちが担う役割として主軸に置くのは「食農ビジネス」「リテールビジネス」「投資ビジネス」の3つのビジネス領域です。これからの農林水産業の成長産業化に向けて、全力で取り組んでいます。
引用:農林中央金庫「事業紹介」

経営理念
農林中央金庫の経営理念は、志望動機において他社との差別化を図る時に使える要素の一つなので、一度目を通すようにしましょう。
農林水産業者の協同組織を基盤とする全国金融機関として、JA(農協)、JF(漁協)、JForest(森組)など会員のみなさまのために金融の円滑を図ることにより、農林水産業の発展に寄与し、もって国民経済の発展に資する
引用:農林中央金庫「基本的使命」
平均年収
農林中央金庫の平均年収は768万円と言われており、職種で分けると下記のとおりです(134人の回答)。
平均 | 768万円 |
営業 | 約790万円 |
総合職 | 約719万円 |
企画 | 約962万円 |
事務 | 約454万円 |
管理 | 約1204万円 |
農林中央金庫は平均的な企業の年収より高く、内定獲得を狙いたい企業です。
では、どのような大学に所属している学生が一番採用されているのでしょうか。
【農林中央金庫の採用大学】採用人数1位は早稲田大学
採用大学
農林中央金庫の採用人数1位は早稲田大学です(2019年)。
1位 | 早稲田大 | 18人 |
2位 | 慶應義塾大 | 8人 |
3位 | 京都大 | 7人 |
4位 | 一橋大 | 5人 |
4位 | 九州大 | 5人 |
6位 | 大阪大 | 4人 |
6位 | 中央大 | 4人 |
過去の採用大学一覧は下記になっており、全国から幅広く採用していることが分かります。
<大学院>
引用:マイナビ2024「農林中央金庫の新卒採用・会社概要」
大阪大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、上智大学、東京大学、東京工業大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、名古屋大学、一橋大学、法政大学、北海道大学、明治大学、明治学院大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学
<大学>
ノートルダム清心女子大学、一橋大学、茨城大学、横浜国立大学、横浜市立大学、岡山大学、学習院大学、関西学院大学、京都女子大学、京都大学、金沢大学、九州大学、熊本学園大学、熊本県立大学、熊本大学、慶應義塾大学、山形大学、共立女子大学、首都大学東京、昭和女子大学、上智大学、新潟県立大学、新潟大学、神戸大学、成蹊大学、成城大学、聖心女子大学、早稲田大学、大妻女子大学、大阪大学、筑波大学、中央大学、東京工業大学、東京女子大学、東京大学、東京理科大学、東北学院大学、東北大学、同志社大学、日本女子大学、武蔵大学、福島大学、法政大学、北海学園大学、北海道大学、名古屋大学、明治学院大学、明治大学、立教大学、立命館大学
採用人数
2022年卒の合計採用人数は92名です。
引用:マイナビ or リクナビ「農林中央金庫の新卒採用・会社概要」
学歴フィルター
続いて、農林中央金庫の学歴フィルターの有無について記載します。
農林中央金庫は過去、幅広い大学から採用している実績があるため、学歴フィルターはないと考えられます。
学歴フィルターについて詳細は下記記事をご覧ください。
採用倍率
農林中央金庫の採用倍率は47倍だと考えられます。
※算出方法:ワンキャリアのお気に入り登録数約4700件/採用人数約100人
参考値として、東洋経済新聞の『内定の競争倍率が高い会社ランキング100』によると、競争率の高い企業の倍率は66倍〜と記載されており、農林中央金庫の採用倍率は高いと考えられます。
採用倍率だけで見ると農林中央金庫への就職は難しそうですが、本当にそうでしょうか?
次に、別の切り口から農林中央金庫の就職難易度について記載していきます。
【農林中央金庫の採用大学】就職難易度は高いが対策すれば内定獲得できる
就職難易度
農林中央金庫の就職難易度は61.0で、有名企業427社の中72位でした。
他企業と比較した時の就職難易度
1位:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン(68.9)
2位:ボストン コンサルティング グループ(66.5)
3位:三菱商事(65.1)
4位:住友商事(64.4)
5位:富士フイルム(64.3)
…
71位:ENEOS(61.1)
72位:農林中央金庫(61.0)
73位:旭化成グループ(61.0)
