今回は、古河電気工業の年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。

ネット上では「古河電気工業 やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか？

本記事では、古河電気工業の業績や市場環境、労働環境面から「古河電気工業 やばい」の真偽を総合的に判断していきます。

【古河電気工業はやばい？】会社概要

まず、古河電気工業の会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。

事業内容は下記のとおりです。

古河電気工業は、「メタル」「ポリマー」「フォトニクス」「高周波」の4分野を中心として事業を展開している非鉄金属メーカーです。具体的には自動車部品、電装エレクトロニクス材料、電子部品、メモリーディスクなどの製品を取り扱っています。また高い技術力をいかし、新たな事業や製品の開発にも取り組んでいます。日本はもちろん、海外にも拠点を持ち、グローバル市場での販売拡大にも注力しています。

参考：シューカツFAQ「【古河電気工業の採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」

参考：古河電気工業「会社概要」

ここまでの情報を踏まえると。古河電気工業は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め50,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。

続いて、業績の観点から「古河電気工業 やばい」の真偽を掘り下げていきます。

【古河電気工業はやばい？】業績

古河電気工業の過去6年間の業績は、下記の通りになります。

参考：古河電気工業 会社HP「有価証券報告書」
（※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て）

古河電気工業は、2023年3月期において売上高約10,663億円/当期純利益約158億円となっています。

古河電気工業は、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。

また、古河電気工業の総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。

（参考：売上高/当期純利益とは）

売上高：売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している

当期純利益：当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している

参考：Money Forward クラウド会計「売上高とは？意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」

続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約32.3％であり、他人資本（主に借入金などの負債項目）が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。

（参考：自己資本比率とは）

自己資本比率＝純資産/総資産で算出

自己資本比率：自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何％を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい

参考：doda「自己資本比率とは？業種別では何％くらいが目安なの？」

下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても古河電気工業の自己資本比率は安定していると言えるでしょう。

業種	自己資本比率
建設業	39.5％
製造業	45.6％
情報通信業	58.6％
運輸業、郵便業	36.3％
卸売業	38.3％
小売業	36.7％
不動産業、物品貸借業	32.7％
宿泊業・飲食サービス業	14.4％
サービス業（ほかに分類されないもの）	44.9％

ここまでで古河電気工業は、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。

次に、古河電気工業の将来性について記載します。

【古河電気工業はやばい？】将来性

古河電気工業の業績に影響を及ぼすと考えられる電線・ケーブル市場は、下記の通り推移すると考えられます。

電線・ケーブルの業界概要について

事業再編を繰り返す　光ファイバー・ケーブルの２０年出荷額は１１４７億円（経済センサス）
電線メーカーは主に銅やアルミニウムを仕入れて線形に伸ばし、電力会社や自動車メーカーなどに販売する。通信会社向けには金属線だけでなく、ガラス製などの光ファイバー・ケーブルも売り込む。
経済産業省の公表した２０２０年実績の経済センサス・経済活動調査（製造業）によると、銅被覆線製造業者（従業員４人以上）は１６１事業所、出荷額は６００８億円。電力ケーブルが２７事業所、２３９６億円。巻き線が２９事業所、１２２８億円。銅裸線が６４事業所、１４５６億円。通信ケーブルが５８事業所、８１４億円。光ファイバー・ケーブルが３１事業所、１１４７億円など。(2024/02/06調査)

参考：Nikkei Compass「電線・ケーブル」

電線・ケーブル市場は堅調に推移しており、古河電気工業の今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。

【古河電気工業はやばい？】年代別年収

古河電気工業の平均年収推移は下記のとおりです。

参考：古河電気工業 会社HP「有価証券報告書」

また、年代別の平均年収は下記のとおりです。

25~29歳の平均年収は464万円で、 30~34歳になると534万円と平均年収が70万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると609万円で、40~45歳になると650万円、40~45歳になると696万円となります。 そして、50~54歳になると751万円、55~59歳になると751万円となります。

参考：年収チェッカー「古河電気工業」

また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。

参考：国税庁「民間給与実態統計調査結果」
（※千円以下は切り捨てで記載）

日本全体の平均年収と比較しても古河電気工業の平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。

【古河電気工業はやばい？】福利厚生

古河電気工業の福利厚生は下記のとおりです。

産前・産後休業制度、育児休業制度、育児短時間勤務制度、積立休暇制度、介護休業制度、寮・社宅、住宅融資制度、疾病予防、健康セミナー、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働者災害補償保険、保養所、体育施設、イベント、各種補助、従業員持株制度、財形貯蓄制度、退職金制度、相互会

