【最頻出の形式】課題解決型グループディスカッション(GD)の攻略法

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【最頻出の形式】課題解決型グループディスカッション(GD)の攻略法

昨今、コロナ禍の影響でオンライン就活が主流となってきました。

それに伴い、遠方の学生からの応募も増え、足切りの意味を込めてグループディスカッション(以下、GD)を選考に組み込む企業が増えてきています。

GDは書類選考や適性検査と異なり、合否に外部要因が絡みやすく就活生を悩ませる選考の1つです。

GDにはいくつかのパターンが存在しますが、本記事で紹介する課題解決型は最もメジャーな形式であるため、最優先で対策する必要があります。

また、GDは1形式対策するだけで他の形式にも応用が効きますので、時間がない方はひとまず課題解決型だけ完全攻略する方針でも良いと思います。

それでは本題に入ります。

「そもそもGDとは?」という方は、以下の記事から読んでみてください!

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課題解決型GDとは?

課題解決型GDとは「与えられた課題に対して解決策を提案する形式のGD」を指します。

後ほどテーマ例も記載しますが、

・「スタバの売上を上げるにはどうすればいい?」
※スタバの売上が上がっていない課題を特定し、解決策を提示する

・「マクドナルドの客数を増やすには?」
※マクドナルドの客数が少ない理由(課題)を特定し、解決策を提示する

のようなテーマが課題解決型に該当します。

課題解決型GDには、3つの特徴があります。

① 抽象的なテーマが出題されるケースが多い

課題解決型GDは上に記載したテーマのように、抽象的に出題されることが多いです。
そのため、議論が発散しやすかったり、メンバー同士の目線が合わなかった、前提のすり合わせが必須です。

例えば、「スタバの売上を上げるにはどうすればいい?」というテーマの場合、
どの店舗を想定するか、今の売上はどのくらいか、どのポジション(店長 or 社長etc…)として議論するか、
のような前提条件の設定が必要になります。

② 制限時間が長い傾向にある

課題解決型GDは制限時間が長い傾向にあります。

その背景は「①抽象的なお題で出題されるケースが多い」に繋がりますが、十分な時間を設けないと良質な結論を導けないことを企業側も理解しているためだと考えられます。

場合によっては議論時間が1時間を超えるケースもありますが時間内は集中を保つ必要があり、思考体力が求められます。

また、時間が長いということはその分いろんな観点で評価されているということになりますので、細部にも注意を払って本番に臨むようにしてください。

③ フェルミ推定、ケース面接要素がある

課題解決型GDで「売上を1.5倍にするには?」のようなお題が設定された場合、売上を推測する仮定(フェルミ推定)が必要になります。

フェルミ推定はコンサルや商社等で課されるケース面接の解法と類似しており、その解法を課題解決型GDにも活かすことができます。

また、フェルミ推定、ケース面接の解法は課題解決型以外の形式にも活かせるものなので、知っておくと便利です。

※本記事の終盤でフェルミ推定方法についても解説しますので、ぜひご覧ください。

特徴の解説は以上です。

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課題解決型GDのテーマ例

続いて課題解決型GDのテーマ例を解説していきます。

下記が出題例です。
自分だったら「どんな前提を設け」「どう議論を展開するか」を意識しながら確認してみてください。

お題例

  • 百貨店の売上を伸ばすには?
  • 企業の残業時間を減らすためにはどうすればいいか?
  • 第1次産業の就業者数を増やすためには?
  • 日本でiPhoneよりandroidの売り上げを伸ばすためには?
  • 日本でキャッシュレス決済を普及させるには?
  • 渋谷のポイ捨てを減らすためには?
  • 地方の人口を増やすためには?
  • バーガーキングの売上を3年で1.5倍にする施策を考えよ

以上がテーマ例です。
次のパートでは課題解決型GDの進行方法や時間配分を解説します。

課題解決型GDの目安時間配分

下記が30分で議論する場合の時間配分例です。
記載の流れで議論することでクオリティの高い結論を効率的に出せますので、ぜひご活用ください。

また、これより制限時間が短くなる場合でも、長くなる場合でも極力進行方法は変えず、時間配分のみを調整するようにしてください。
※どれか一つでも欠けると結論のクオリティが落ちてしまいます。

時間配分例(30分の場合)

  1. タイムマネジメント:1〜2分
  2. お題の定義づけ:2〜3分
  3. 現状分析:〜10分
  4. 本質的課題の特定(課題発生の1番の原因を特定):〜3分
  5. 解決策の立案(1番の問題点を解決できるかを意識):〜10分
  6. 解決策の評価(5番で出てきた解決策を絞り込む):〜5分
  7. 発表者の決定と発表準備:時間が余れば

