【ブラザー工業はやばい?】年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、ブラザー工業の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「ブラザー工業 やばい」という記載もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、ブラザー工業の業績や市場環境、労働環境面から「ブラザー工業 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【ブラザー工業はやばい?】会社概要
まず、ブラザー工業の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
ブラザー工業株式会社(英語名 BROTHER INDUSTRIES, LTD.)
佐々木 一郎
1934年
〒467-8561 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号
連結社員数 41,215名(2022年3月末時点)
単独社員数 3,867名(2022年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
・プリンティング・アンド・ソリューションズ事業
プリンター、スキャナー、ライター等の製造・販売など
・マシナリー事業
工業用ミシンやガーメントプリンター等の製造・販売など
・ドミノ事業
マーキング機器、デジタル印刷機の製造・販売など
・ニッセイ事業
ギアモータ、高剛性減速機、歯車の製造・販売など
・パーソナル・アンド・ホーム事業
家庭用ミシン、カッティングマシンの製造・販売など
・ネットワーク・アンド・コンテンツ事業
業務用通信カラオケシステム、コンテンツサービスの製造・販売など
参考:ブラザー工業「会社概要」
ブラザー工業は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め41,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
まずは、業績の観点から「ブラザー工業 やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【ブラザー工業はやばい?】業績
ブラザー工業の過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:ブラザー工業 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
ブラザー工業は、2022年3月期において売上高約7109億円/当期純利益約610億円となっています。
ブラザー工業は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、ブラザー工業の売上高・当期純利益の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
ブラザー工業の2203年3月期末時点の自己資本比率は約69.2%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較してもブラザー工業の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ブラザー工業は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、ブラザー工業の将来性について記載します。
【ブラザー工業はやばい?】将来性
ブラザー工業の業績に影響を及ぼすと考えられる複写機・複合機・プリンター市場は、下記の通り推移すると考えられます。
複写機・複合機・プリンターの業界概要について
参考:Nikkei Compass「複合機・プリンター」
複写機・複合機・プリンターなど事務機器の市場は伸び悩みが目立つ。中国、東南アジアなど新興国は緩やかな成長需要が続くとみられるが、先進国向けは頭打ちだ。
国内では、企業の間で携帯端末を使って資料を閲覧・配布するのが当たり前になり、ペーパーレス会議も広がる。紙印刷の必要性がますます低下し、本体・消耗品を販売あるいはリースする従来のビジネスは急速にパイが縮小していくとみられる。IDCジャパン(東京・千代田)は、プリンター機器や印刷用紙・インクなどの消耗品を含むプリント市場への国内支出額が、21年の1兆3937億円から26年には1兆1746億円に減少するとみる。(2023/03/05調査)
プリンター・複合機市場は堅調に推移しており、ブラザー工業の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【ブラザー工業はやばい?】年収
ブラザー工業の平均年収推移は下記のとおりです。
参考:ブラザー工業 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
また、国税庁とブラザー工業の有価証券報告書をもとにJobQが年代別年収を独自で算定すると、20代は466〜652万円、30代は724〜786万円、40代は841〜882万円、50代は915〜928万円となりました。
参考:Job Q「ブラザー工業」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較してもブラザー工業の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【ブラザー工業はやばい?】福利厚生
ブラザー工業の福利厚生は下記のとおりです。
社会保険完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働災害補償保険(労災))
参考:リクナビ「リクナビ 採用HP」
福利厚生:【制度】 カフェテリアプラン制度、持株奨励制度、慶弔慰金、災害見舞金 など
【施設】 ブラザー記念病院、体育館、独身寮、契約スポーツ施設・レジャー施設 など
ブラザー工業は、退職金制度や、有給休暇医制度・長期休暇制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、独身寮は会社から徒歩十分で家賃も格安とのことです。
【ブラザー工業はやばい?】激務
ブラザー工業の平均残業時間は約19.0時間/月です。
勤務時間はコアタイムを採用しており、完全週休2日制で毎週土日、祝日が休日となっています。
また、Vorkersによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、ブラザー工業の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較してもブラザー工業の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【ブラザー工業はやばい?】採用大学
ブラザー工業の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【ブラザー工業はやばい?】広報
ブラザー工業の広報媒体はこちらです。
主にBtoB向けの製品販売を行っているので、商材のイメージが少しつきにくいですが、youtube上では分かりやすい商品紹介や働き方についての様々な動画が挙げられています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【ブラザー工業はやばい?】口コミ・評判について
ここまで、ブラザー工業の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、ブラザー工業で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【ブラザー工業はやばい?】①:ワークライフバランス
ブラザー工業のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
ワークライフバランスが重視されています。有給休暇の取得は奨励されており、働き方に関しても自由度が高いです。テレワークを始め、育児しながらの勤務も比較的しやすい雰囲気です。所属部署にせよ人事部にせよ、基本的に相談ごとには真摯に耳を傾けて頂けます。バリバリ働きたい方から家族のケアが必要な方まで、本人の要望に応じた働き方が可能です。様々な制度が整っていても利用し難い等の雰囲気は無く、好き好きに利用している印象です。また、働きやすくなければライフイベントで社員も離職してしまうなど社員の定着が難しい昨今の労働力確保に関する事情もあるかと思います。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
ブラザー工業は、自身の裁量次第でたくさん仕事をすることも、プライベートを重視することもできるので、ワークライフバランスに優れていると考えられます。
【ブラザー工業はやばい?】②:働きがい・成長
ブラザー工業の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
海外勤務等のスケールの大きな仕事もあれば、地域密着型の業務もありますので、自分にマッチした働きがいが得られると思います。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
部署によります。部署によってはスキルを求められるため、配属後に部署なりの新人研修に時間を割いてくれるところもあります。部署によっては人手を求めているため、雑用から始まるOJTという場所もあります。
さまざまな事業に携わっている会社なので、自分が求めるスキルを面談等でしっかり伝えれば、必ずマッチする配属先もあると思います。自分の意志が1番大切と言えるかと思います。
ブラザー工業は、自身のキャリア像を汲み取った配属面談を行ってくれるとのことだそうです。
【ブラザー工業はやばい?】③:退職検討理由
ブラザー工業の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
部署によって昇進昇格の遅い早いがあり、特に本社系はなぜか優遇されており「なぜこの人が?」といった人物がスピード出世している。
参考:openwork 「退職検討理由」
そのような人物においては特に、異動などで他部門へ移った際に異動先で全く役に立たないというケースも散見される。
一方で実力はあるが上が詰まっているなどの理由でなかなか昇進昇格できない優秀な人材も居るのが実情で、致し方ない部分もあるが、お世辞にも公平な評価ができているとは言い難い。
ブラザー工業は、所謂日系企業であり、昇進などは部門や上司などによると言ったところが難点なようです。
【終わりに】ブラザー工業の内定獲得方法について
本記事では、ブラザー工業がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、ブラザー工業は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
ブラザー工業の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。