【議論の進め方が鍵!】自由討論型グループディスカッション(GD)の攻略法
昨今、コロナ禍の影響でオンライン就活が主流となってきました。
それに伴い、遠方の学生からの応募も増え、足切りの意味を込めてグループディスカッション(以下、GD)を選考に組み込む企業が増えてきています。
GDは書類選考や適性検査と異なり、合否に外部要因が絡みやすく就活生を悩ませる選考の1つです。
GDにはいくつかのパターンが存在しますが、本記事で紹介する自由討論型はテーマが抽象的で議論の進め方が難しい形式です。
ただ、本記事に記載している時間配分や進行方法を活用すれば、本番でも問題なくパフォーマンスを発揮できますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは本題に入ります。
※「そもそもGDとは?」という方は、以下の記事から読んでみてください!
自由討論型GDとは?
自由討論型GDとは、「〜とは何か」「〜とはどのようなものか」といった抽象的なテーマについて
自由に議論する形式のGDを指します。
後ほどテーマ例も記載しますが、
お題例
- 学生と社会人の違いは?
- 社会人に求められる能力3つとは?
のようなテーマが自由討論型に該当します。
自由討論型GDには、2つの特徴があります。
① テーマの意図を推測する必要がある
上で挙げた例のように自由討論型GDのテーマは抽象的になりやすく、状況に応じて結論の出し方が変わります。
例えば、「学生と社会人の違いは?」がテーマの場合、「時間の使い方」という結論を出すこともできますし、「消費の仕方(お金の使い方)」を結論にすることもできます。
このように議論の進め方や結論の出し方の自由度が高いのが自由討論型GDですが、御社がどんな結論を求めているかを推測して議論の方向性を決めるようにしてください。
社会人になる覚悟を求めていると感じた場合は、「責任の違い」や「成果物の違い」などが当てはまると思います。
御社の意図と逸れるとチーム全体の印象を損ねるリスクがあるので、お題の意図には注意するようにしてください。
② 議論の進め方を念入りに考える必要がある
自由討論型GDはお題が抽象的なので、議論が発散しやすいという特徴があります。
これを回避するためにも、議論の冒頭で何について話し合うかを定め、話の脱線を防ぐようにしましょう。
チームの目線が揃えば、効率的に議論が進み、時間内に質の高い結論を出すことができます。
※場合によっては5分以上目線合わせの時間を取るのも手だと思います。
特徴の解説は以上です。
志望企業の自由討論型GD実施有無を確かめるには?
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GDの形式を含め、面接の設問や通過したES等を数年分情報収集することができます。
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自由討論型GDのお題例
このパートでは自由討論型GDのテーマ例を解説していきます。
下記が実際の出題例です。
自分だったら「どの観点で議論を展開し」「どんな結論を出すか」を意識しながら確認してみてください。
お題例
- 学生と社会人の違いは?
- 社会人に求められる能力3つ
- 良い企業とはどんな企業か?
- 無人島に1つしかものを持って行けないとき何を持って行くか?
- 100年後の日本はどうなっているか
- 理想の働き方とは何か?
- オリンピックで4個目のメダルがあるとしたら何色か?
