【ベネッセコーポレーションはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、ベネッセコーポレーションの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「ベネッセコーポレーション やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、ベネッセコーポレーションの業績や市場環境、労働環境面から「ベネッセコーポレーション やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】会社概要
まず、ベネッセコーポレーションの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
株式会社ベネッセコーポレーション
小林 仁
1955年1月28日
岡山県岡山市北区南方 3−7−17
連結社員数 16637名(2023年3月末時点)
単独社員数 2429名(2020年4月期時点)
事業内容は下記のとおりです。
ベネッセコーポレーションは、ベネッセグループの中でも主に通信教育や生活ジャンルの雑誌の出版などを展開しています。
「こどもちゃれんじ」「進研ゼミ」といった通信教育は有名なので、名前を聞いたことがある人や利用したことがある人は多いのではないでしょうか。
他には「たまごクラブ」「ひよこクラブ」といった育児ジャンルや、「いぬのきもち」「ねこのきもち」といったペット系の雑誌の出版も行っています。
参考:シューカツFAQ「【ベネッセコーポレーションの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:ベネッセコーポレーション「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。ベネッセコーポレーションは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め18000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「ベネッセコーポレーション やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】業績
ベネッセコーポレーションの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:ベネッセコーポレーション 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
ベネッセコーポレーションは、2023年3月期において売上高約4118億円/当期純利益約113億円となっています。
ベネッセコーポレーションは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、ベネッセコーポレーションの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約28.5%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもベネッセコーポレーションの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまででベネッセコーポレーションは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、ベネッセコーポレーションの将来性について記載します。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】将来性
ベネッセコーポレーションの業績に影響を及ぼすと考えられる出版(総合・教育)市場は、下記の通り推移すると考えられます。
出版(総合・教育)の業界概要
参考:Nikkei Compass「出版(総合・教育)」
22年出版市場、4年ぶりマイナス
出版社は、書籍や雑誌などの発行を主要業務とする。出版社は2008年から4000社を下回り、17年には3382社まで減少。その多くが東京に集中している。一人で運営しているような零細出版社もあるが、上位100社ほどが市場の大半を占めている。
印刷出版物の市場規模は縮小が続く。公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所がまとめた2022年の紙と電子を合算した出版市場(推定販売金額)は前年比2.6%減の1兆6305億円と、4年ぶりのマイナスとなった。このうち、このところ巣ごもり需要を受けて2ケタ成長を続けてきた電子出版市場が7.5%増の5013億円。市場の成熟をうかがわせる状況になった。紙の出版物(雑誌・書籍)合計で前年比6.5%減の1兆1292億円と18年連続で減少した。書籍は4.5%減、雑誌は9.1%減と大きく落ち込んだ。文芸書や児童書の伸びが鈍化した。(2023/05/05調査)
出版(総合・教育)市場は堅調に推移しているとは言い切れませんが、ベネッセコーポレーションはさまざまな事業を高く展開しており、今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】年代別年収
ベネッセコーポレーションの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:ベネッセコーポレーション 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。こちらは親会社の平均年収となりますので、参考値として考慮いただければ幸いです。
25~29歳の平均年収は582万円で、 30~34歳になると711万円と平均年収が129万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると858万円で、40~45歳になると937万円、40~45歳になると966万円となります。 そして、50~54歳になると1068万円、55~59歳になると1069万円となります。
参考:年収チェッカー「ベネッセホールディングス」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもベネッセコーポレーションの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】福利厚生
ベネッセコーポレーションの福利厚生は下記のとおりです。
制度・働く環境
ベネッセ最大の資産は
「人財」(=一人ひとりの社員)です。お客さまの「よく生きる」の実現のため、
社員全員が顧客価値を最大化できるよう、
様々な環境・制度を整えています。福利厚生
参考:ベネッセ採用サイト「制度・働く環境」
カフェテリアプランに代表される福利厚生制度は、「いざという時の支援(セーフティネット)」「個人の自助努力促進」「育児・介護支援」を視点に組み立てられ、社員の自立を通じた生活向上の支援、生活リスクに対する備え・支援を行うことで、働きやすい労働環境を提供することを目指しています。
詳細はベネッセコーポレーションのサイトでもご確認いただきたいのですが、教育出版大手というだけありセルフラーニング用プラットフォーム、リスキル休暇、育児休職制度などかなり充実した支援制度も多数用意されており、超優良企業と言えるでしょう。
福利厚生としては、賃貸住宅手当、従業員持ち株会、確定給付年金、定期健康診断が用意されています。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】激務
ベネッセコーポレーションの平均残業時間は約42時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、ベネッセコーポレーションの残業時間は少なめであり、激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較した結果で見ると、ベネッセコーポレーションの残業時間は多めではありますが、激務であるとは言い切れないレベルでしょう。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】採用大学
ベネッセコーポレーションの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】広報
ベネッセコーポレーションの広報媒体はこちらです。
ベネッセ 公式チャンネルでは、会社案内、サステナビリティ推進、対談動画などを公開しています。そのほか、金の盾レベルの大人気チャンネル「しまじろうチャンネル」、進研ゼミ関連チャンネルも多数、運営していたりします。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、ベネッセコーポレーションの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、ベネッセコーポレーションで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】①:ワークライフバランス
ベネッセコーポレーションのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
休みは基本的に週休2日。繁忙期になると1日しか休めないこともあるが振替休日をうまく使い休日を作ることができている。家族を持つ方にはプライベートとの両立がうまく出来る。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
ベネッセコーポレーションは、平均残業時間を見ても忙しいというのは読み取れていましたが、休むときはしっかりと休め、家族の不和を招かない範囲で、ライフ・ワーク・バランスがとれていることがわかりました。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】②:働きがい・成長
ベネッセコーポレーションの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
頑張れば頑張った分だけ評価され、やりがいはあった。自分のアサイン外のことも評価してくれるし、気づく力があれば、いろんな仕事にチャレンジできるよさがあった。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
若いうちからいろんなことに挑戦できるし、毎年同じことをするというのはあり得ない環境なので、必ず成長できる環境だった。
ベネッセコーポレーションは、評価主義で挑戦できる土壌があるようです。またルーティンではなく、様々な仕事に取り組めるようです。
【ベネッセコーポレーションはやばい?】③:退職検討理由
ベネッセコーポレーションの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
上層部、部長以上の固定化が甚だしい。成果を上げない報告だけの部長が多い。なぜなんだ!と机を叩きたくなるほど、部長になると変わってしまう。特に副部長という役職がある部署は注意。部長が働いていない証拠。部長が自分の仕事を副部長に押し付けるだけ。成果は吸い上げられ、責任は曖昧になる。そして、副部長というこれからがある優秀な人材が辞めていく。その手前でも、どこをみて仕事をしているのというのについていずに辞めていく人が多いと考えています。
参考:openwork 「退職検討理由」
でも、どうにかしたいと底辺でがんばっている社員も多いです。いい会社なので、このような上澄の濁りを気にせず、仕事をしてくる人はぜひ門を叩いてください!
上記を取り立ててご紹介すべきか悩みましたが、ベネッセコーポレーションは、いい会社であるという評価は以前から聞いており、退職者の口コミの多さに意外な感じがしたのですが、こういった背景もあるようです。もちろん前向きな退職理由や、慰留を受けた、引き継ぎのサポートなど退職されるのがもったいないなと思える意見も散見できました。
【終わりに】ベネッセコーポレーションの内定獲得方法について
本記事では、ベネッセコーポレーションがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、ベネッセコーポレーションは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
ベネッセコーポレーションの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。