【東京ガスはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、東京ガスの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「東京ガス やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、東京ガスの業績や市場環境、労働環境面から「東京ガス やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【東京ガスはやばい?】会社概要
まず、東京ガスの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
連結社員数 15,963名(2023年3月末時点)
単独社員数 3,060名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
東京ガスは名前の通り、ガス供給を行ってきた会社ですが、今では
都市ガス・LNG販売/電力/海外/エネルギー関連/地域開発サービス
と5つの事業を展開しています。ただし、ガス事業で得た利益が、やはり多勢を占めています。
参考:シューカツFAQ「【東京ガスの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
参考:東京ガス「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると。東京ガスは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め19,000名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「東京ガス やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【東京ガスはやばい?】業績
東京ガスの過去7年間の業績は、下記の通りになります。
参考:東京ガス 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
東京ガスは、2023年3月期において売上高約3兆2896億円/当期純利益約2809億円となっています。
東京ガスは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、東京ガスの総資産・純資産の過去推移についても、かなり堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約43.5%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても東京ガスの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで東京ガスは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、東京ガスの将来性について記載します。
【東京ガスはやばい?】将来性
東京ガスの業績に影響を及ぼすと考えられるガス供給サービス市場は、下記の通り推移すると考えられます。
ガス供給サービスの業界概要について
ガス協会、「クリーンガス証書」を試験運用
参考:Nikkei Compass「ガス供給サービス」
都市ガス、LPガスとも、市場環境に不安材料が多い。特にLPガスの国内販売量は伸び悩んでいる。LPG大手5社は21年10月、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにできる「グリーンLPガス」研究・開発する「日本グリーンLPガス推進協議会」を設立した。2050年に国内のLPガス需要のすべてをグリーンLPガスでまかなうことを目指す。アストモスエネルギーや岩谷産業、ENEOSグローブ、ジャパンガスエナジー、ジクシスが参加する。
公営ガスで全国2位の大津市(滋賀県)ガス事業の民営化を巡り、同市は18年10月に優先交渉権者として大阪ガスを内定した。資産を保有したまま民間に運営を任せる「コンセッション方式」は、都市ガスでは全国初となる。福井市は2020年4月1日、ガス事業を関西電力、北陸電力、敦賀ガスが設立した新会社「福井都市ガス」に譲渡。同社は福井市中心部での都市ガス事業を開始した。(2023/06/11調査)
ガス供給サービス市場は不安材料が多いと指摘されていますが、3兆もの売り上げをマークした東京ガスの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【東京ガスはやばい?】年代別年収
東京ガスの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:東京ガス 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は418万円で、 30~34歳になると495万円と平均年収が77万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると572万円で、40~45歳になると626万円、40~45歳になると695万円となります。 そして、50~54歳になると739万円、55~59歳になると730万円となります。
参考:年収チェッカー「東京ガス」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても東京ガスの平均年収は圧倒的に高い事から優良企業であると言えるでしょう。
【東京ガスはやばい?】福利厚生
東京ガスの福利厚生は下記のとおりです。
各種社会保険、各種貯蓄制度、融資制度、共済会、社員持株会、独身寮、家族寮、総合グラウンドなど
参考:東京ガス「採用情報」
東京ガスは、融資制度、共済会、社員持株会など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また東京ガスは、育児休職、リフレッシュ制度、フリーアドレスを導入しており、ワーク・ライフ・バランスのサポートもかなり充実していると言えます。
【東京ガスはやばい?】激務
東京ガスの平均残業時間は約21時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、東京ガスの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても東京ガスの残業時間はかなり少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【東京ガスはやばい?】採用大学
東京ガスの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【東京ガスはやばい?】広報
東京ガスの広報媒体はこちらです。
YouTube『東京ガス公式チャンネル』は、チャンネル登録者が1万人近くいて、事業やサービスに関する案内動画や、レシピ動画、テレビCMも公開しています。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【東京ガスはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、東京ガスの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、東京ガスで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【東京ガスはやばい?】①:ワークライフバランス
東京ガスのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
休みを取りにくいと思ったことは一度も無く、フレックス、時間休も可能。産休育休、時短勤務をしている人も多い。子供の送り迎えをしてから来る人も多い。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
テレワークも浸透している+会社も部署ごとにフリーアドレスなので自由な働き方が可能。サテライトオフィスも利用可能。
残業は多い部署、人もあるが、PCのログで管理するのでもちろん残業代は付けられる。
東京ガスは、フレックス勤務制度や時間休、テレワークも活用できることから、プライベート重視で働くことができ、ワークライフバランスに優れていると考えられます。
【東京ガスはやばい?】②:働きがい・成長
東京ガスの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
社内公募制度もあり、いろいろな部門があるため、異動を希望することで社内転職的に仕事内容を大きく変えることも可能。その中で自分に合う、やりがいを感じる仕事を見つけるチャンスがある。成長・キャリア開発:
参考:openwork 「働きがい・成長」
エネルギーはどの業界でも必要なものであり、仕事を通じてエネルギー関連の専門性を意識的に高めていくことで、高い意識を持ち続けることが前提となるが、様々な業界に通用する専門性を身に付けることも可能である。
東京ガスは、エネルギー大手という捉え方もできるため、働きがいは大いにありそうです。社内での業務は多岐に渡り、自分に合った仕事が必ずあると言えるでしょう。また専門性を高めていくことで、東京ガスでは、うまくやっていけるのかもしれません。
【東京ガスはやばい?】③:退職検討理由
東京ガスの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
導管分離により、導管会社に転籍の話がでていたことをきっかけに、将来不安を感じた。入社理由としてもエネルギー業界を広く経験してみたいと思っていたことで、今後導管に転籍となると、新エネルギー関係や電力事業の小売部門などへの異動は難しいと感じた。エネルギー業界の知識を身につけられるところに転職し、知識やロジカルな考え方など身につけた上で、改めて事業会社にてエネルギー事業に携わる仕事をしたいと思い転職を決意した。現実、転職先がワークライフバランスが壊滅しているため、この会社がどれだけホワイトであったか、また、人の良さを改めて実感している。人の良さ、という点で本当に良い会社だと思う
参考:openwork 「退職検討理由」
仕事を取るか、働きやすさを取るか、どっちも大切なことですが、仕事を取った結果、転職先でライフワークバランスを失ったようです。そのほか、会社の体質が古い、仕事量が多い、ガス自由化の煽りが、退職検討理由として挙げられていました。
【終わりに】東京ガスの内定獲得方法について
本記事では、東京ガスがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、東京ガスは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
東京ガスの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。