以上がテーマ例です。
次のパートでは自由討論型GDの進行方法や時間配分を解説します。
自由討論型GDの目安時間配分
下記が20分で議論する場合の時間配分例です。
記載の流れで議論することでクオリティの高い結論を効率的に出せますので、ぜひご活用ください。
また、テーマの抽象度によって各項目の時間配分を調整しても良いと思います。
時間配分例(20分の場合)
- タイムマネジメント:1〜2分
- お題の定義づけ:2〜3分
- アイデアの発案:〜8分
- アイデアの整理と決定:〜3分
- 発表の準備・修正:〜3分
- 予備:〜2分
自由討論型GDの進め方や意識すべきポイント
ここからは先ほどの時間配分例をもとに、議論の進め方や意識すべきポイントについて解説していきます。
実際のGDをイメージしながら、読み進めていきましょう。
『学生と社会人の違いは?』というお題を想定して、解説していきます。
① タイムマネジメント(1〜2分)
議論の進行方法と時間配分についてチーム全体で共通認識を図るパートです。
下記2点は最低限確認するようにしてください。
- 議論をどういう流れで行うか
- 各フェーズに何分使うか
例としては、以下のような発言が考えられます。
発言例
- 「まず、お題の定義づけをしましょう。」
→全員の目線を揃えます。 - 「その後、各人の考える学生or社会人像を発表していきましょう」
→効率的な進行方法を提案し、円滑な進行を促進しましょう。 - 「最後に、アイデアを分類し、1つのアイデアにまとめていきましょう」
→上に同じです。
② お題の定義づけ(2〜3分)
お題の曖昧な部分を具体化するパート、前提をすり合わせるパートです。
5W3Hをすり合わせると議論が円滑に進みやすくなります。
※5W3Hとは?
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰が)
・Why(なぜ)
・What(何を)
・How(どのように)
・How many(どのくらい)
・How much(いくら)
例としては、以下のような発言が考えられます。
発言例
- 「そもそも学生と社会人をどう定義しましょう?(what)」
- 「どんな観点で比較しますか?(how)」
- 「私は本テーマを出題された背景として社会人になる覚悟を問われていると感じたので、役割や責任などを比較するべきと思いましたが、いかがでしょうか?」
→テーマの出題意図から議論の軸を提案しています
③ アイデアの発案(〜8分)
前パートで決めた前提をベースに各人が意見を出すフェーズです。
例としては、以下のような発言が考えられます。
発言例
- 「役割を比較してみると、学生は〇〇、社会人は△△ですね。」
- 「私は~だと思います。その理由は~だからです。」
- 「~さんの意見に賛成です。私も~の経験から~のように考えます。」
※発言する際にはなるべく根拠を添えましょう。
過去の経験などを根拠にすると説得力が増すと思います。
あるいは一般常識や社会一般の価値観を根拠に持ってくるのもいいと思います。
また、アイデア発案のパートではとにかくアイデアの数に拘って議論を発散させましょう。
絞り込みは次のパートで行うので、このパートまでは最悪議論を脱線させても問題ないです。
ただ、あまりにも関係ない発言をすると評価が下がる可能性があるので注意してください。
④ アイデアの整理と決定(〜3分)
アイデアをグループ分けして結論出しするフェーズです。
アイデア出しが苦手な方はこのパートで挽回しましょう。
発言例
- 「アイデアが十分に出たと思うので一旦グループ分けして、整理しませんか?」
- 「~さんと~さんの意見は共に~であることを指しているので1つにまとめましょう」
- 「今回の議論では~という意見が多かったので結論は~にしませんか?」
- 「先ほど~さんがおっしゃっていた~の観点も結論に加えたら納得感ありませんか?」
⑤ 発表の準備・修正(〜3分)
納得感のある結論が出れば、最後の発表に備え議論を振り返るなど時間ギリギリまでブラッシュアップしましょう。
議論の終盤はとにかく時間に追われるので、練習はできないものと想定しておいた方が気持ちは楽だと思います。
最低限、発表者のみ決められれば問題ないと思います。
最後に
今回は自由討論型GDについて解説しました。
自由討論型は無対策でも議論に参加しやすい形式ですが、議論が発散しやすく、効率的にクオリティの高い結論を出すには攻略法を認識する必要があります。
本記事記載の進行方法や時間配分を活用すれば活躍できると思うので、本番前に再度本記事を読み返していただければと思います。
※もし、自由討論型だけでなく課題解決型や新規事業立案型など他の形式の対策方法も知りたい場合は、下記リンク先をご確認ください。
GDが苦手な方/GDを避けたい方はこちら
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