課題解決型GDの進め方や意識すべきポイント

ここからは先ほどの時間配分例をもとに、議論の進め方や意識すべきポイントについて解説していきます。

実際のGDをイメージしながら、読み進めていきましょう。

『スタバの売上を伸ばす策を考えよ』というお題を想定して、解説していきます。

① タイムマネジメント:1〜2分

議論の進行方法と時間配分についてチーム全体で共通認識を図るパートです。

下記2点は最低限確認するようにしてください。

  • 議論をどういう流れで行うか
  • 各フェーズに何分使うか

例としては、以下のような発言が考えられます。

発言例

  • 「まず、お題の定義づけをしましょう。」
    →全員の目線を揃えます。
  • 「その後、現状分析をして、現在売上に伸び悩んでいる主要因を特定しましょう」
    →効率的な進行方法を提案し、円滑な進行を促進しましょう。
  • 「最後に、解決策を出して評価軸を設けて絞り込みましょう」
    →上に同じです。

② お題の定義づけ(2〜3分)

お題の曖昧な部分を具体化するパート、前提をすり合わせるパートです。

5W3Hをすり合わせると議論が円滑に進みやすくなります。

※5W3Hとは?
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰が)
・Why(なぜ)
・What(何を)
・How(どのように)
・How many(どのくらい)
・How much(いくら)

例としては、以下のような発言が考えられます。

発言例

  • 「スタバと言ってもどこのスタバを想定しますか?(Where)」
  • 「売上を伸ばすといっても、どのくらい伸ばすのを目標にしますか?(How much)」
    数字を踏まえて提案するとウケが良いです。

③ 現状分析(〜10分)

課題を特定するために情報を洗い出すフェーズです。
すり合わせた前提に準じて、情報を洗い出してください。

例としては、以下のような発言が考えられます。

※このパートで先述のフェルミ推定、ケース面接の解法を活用します。

発言例

  • 「まず、現在の売上を算出してみましょう。スタバの売上はどのような要素から構成されているのでしょうか?」
    →チームで協力して算出(フェルミ推定)してみましょう。
  • 「来店客数はどのくらいでしょうか?時間帯ごとに算出してみませんか?」
    →上で出てきた来店客数を用いて、議論を発展させていきます。
  • 「〇〇店の場合だと、、、」
    →すり合わせた前提を考慮して発言します。

④ 本質的課題の特定(課題発生の一番の原因を特定)(〜5分)

現状分析で洗い出した情報をもとに、何が問題で課題が生じているのかを見極めるフェーズです。

課題を列挙し、何を最優先で改善すべきかを本パートで炙り出します。

※全ての課題を解決する路線で議論を進めると時間が足りなくなってしまいます。
そのため、1つの最重要課題にフォーカスして解決していくという流れで進行するようにしましょう。

例としては、以下のような発言が考えられます。

発言例

  • 「現状分析の時に出した『売上』の構成要素についてなんですけど、
    『夜の来店客数』が少ないことが主要因で伸び悩んでませんか?」
  • 「私は〇〇(例:昼の客単価)を解決すれば、売上を最大化できると思います。」

    現状分析を踏まえて課題を特定するという流れが重要です。

⑤ 解決策の立案(1番の問題点を解決できるかを意識):〜10分

アイデア(解決策)をひたすら出すフェーズです。
アイデア出しに自信がない方は、チームメンバーが出したアイデアを肉付けする発言をしてください。

例としては、以下のような発言が考えられます。

発言例

  • 「『夜の来客数』を増やす方法ですよね。夜限定でアルコールを提供するのはどうですか?
    知名度のあるスタバでバーを開けば話題になると思います。」
  • 「『昼の客単価』を上げる方法ですよね。昼特セットを作るのはどうですか?
    セットで頼むのが当たり前になれば、恒常的に客単価が上がると思います。」

    →上記のようにどんどんアイデアを出していきます。

⑥ 解決策の評価(5番で出てきた解決策を絞り込む):〜5分


評価軸を設けて立てた解決策を絞り込むフェーズです。
いろんなフレームワークで絞り込むことができますが、今回はどの場面でも使える「実現可能性:QCD」を用います。

例としては、以下のような発言が考えられます。

発言例

  • 「先ほど解決策を出したと思いますが『実現可能性』を軸に絞り込むのはいかがでしょうか?
    『QCD』に分解して考えてみましょう。」
    →QCDで表を作って解決策に優先順位をつければ完成です。

⑦ 発表者決め、発表準備(時間が余れば)

納得感のある結論が出れば、最後の発表に備え議論を振り返るなど時間ギリギリまでブラッシュアップしましょう。

議論の終盤はとにかく時間に追われるので、練習はできないものと想定しておいた方が気持ちは楽だと思います。
最低限、発表者のみ決められれば問題ないと思います。

最後に

今回は課題解決型GDについて解説しました。

課題解決型はGDの中でも最もベーシックな型なので優先的に対策するようにしてください。
要領を掴めば、他の形式にも応用が効くのでGDの通過率が上がると思います。

※もし、課題解決型だけでなく資料分析型や新規事業立案型など他の形式の対策方法も知りたい場合は、下記リンク先をご確認ください。

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