参考:東洋経済新聞「「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社」
就職難易度の算出は以下の方法で行っています。
企業難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算出した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職判明者が9人以下の企業は除いた。
大学の難易度は、駿台予備学校全国マーク模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト(2020年以前はセンター)利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。
引用:東洋経済新聞「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社」
農林中央金庫の就職難易度は高いですが、過去の採用大学実績を見ても全国各地の大学で採用実績があり、対策を行えば学歴に関係なく内定を獲得することができます。
下記に内定を獲得するまでの選考フローを記載します。
【農林中央金庫の採用大学】選考フロー
農林中央金庫の選考フローは下記記載の通りです。
(※これは都度消してください。企業の新卒採用HPを参考に内々定までのフローを記載してください)
1. ES提出
2. 適性検査
3. 筆記試験
4. グループディスカッション
5. 面接 個別 複数回
6. 内々定
引用:マイナビ2024「農林中央金庫の新卒採用・会社概要」
では、農林中央金庫に内定するためにはどのような対策をすれば良いのでしょうか?
次に、農林中央金庫の内定獲得のための対策方法について解説します。
【農林中央金庫の採用大学】内定獲得のための対策方法
農林中央金庫の選考フローを考慮すると、内定獲得のための対策ポイントは下記4つと考えられます。
下記にそれぞれの対策方法を記載します。
1. エントリーシートの対策
農林中央金庫の内定を獲得する上で一番最初の関門がエントリーシートです。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
2. 筆記試験・適性検査の対策
農林中央金庫の2023年卒における筆記試験・適性検査はWEBテストとされていますので、SPI対策が必要です。
下記記事を参照し、入念に対策を行いましょう。
3. 面接の対策(志望動機・学生時代頑張ったこと)
農林中央金庫の内定を獲得する上で一番重要なのは複数回にわたる面接です。
面接の質問は、志望動機・学生時代頑張ったこと(ガクチカ)に関する質問が9割を占めるため、この2つを中心に対策しましょう。
下記に、農林中央金庫を受ける際の志望動機や学生時代頑張った事の対策方法を解説します。
①志望動機の対策
志望動機は企業や業界の事を深く調べる必要があり、就活生間で差がつきやすい質問となっています。
農林中央金庫の志望動機を考える時のポイントは下記3つです。
Ⅰ.「農林中央金庫で実現したいこと」を伝える
志望動機のベースは「私は○○を実現したい。実現するために農林中央金庫のリソースを使いたい。だから農林中央金庫を志望する。」がおすすめです。
年収や労働環境を理由にしてしまうと、他業界・企業に当てはまる可能性が高く志望度の高さをPRできません。
詳細解説は下記記事をお読みください。
Ⅱ.過去の経験・想いを入れる
「農林中央金庫で実現したいこと」に説得力を持たせるためには、「何故そう思ったのか?」を過去の経験に紐づけて記載する事も重要です。
ただ単に「農林中央金庫に入って○○したいです!」と伝えたとしても、面接官はその想いが本当かどうかを判断できません。
Ⅲ.他社ではなく農林中央金庫である理由を伝える
「他社ではなく農林中央金庫の理由」を明確にすることで、志望度を強くアピールできます。
理由を記載する際は、農林中央金庫が力を入れている事業や地域などを引き合いに出し、説得力を持たせましょう。
詳細解説は下記記事をお読みください。
②学生時代頑張ったことの対策
「学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ)」も頻出質問となっており、優先度高めに対策する必要があります。
農林中央金庫のガクチカを考える時のポイントは下記2つです。
Ⅰ.PRポイントを選定する
闇雲にエピソードを書く前に、まずは「農林中央金庫が求める人材像」を調べましょう。
農林中央金庫が求める人材像を調べた上で、「面接を見据えたPRポイントの選定」を行う必要性があります。
農林中央金庫の求める人材像は下記だと考えられます。