参考：古河電気工業「福利厚生」

古河電気工業は、退職金制度や財形貯蓄制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。

また、独身寮は完全個室で食堂付きであり、都内に2万円程度で住むことができるようです。

【古河電気工業はやばい？】激務

古河電気工業の平均残業時間は約26.7時間/月です。

また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、古河電気工業の残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。

同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。

参考：MONOist 「キャリアニュース」

さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。

出典元：⽇本の残業時間 定点観測　OpenWork　働きがい研究所

他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても古河電気工業の残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。

【古河電気工業はやばい？】採用大学

古河電気工業の採用大学や就職難易度については下記に記載しています。

是非お読みください。

【古河電気工業はやばい？】広報

古河電気工業の広報媒体はこちらです。

古河電気工業の製品紹介やそれにまつわるストーリー動画がアップロードされており、企業理解に役立ちます。

就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。

【古河電気工業はやばい？】口コミ・評判について

ここまで、古河電気工業の年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。

最後に、古河電気工業で実際に働いている社員の口コミを数件記載します。

【古河電気工業はやばい？】①：ワークライフバランス

古河電気工業のワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。

土日は基本的に休みであるが、祝日は大型連休へ移動する。 祝日がある事業所もあり、部署による。
有給は取りやすい印象。
最近はテレワークも推奨されており、 働き方改革が進んでいると思う。
3連続休暇の所得が決められており、旅行などプライベートは比較的充実していると思う。
残業も強制されることなどはなく、 自分の裁量次第かと思う。 水曜日はリフレッシュデイであり、 定時退社が決められている。それが出来なかったら場合は振り替えることを行う。 土日出社した場合も同様。

参考：openwork 「ワーク・ライフ・バランス」

古河電気工業は、有給が取りやすく、テレワークが推進されていることからも、ワークライフバランスは取りやすいといえます。また水曜日はリフレッシュデイとして、定時退社が決められているとのことです。

【古河電気工業はやばい？】②：働きがい・成長

古河電気工業の働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。

働きがい :
新入社員でも裁量の大きな仕事ができる。 定型業務に加えて、任された領域の改善改革が求められる。
しかし、組織的なフォローは少ないので、 自分で考えて、目的、 課題定義、 取り組み方、 期間を上司や同僚とコミュニケーション取りながら素早くPDCAを回す事が重要。 ここに魅力感じる or 放置されて辛いに分かれる。

成長・キャリア開発 :
任された領域(職種、製品、製造工程 等)に、興味・感心があったり、 自分の性格にフィットすると楽しく成長できる。
上司や同僚も向こうからの積極的な関わり方は少ない(組織的なフォローは期待しない)。 しかし、相談や教育は頼めば快く対応してくれる。主体的に関われば、必ず成長できるし、成長しやすい。

参考：openwork 「働きがい・成長」

古河電気工業は、若手のうちから裁量の大きな仕事を任せられるため、主体的に働くことでやりがいを感じられやすいようです。また上司や同僚にも頼れる環境であり、成長にも繋がりやすいとのことでした。

【古河電気工業はやばい？】③：退職検討理由

古河電気工業の退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。

風土面でいうと、 古い考えの人が多く、その環境が自分には合わなかった。 酒は飲まなきゃ仕事が成り立たないなどと発言する人、 上司へのごますりに必死な人が一定数おり、 そういった人と仕事をすることに嫌気がさした。
また、仕事面では、年功序列が強いためやってもやらなくても給料がもらえ、 仕事のアウトプットより上司との関係性が評価に直結していると感じることが多く、この組織にこのままいたら、 何処かで成長が止まってしまうのではないかと不安を感じたため。

参考：openwork 「退職検討理由」

古河電気工業では、古い価値観を持つ人が多かったり、年功序列が強かったりと、組織の風土に馴染めずに退職を検討する社員もいるようです。

【終わりに】古河電気工業の内定獲得方法について

本記事では、古河電気工業がやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。

総合的に判断すると、古河電気工業は就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。

古河電気工業の内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。