【帝国ホテルはやばい?】年代別年収・採用大学・将来性・潰れる?・激務など
今回は、帝国ホテルの年収、採用大学、将来性、潰れる等の評判について解説します。
ネット上では「帝国ホテル やばい」でヒットする記事もありますが、実態はどうなのでしょうか?
本記事では、帝国ホテルの業績や市場環境、労働環境面から「帝国ホテル やばい」の真偽を総合的に判断していきます。
【帝国ホテルはやばい?】会社概要
まず、帝国ホテルの会社概要を下記に記載します。基本的な事項なので頭に入れておくと後々役立ちます。
単独社員数 1,607名(2023年3月末時点)
事業内容は下記のとおりです。
帝国ホテルは、日本を代表する高級ホテルで、ホテルオークラ、ニューオータニとともにホテル御三家として知られており、帝国ホテル東京のほか、帝国ホテル大阪や上高地帝国ホテルを経営しています。
国内だけでなく、ニューヨークやシンガポール、台北に営業所がありグローバルに事業展開しています。
事業内容は大きく分けて4つあります。
・ホテル事業:帝国ホテル東京、帝国ホテル大阪、上高地帝国ホテルの経営
・不動産事業:帝国ホテル館内のテナントオフィスや、所有している不動産の管理
・外販事業:帝国ホテルブランド商品の開発、通信販売
・その他事業:ケータリング事業、業務受託(ホテル部門・料飲部門)、技術コンサルティングなど上記のように帝国ホテルはホテルの経営だけでなく様々な事業を展開していることがわかります。
また帝国ホテルは、国連が提唱するSDGへの対応を積極的に推進しています。
参考:シューカツFAQ「【帝国ホテルの採用大学】就職難易度・採用人数・内定獲得のための対策方法について解説」
2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響が長期化するなか、東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う海外からの賓客を受け入れ、その役目を果たしました。
また、サービスアパートメントの拡充、ホテルショップのリニューアルやSDGsに貢献する商品を開発・販売して、ブランド価値向上に努めていることも特徴です。
参考:帝国ホテル「会社概要」
ここまでの情報を踏まえると、帝国ホテルは東京証券取引所のプライム市場に上場しており、従業員数もグループ会社含め1,600名を超えていることから、安定した大企業のように見受けられます。
続いて、業績の観点から「帝国ホテル やばい」の真偽を掘り下げていきます。
【帝国ホテルはやばい?】業績
帝国ホテルの過去6年間の業績は、下記の通りになります。
参考:帝国ホテル 会社HP「有価証券報告書」
(※売上高/当期純利益は億円未満切り捨て、総資産/純資産は小数点3位以下切り捨て)
帝国ホテルは、2023年3月期において売上高約437億円/当期純利益約19億円となっています。
帝国ホテルは、多額の売上高を計上しており黒字であることから、業績面で不安な点は無いと考えられます。
また、帝国ホテルの総資産・純資産の過去推移についても堅調に推移していることが伺えます。
(参考:売上高/当期純利益とは)
売上高:売上高とは、企業がサービスや商品を提供することにより稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の儲けが高いことを表し、逆に低いと企業の儲けが低いことを表している
当期純利益:当期純利益とは、当期の企業の活動でどれくらいの利益が出たのかを表すもの。売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益を表している
参考:Money Forward クラウド会計「売上高とは?意味や定義、営業利益や純利益との違いをわかりやすく解説」
続いて自己資本比率に関しても、2023年3月期末時点で約64.8%であり、他人資本(主に借入金などの負債項目)が多くを占めていないので、倒産可能性は低く経営が安定していると言えます。
(参考:自己資本比率とは)
自己資本比率=純資産/総資産で算出
自己資本比率:自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%を占めるかを示す数値であり、自己資本比率が小さいほど、他人資本の影響を受けやすい不安定な会社経営を行っていることになり、会社の独立性に不安が生じます。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよい
参考:doda「自己資本比率とは?業種別では何%くらいが目安なの?」
下記は、業種別の自己資本比率平均ですが、これらと比較しても帝国ホテルの自己資本比率は安定していると言えるでしょう。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
ここまでで帝国ホテルは、業績面から安定していると理解できましたが、将来性はどうなのでしょうか。
次に、帝国ホテルの将来性について記載します。
【帝国ホテルはやばい?】将来性
帝国ホテルの業績に影響を及ぼすと考えられるホテル・旅館市場は、下記の通り推移すると考えられます。
ホテル・旅館の業界概要について
参考:Nikkei Compass「ホテル・旅館」
23年3月末のホテル・旅館は5万321施設、前年比0.4%減、3年連続の減少
厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、23年3月末時点での「旅館・ホテル」は5万321施設で前年比202施設(0.4%)減少した。3年連続で減少した。新型コロナ流行の開始直後の20年3月末比では683施設(1.3%)減少した。宿泊施設の主な構造・設備が洋式の場合を「ホテル」、和式の場合を「旅館」と区別していたが、旅館業法改正(18年6月)で、「旅館・ホテル」に統一された。同法改正前の18年3月末のホテルは1万402施設、旅館は3万8622施設だった。ホテルが増える一方で、旅館は減少傾向にある。