引用:農林中央金庫「新卒採用メッセージ」
私たちは、この解決への近道がない多種多様な課題に、
引用:農林中央金庫「新卒採用メッセージ」
あらゆる知恵と創意工夫、そして努力で対峙し続けています。
どんなにつらくても、どんなに苦しくても
一人ひとりが前を向いて頑張りぬくことが出来るのは
日本の食と自然を守り続けるという意義があるからです。
知識と想像力を駆使して課題解決へと努力していける人、つらくても苦しくても逃げ出さず最後までやりきれる人なら、農林中央金庫でうまくやっていけるのではないでしょうか。
また、農林中央金庫が掲げるブランドステートメントに共感できる人材も農林中央金庫が求める人物像だと考えられます。

上記をアピールできるPRポイントの設定、エピソード選定を行うことで農林中央金庫の内定獲得可能性を上げられると考えられます。
Ⅱ.再現性があるか
ガクチカの成果がすごいかどうかより、「考え方や頑張りのモチベーションは、農林中央金庫に入社してからも再現性があるか?」を人事は確認してます。
インターンで多額の売上を作った経験があったとしても、何も考えずにたまたま売れた場合、商材の違う会社に入った時に同じように活躍できるかわかりません。
下記ポイントを盛り込み、農林中央金庫入社後にも再現性があることを伝えましょう。
詳細については下記記事に記載しているので、お読みください。
4. 農林中央金庫への内定確率を高めるツールの活用
就活系のサービスは多岐に渡りますが、特に農林中央金庫攻略に適したサービスは下記3つです。
①スカウトアプリ
まずは優遇ルート、早期内定獲得の観点でスカウトアプリの活用を推奨します。
農林中央金庫の選考難易度は高く、できれば早期で優良企業に内定し、対策のリソースを農林中央金庫に集中させることが望ましいです。
例:スカウトアプリ経由で大手企業に早期内定⇨残り期間を農林中央金庫含む第一志望群の対策に集中
上記のような就活戦略を実現するのに適したスカウトアプリを下記に紹介します。
※複数アプリの併用を推奨いたします。
⇨リーチできる企業の幅を広げられるためです。
アプリごとに利用企業が異なるため、機会損失を防ぐためにも同時並行での利用を推奨します。
OfferBox:マイクロソフト、資生堂、JCBカード、日産自動車、ニトリ、コクヨ等が利用 ※変動あり
dodaキャンパス:SONY、ベネッセ、三菱自動車、三井住友海上、JTB、NTTドコモ等が利用 ※変動あり
キミスカ:三菱電機、デロイト、キリン、NTTデータ、毎日新聞、Leverages等が利用 ※変動あり
②選考情報掲示板アプリ
続いて選考情報取得の観点でONE CAREERの活用を推奨します。
適性検査やGDの形式、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
就活を効率的に進めるには必須アイテムです。

③JOBTV
最後に企業分析効率化の観点でJOBTVの活用を推奨します。
JOBTVでは企業公式の説明会動画が見放題で、効率的に企業分析を行うことができます。
記事執筆時点で農林中央金庫の登録状況は確認できておりませんが、
電通、KDDI、キリン等が利用している大手中心のサービスですので、今後さらにカバー範囲が広がることが期待されます。
既に1000社以上が登録しており、十分企業分析を効率化できるため活用必須です。

【農林中央金庫の採用大学】終わりに
本記事では、農林中央金庫の採用大学や就職難易度、内定獲得のための対策方法について記載しました。
農林中央金庫の就職難易度は高いですが、全国各地の大学からの採用実績があり、対策をすれば内定を獲得することができます。
入念に対策して内定を勝ち取りましょう。
また、本サイトでは、選考対策に特化した記事を多数掲載しています。
下記におすすめの記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。