日本生産性本部が23年10月に発行した「レジャー白書 2023」によると、22年の国内市場規模はホテルが1兆4700億円で前年比57.1%増、旅館が9880億円で同46.2%増。両者を合計すると、「ホテル・旅館」は2兆4580億円で同52.5%増。18年からホテルが旅館を上回っている。ホテル、旅館ともコロナ禍による落ち込みが大きく、21年の市場規模はコロナ前の19年比ではホテルが43.1%減、旅館が50.9%減。(2024/02/22調査)
ホテル・旅館市場は堅調に推移しており、帝国ホテルの今後の業績に大幅に悪影響を与えるものではないと考えられます。
【帝国ホテルはやばい?】年代別年収
帝国ホテルの平均年収推移は下記のとおりです。
参考:帝国ホテル 会社HP「有価証券報告書」
また、年代別の平均年収は下記のとおりです。
25~29歳の平均年収は295万円で、 30~34歳になると360万円と平均年収が65万円プラスとなります。 さらに、35~39歳になると435万円で、40~45歳になると475万円、40~45歳になると490万円となります。 そして、50~54歳になると541万円、55~59歳になると542万円となります。
参考:年収チェッカー「帝国ホテル」
また、下記は国税庁による日本全体の平均年収推移です。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
(※千円以下は切り捨てで記載)
日本全体の平均年収と比較しても帝国ホテルの平均年収が十分高いことから優良企業であると言えるでしょう。
【帝国ホテルはやばい?】福利厚生
帝国ホテルの福利厚生は下記のとおりです。
【福利厚生】各種社会保険、育児・介護休業、財形住宅貯蓄制度、財形年金貯蓄制度、従業員持ち株会、マッサージルーム、従業員食堂、低金利貸付制度、全国契約レジャー施設、各種クラブ活動、確定拠出年金(社員のみ)など
参考:リクナビ「リクナビ 採用HP」
帝国ホテルは、財形住宅貯蓄制度や財形年金貯蓄制度など充実した福利厚生があり、優良企業と言えるでしょう。
また、独身寮や住宅補助もあり、住宅面での手当もしっかりしているようです。
【帝国ホテルはやばい?】激務
帝国ホテルの平均残業時間は約13.2時間/月です。
また、openworkによる業界別残業時間のランキングトップと比較しても、帝国ホテルの残業時間はとても少なく激務ではないと言えるでしょう。
同調査は、就職・転職リサーチサイト「Vorkers」に投稿された約7万件の社会人による在籍企業の評価データから、「残業時間」を対象にデータを集計・分析したもの。残業時間には振替休日・代休のない休日出勤も含み、年齢や在籍する業界・職種などの軸で分析している。
参考:MONOist 「キャリアニュース」
さらに、日本全体における月間平均残業時間は下記のとおりです。
出典元:⽇本の残業時間 定点観測 OpenWork 働きがい研究所
他業種や日本全国の平均残業時間と比較しても帝国ホテルの残業時間は少なく、激務ではないと言えるでしょう。
【帝国ホテルはやばい?】採用大学
帝国ホテルの採用大学や就職難易度については下記に記載しています。
是非お読みください。
【帝国ホテルはやばい?】広報
帝国ホテルの広報媒体はこちらです。
帝国ホテルの紹介動画などがアップロードされており、帝国ホテルがどういった価値を提供しているかを知ることができます。
就職を少しでも考えている人は一度は見た方がいいと思います。
【帝国ホテルはやばい?】口コミ・評判について
ここまで、帝国ホテルの年収や福利厚生、激務度等の労働条件について記載しました。
最後に、帝国ホテルで実際に働いている社員の口コミを数件記載します。
【帝国ホテルはやばい?】①:ワークライフバランス
帝国ホテルのワークライフバランスについては、下記の通り口コミが記載されていました。
基本的に残業を推奨していないためプライベートとのバランスは取りやすいと思います。 社員同士も仲が良いので休日や終業後のコミュニケーションに於いても良い環境だと感じます。
参考:openwork 「ワーク・ライフ・バランス」
帝国ホテルは、残業が推奨されていないため、ワークライフバランスが取りやすいとのことでした。また社員同士も仲が良く、風通しの良い環境であるようです。
【帝国ホテルはやばい?】②:働きがい・成長
帝国ホテルの働きがいや成長については、下記の通り口コミが記載されていました。
働きがい:
保守的な経営戦略が従業員の安定感や安心感に繋がっている。 新しいことへの挑戦という点では物足りないが、鉄壁のディフェンス型で失点を限りなくゼロに近づける経営の仕方は、ある意味生き残りをかけた戦いに強いと感じる。参考:openwork 「働きがい・成長」
成長・キャリア開発:
各部門でのキャリアビジョンがあり、それを実践してきた上司や先輩方が多い。また、部門を超えて活躍する上司や先輩も多いので、多くのキャリアパスがある。 人材と働き方も多種多様で、 ダイバーシティーに富んだ会社である。
帝国ホテルは、安定感のある経営戦略を取っているため、安心して働くことができているとのことです。また部門を超えて活躍する社員も多く、キャリアの選択肢は広いようです。
【帝国ホテルはやばい?】③:退職検討理由
帝国ホテルの退職検討理由について、下記の通り口コミが記載されていました。
大企業病。古い会社によくあるセクショナリズムや上位解脱的な考え方が当たり前にある。 取引先に対しては高圧的で、自身が万能であると勘違いしている人がかなり多い。
参考:openwork 「退職検討理由」
帝国ホテルは、大企業であるがゆえに、昔ながらの考え方を持つ人も少なくないようです。その点から退職を検討する社員もいるとのことでした。
【終わりに】帝国ホテルの内定獲得方法について
本記事では、帝国ホテルがやばいか、年収・激務度・福利厚生・将来性・業績などの観点から記載しました。
総合的に判断すると、帝国ホテルは就職するにはとても良い企業であり、是非とも内定獲得を狙いたい企業です。
帝国ホテルの内定獲得方法については下記記事に徹底解説しているので、是非お読みください。